小樽スタンプラリー3に参加したよ(1日目)

北海道にたどり着けないかもしれない

 出発前日、全国的に寒波が猛威をふるい、飛行機の欠航や鉄道の運休のお知らせがどのニュースでも流れていた。さすがに今回は無理かもなと絶望していたが、予約していたJetStarからはなんの連絡もない。飛行機が飛ばないとなればたどり着く手段はないので、おとなしくホテルの予約などキャンセルする判断ができるのだが、ニュースの賑わいに反してJetStar側は沈黙を貫く。もはや出たとこ勝負と覚悟を決め無理やり寝るしかなかった。

 そして早朝。JetStarから欠航の連絡はない、本当に飛ぶのか?と疑問をいだきながも家を出ます。始発の電車にのって空港に向かうのだが、めちゃくちゃ寒い。すでに北海道にいたのかと思わせるような、鋭利な寒さが、厚着した装備を簡単に突破してきます。北海道にたどり着くまでは、暑いかもしれないなと心配した装備だったんですが「関東でこれなら北海道でどうなるんだ」と不安が募るばかりです。寒波こわい。

 成田空港の駅につき、第3ターミナルに向かうのですが、この第3ターミナルまでの道のりが非常に長い。1キロは歩いたんじゃないですかね。行動の開始が朝早く、小樽まで順調に行ったとしてもお昼は超えるので、早めに空港についておいて空港で朝食をとる予定にしておいてよかった。空港までの道のりでかなり熱を奪われてしまったので、朝食にちゃんぽんを食べ、凍死は免れました。

 飛行機は結局問題なく飛んでくれるらしい。北の大地に問題なくたどり着けるようでまずは最初の関門突破です。寒波が来ているとは言うものの、雲自体はそこまで広がっておらず、飛んだときに富士山もきれいに見えました。

 北海道に近づくにつれ、雲が増えてきます。そして地面が近づくに連れ、当然ではありますが、雲の白から雪の白に変わっていきます。これだけ雪がありながら、早朝から飛行機が飛べる状態になっているということに驚きました。

 

 北海道にたどり着いたのはいいのですが、問題はここからだったりします。鉄道が昨日から運休やら本数を減らしているなど、現地にいかなければ状況が見えないという思いだったんですが、現地に来てもよくわからなかったです。とりあえず札幌までは動くらしい電車がすぐ出るからそれに飛び乗り、札幌から小樽までは、次の電車が雪かきの状況次第でいけるかも、と言われたので札幌に向かう電車の中でJRのサイトやらTwitterからできるだけリアルタイムな情報を追い続けます。そして札幌に着く直前あたりで、札幌小樽間の運転見合わせ時間延長の知らせを受けました。電車は無理とわかったのでバスによる移動について調べると、小樽方面の高速バスが動いているとのこと。早速バスターミナルにいってみましたが、同じように考える観光客が多いようで、小樽方面のバス停にだけ行列ができていました。しかも小樽駅に向かうバスがちょうどでたところ。連なるようにバスがきたが、小樽方面ではあるものの、小樽駅から少し離れた「小樽築港」までしかたどり着けないバス。次に小樽駅まで走るバスがいつ来るかわからない上に、今並んでいる人たちを抱えられるのかわからない。小樽市内のバスに乗り換えられるらしいという頼りない情報を信じ、まずは「小樽築港」行きのバスに乗り込みます。

 バスが小樽に近づくにしたがって、積もっている雪の高さが高くなり、道路に残る雪の量も増えてきます。1時間ほどバスに揺られて小樽築港に到着。同じバス停で市バスが来るのを待ちます。新雪に覆われたバス停付近の歩道で、ちらつく雪の中で数分立っているだけでも寒さがこたえます。風がさほどないにも関わらず、肌が出ている部分から熱が抜けていくのがわかる。すぐに小樽駅方面に向かう市バスが来てくれたので助かりました。最初の目的地である運河プラザに近い「中央通」で降りました。雪の高さがやばい。2mぐらいあるように見えます。

