インド人同僚に贈る言葉

2020.01.31 に職場のインド人の同僚が最終出社日を迎え、たくさんの関係者が集まり見送りました。次は普段の会話が英語の、よりグローバルな環境で頑張るそうだ。

その人が入社したとき同じチームに所属していた自分が主に面倒を見ることになり、日本語を勉強中だった彼とのやり取りは、はたから見ればとても大変なものにみえただろうが、自分からすると楽しいやり取りが多かった

自分は英語が拙く、彼は訛りがあるものの英語はペラペラ

ちぐはぐな自分の英語を聞きながら何を伝えたいのか読み取る日々は、もしかしたら彼に大きな不快感を与えていたかもしれないとも考えていたが、彼はそんなことは感じさせないほどにいつも真摯に反応してくれた。

覚えたての日本語を使ってときおり自分に話をしてくれるのだが、「お盛ん」を誤って人に使ってしまったエピソードは今でも鮮明に思い出せる

自分と彼とで職場内のスペースでランチをしていると、通りかかる人がたまたま自分の知り合いばかりで、挨拶を繰り返すということをしていた。この光景を見て彼は「odajunさんはお盛んですね」と言ったのだ

最初は自分も戸惑ったが、よくよく話を聞いてみると、前日の日本語講習で

「人気だ(popular)」=「盛んだ」

といった表現を学んだということだった

しかしこれは対象が人以外で成り立つもので、人に使うとセクシャルな意味になるよとその場で笑いながら説明した。日本語は難しい

また入社した当時、ちょうど国勢調査が実施されるタイミングで、外国人向けの資料を見ながら記入方法とかを説明するというミッションはなかなか大変だった。他にも日本での生活に関すること、水道、電気などのインフラ周りの細かい契約の相談など、学んだことのない英単語を引っ張り出して何とか伝えるというのも、今思うとなかなか楽しい体験だった

今では日本語もペラペラで面白い冗談をいったりできるほど。チームは別々になってしまったが、人づてに彼の活躍は聞こえてくる

同じくインドからきた新人さんをフォローしたり、持ち前の英語力で海外のカンファレンスでカジュアルにいろいろな人と話してチームメンバーに有益な情報を日本語で解説しながらシェアしたり、言葉の壁を突破し大きくステップアップした彼はとても頼もしくなった

そんな彼も今の会社で働くのは今週限り

たくさんの感謝と新しい挑戦への激励を伝えられるだけ伝えたつもりではあるがうまく言葉になっていたかはわからない

本当にお疲れさまでした。その真摯な立ちふるまいで、また仲間をたくさんつくってください。そして、たくさん話しをしてくれて本当にありがとうございます。

近い将来、また「盛んだ」と言ってもらえるような人望のある存在になって笑いあえたら幸い

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