内容について深く書くつもりはないですが、これからこの映画を見る予定がある方はネタバレにご注意ください。
PrimeVideo のレコメンドで初期から出ており、概要を見てみると戦艦とか数学とか、自分の興味のど真ん中を着いたようなワードが並んでいたのでずっと気になっていた。ただ、こういった日本の戦争を題材にしたものは海外の映画に比べてどうしても迫力にかけるイメージがあるので、以前見た「父親たちの星条旗」程は面白くなかもなと期待値は高くなかった。
実際に観終わってみると、めちゃくちゃ面白いなこれ。たぶん数学の美しさや数学者はロマンチストという感覚が少しでもある人には勧めたいなと思う映画だった。概要にもある通り、戦艦を作るために提示された予算に対して、数学という方面から正しさを問い、偉い人の計画を阻止するというのが大まかな流れとなる。終盤までは、主人公の数学者が情報のないところから、戦艦の建造予算を導くのに悪戦苦闘し、予算が確定するまでに情報を以下にして情報を揃えるかという流れが描かれる。上官命令により、主人公の部下に不服にも配属となってしまった軍人との人間関係の変化や、軍機違反ギリギリの手段を講じて情報を得るあたりは見ていて楽しいが、ここまでで盛り上がる場面はさほどない。あるとしても、最初の数分だけだろう。ただ、終盤からの盛り上がりは、自身の興味の琴線を突如かき鳴らされたような感覚になった。史実とは大きく異る内容ではあると思うが、これが史実であればロマンがあるなとも思う。
映画を見てから知ったのだが、原作はヤングマガジンで連載してた漫画で、「ドラゴン桜」を描いた三田紀房さんの作品だった。今後機会を見つけて漫画の方もみてみよう。
数学と日本の戦艦とかに興味があれば、おそらくおもしろいと思える映画と自分は感じている。終盤の様々な価値観、考え方が短い時間で詰め込まれる場面をどのように感じるか、観た人がいれば聞いてみたいと思わずにはいられない。おそらく「それすごくわかる」という感想が出るのではなかろうか。