 花梨先輩の公式絵のモデルとなっている手宮線もこの通り。人が通れる場所には見えない状況です。以前訪れたときは、博物館からこの手宮線散策路を通ったんですよね。懐かしい。

 そしてスタンプラリーのスタート地点、小樽運河プラザに到着です。ここまでこれるかというのが不安で仕方がなかったので、到着したときに安心すると同時にどっと疲れが襲いかかってきました。スタートする前こらこれで大丈夫かと、新たな不安が芽吹き始めてる。

1日目のスタンプラリーの予定は「徒歩で行ける範囲を回る」というものです。スタンプラリーの範囲は広大で、1日で回り切るには朝から回らなければ時間が足りない。小樽に来るまでに予定よりも1時間ほど遅れていることもあり、とりあえず近場を回るといっても時間に余裕はない状態でした。スタンプの設置時間が短いものを優先して、まずは16時台にスタンプがしまわれてしまう、都通り商店街と市立小樽文学館に、六花ちゃんの市内アナウンスを聞きながら向かう。都通商店街では、小樽組と商店街がコラボしたパンフレットを配っているので、そちらも合わせて回収してきた。

 続いて、今回追加のスタンプ対象となった、グリッズプレミアムホテル小樽へ。こちらの受付自体は遅くまで開いているものの、スタンプを置いているのは17時までと時間に限りがあるので、早めに寄っておく。2日目の夜に宿泊予定でもある場所だ。真新しい施設で、非常にきれいな内装が印象的。

この次に向かうのは、小樽堺町通り商店街の方面になります。この段階ですでに16時になろうかという時間で、移動のトラブルなどもありお昼を食べそこねておりました。そこで、商店街までの道中で小樽のグルメやスタンプラリーとコラボしたメニューを販売しているお店に寄り、食べ歩いていきました。まずは「ぱんじゅうの桑田屋」でぱんじゅうをいただきます。いろいろと味がある中で選んだのは、黒い見た目が特徴的な「石炭ぱんじゅう」、りんごの果肉がごろっと入った11月から2月限定の「ごろごろアップル」、本店限定の「抹茶あん」。外側のすこしカリッとした食感のあとに広がる餡の甘みがとても心地よい。特に抹茶は甘みだけでなくほぼど良い苦味もあり、甘さをよりいっそう引き立たせるように感じます。

 少しばかり空腹を満たし、あらためて堺町通り商店街に向かいます。この道中がかなり大変でした。観光客や修学旅行をしている学生で人が多く、雪道は何度も人が通ったことで押し固められ、氷の上を歩いているよう。足をすべらせるということはしょっちゅうあり、1度派手に転倒しました。寒さに加え、転倒による恥ずかしさや軽く雪面に打ち付けた腕の痛みなどに耐えながら、堺町通り商店街にある「タケダのザンギ」というお店に到着します。ここでは、スタンプラリーとコラボしたメニューである「緑のザンギ」をいただきました。大粒の鶏の唐揚げなんですが、衣には緑色の粉末が混ぜられています。渡されるときに店員さんから「緑のはブロッコリーと抹茶です」と言われて思わず笑ってしまいました。たぶん青のりだと思うんですが、ブロッコリーだと言われるとそう感じるような気も。非常にジューシーで、思っていた以上にボリュームがあり、食べきるのに時間がかかりました。食べながら歩くのはさすがに危なかったので、出店の横で美味しく食べるサクラのように黙々と食べていたんですが、お店の方から「後ろに飲食スペースありますよ」と案内していただき、温かいところで落ち着いて食べることができました。

 ザンギを食ったら時間を食われた。堺町通り商店街にあるスタンプは2箇所で、片方は17時に閉まってしまうため急がねばなりません。しかし足元は滑りやすく思うように速度をあげられない。それでもなんとかお店が締まる前に立ち寄ることができたのは、「福廊」という雑貨屋さん。スタンプを押してすぐ近くのもう一つの目的地である「堺町通り観光案内所」にも入り、こちらでもスタンプを押します。徒歩で行くには比較的距離のあるこの2箇所が1日目の難所とも考えていたので、閉店前に回ることができたのは幸運でした。

