合宿での激戦を終えひと月とたたないうちにテ勢雀士たちは再度集まる予定を立てていた。自分は前日に登山をして山の神社に勝利祈願をしてきたので、身体的疲労はありつつも準備は万端。そして当日、ゴールデンウィークの序盤、まず約束の地に姿を現したのはしっぽらさん。9時前に現地にいる旨の連絡、いや早すぎません?集合時間10時ですが。どうやら集合時間を間違えたらしい。始まる前からひとネタ差し込んでくるあたり、さすがテ勢雀士といったところか。
10時前に全員集合し、いつもの決戦の地へ赴く。体温測定では全員が35度台で一番低かったのは自分。このあたりもいつも通りといった感じ。飲み物を注文して早速始まった領将王争。通算成績の差がさらに狭まるのか、はたまた広がるのか、前回の合宿がなにか影響を与えたかどうかも注目の1つとなっていた。
この日とても印象に残っているのは、なんといってもつっしーの筋引掛けに対する振り込みだろう。序盤に誰かのリーチに対して筋をよんで回避を試みるも、筋引掛けにかかってしまい放銃。そしてその日はずっと筋引掛けが怖くて筋を頼りに回避することが気持ちの面でできなくなるといった楔がうたれる。もはや恒例行事と言ってもいいほど見慣れた光景となっている。合宿のときと合わせると10回近く筋引掛けに振り込んでいるのではないかと思えるほど、つっしーと筋引掛けの相性が悪い(ある意味いいのかもしれない)。かくいう自分も、中筋に対する筋引掛けが偶然出来上がり、リーチしたその順目につっしーが当たり牌を吐き出した。そして悲痛な叫びがこだまする。
「なんでいつも俺なんですか!?」
自分も知りたい。なんで筋引掛けができたときにかかるのがいつも君なんだ。筋引掛けの楔を解くにはまだまだ麻雀に対するレベル上げが必要ということなんですかね。いつの間にアンチフォンスロットがかけられたのやら。
この日の領将王争は誰かひとりがずっと調子がいいというよりも、調子がいい時間帯がそれぞれにあったような感じであった。調子がいい時にいかに稼ぐか、または他の人がノッているときにいかに耐えるかというのが試された。たまたま全体を通して攻守が噛み合った自分がこの日のトータルで1位となり、次の領将王争までの『王』となることができた。これを書いているときに思ったが、トータル1位が『王』という領将王争の目的を当日は完全に忘れてた。たくさんアガったというよりは、守り抜いたなという印象が強い1日。1半荘で自分以外のテ勢雀士たちが、自身の親のときに連チャンを重ねるといった状態もあったのだが、とにかく守って振り込みだけはしないようにし、自摸和了によって削られたものの生き残ることができたという場面もあった。この日の自分からの放銃は特に少なかったのではないか。たまたま相手の当たり牌を掴まなかったというのも当然あるだろうが、降り切る場面の見極めが冴えていたのかもしれない。
守りの冴えに対して、攻めの場面ではかなり薄い可能性を追い求めていたように思う。自分の順目がない場面でのリーチとかがその筆頭ですね。あれはなんというかですね、残りの牌をみて当たり牌がまだありそうっていうのと、つっしーがリーチをしていたというのもあって、最高打点を狙うならって考えてしまったわけですよ。1000点支払うけど流局なら聴牌による受け取りでチャラにできる、次に速度優先でアガればリー棒も回収できるかもしれん、トータルでみたらさほど損失なくリターンだけ大きく上げられるんじゃない?って思っちゃったんですよね。リーチするときも確か安牌だったから振り込むリスクもなかったわけで。でもまぁ似たような場面で毎回はやらないと思う。なんとなく、イケるかもと感じたときだけ今後も仕掛けるかもしれない。基本的にはやらないほうがいいと思う。
今回の領将王争では真面目に領将王争にみんな取り組んでいたのか、テイルズの話で集中力を途切れさせるといったことも少なかった気がする。連チャンすることが多く、半荘が長かったようにも思う。途中でアニメの話とかもした気がするが、その話題も長くは話していない印象。気になっていたけどバブルの評判良くないの?まぁたまにはこういう日もあるでしょう。次の領将王争の予定を決めて、一同は今日の戦いを称えるために夕食へ。朝に天気予報をみなかった自分としっぽらさんは、昼ごろから降り出した雨にうたれながら食事処へ向かう。在宅勤務が多くて天気予報をみるという習慣もなくなっているので致し方なし。
お疲れ様!という乾杯とともに、まずはこの日の領将王争について軽く振り返った。やはり筋引掛けの話題がメインとなり、あとは打ち筋がどうだとか、細かいポイントについて話したりしていた。放銃しないようにするにはといった話もしていたが、同じ状況に立たされないと何がいいかという話はなかなかしづらいですね。
この日の夕食会では、わりとテイルズの話をしていたように思う。はじめはどのシーンをこするかといった話題ではあったように思うが、PVやCMの話、販売本数の話とかアライズの思い出話とか、しっぽらさんとやったヴェスペリア実況の話とか、そしてつっしーがマイナス4桁に届いたときはアビスをやるというので、アビスについての話もした。アビスは改めて設定などを振り返ると固有名詞が多いね。自分は全然思い出せなかったわ。最近の集まりの中では一番話したと言ってもいいぐらい真面目(?)にテイルズ談義をしていた気がする。なんだかんだで、テ勢雀士が集まるときが今ではテイルズについて話す一番の機会になっているように個人的には思う。まぁ他の人と会うより圧倒的に頻度が高いというのもあるだろうけれど、思い出す機会に恵まれているというのは喜ばしいことだろう。
今思い出せるのはこんなところだろうか。夕食会のときにしっぽらさんが音声記録をしていたので、また時間のあるときに受け取って、聞き返してみるとしよう。次回の領将王争でも1位をとれるように、前日に登山してこようかな。