 徒歩圏内としては難所のスタンプも確保できたので、運河プラザ方面に再度徒歩で戻ります。その道すがら、1度派手に転倒しつつ、かま栄工場直売店にて「パンロール」をいただきます。スナック感覚でかまぼこを食べるというコンセプトのもと生まれたとのことですが、スナックとは思えないほどの食べごたえがあるように感じます。見た目はさほど大きくないですが、油がすごい。かまぼことは思えない濃厚な海鮮の風味が口いっぱいに広がります。朝食やお弁当代わりに買っていくのもありですね。

 かま栄で少し休憩を挟み、あたりも暗くなってきた頃、小樽運河沿いを歩いて進み、浅草橋観光案内所でスタンプを押します。小樽運河の撮影スポットのようで、多くの人がライトアップされた小樽運河を撮影していました。堺通り商店街を歩いているときも感じましたが、第1回スタンプラリーのときと比べて、多くの観光客がいるという印象が強いです。お店の方などから「観光客が帰ってきた」と表現されていたので、これが本来の小樽の姿なのだろうと理解しました。趣のある静かな街並みというのもいいですが、好きな街が賑わっているというのは、今後も明るく賑わう良い兆とも思えるので、これはこれで嬉しくなる光景でもあります。

 この段階でスタンプが7つ集まっていたので、スタート地点でもある小樽運河プラザにもどり、7つ以上スタンプを集めた人に送られるクリアファイルを頂きます。そして、小樽運河プラザに飾られているイラストなどをゆっくりと見て回りました。動画のイラストでお世話になっている糖分魔王さんのイラストもあり、大きなサイズで拝むことができたのが嬉しかったですね。応援している絵師さんがこのように受賞されるというのは、応援する自分もなんだか嬉しくなってくるもので、現地で見たい!と小樽旅行へのモチベーションのひとつになってたりします。本当に素敵なイラストでした。

 夜の小樽の寒さに震えながら、この日お世話になる、トリフィート小樽運河へ。入り口では六花ちゃんと花梨先輩のパネルが並び、スタンプも2つ用意されています。加えて、コラボグッズの販売もやっており、毎度ながら協力体制に感心させられますね。今回増えたコラボグッズのマグカップと、新しい缶バッジもチェックインと合わせて購入。専用の宿泊プランでもらえるタオルも受け取り、この段階での戦利品を並べたりしてました。

 まだ1日目は終わりません。夕飯としてコラボメニューを提供している「龍鳳」さんに向かいます。少し距離はあったのですが、もはやテンションで疲労のことを忘れ、ようやくなれてきた雪道をのっしのっしと進みます。そして到着したのですが、お店が暗い。そして入り口には「定休日」の張り紙が。どっと疲労感がのしかかりました。

 それでもまぁ別の候補もあったので、すぐに切り替え雪道を進みます。堺通り商店街あたりで食したザンギやパンロールのお陰で、そこまで空腹は激しくなく、気持ちにも余裕がありましたね。そしてたどり着いたのは「小樽ビール 小樽倉庫No.1」。前回来たときは、臨時休業と重なってしまい、夕食時にくることができませんでした。なので今回はそのリベンジを果たしたかったのです。

あまりビールは普段から飲まないのですが、せっかくなのでドイツビールの「ピルスナー」を1杯いただきました。嫌な苦味はなく、スッキリとしたフルーティーな味わいが特徴的でしたね。こういう美味しいビールならある程度は飲めそうです。そして注文したのは「真鯛と白子のロールキャベツ」と「活タコのカルパッチョ」。こんなロールキャベツ食べたことない。魚の旨味じんわり。うまい。そして北では今が旬のタコを使ったカルパッチョ、薄いのに弾力しっかり、モキュモキュ噛んでるうちにわさびとオーロラソースを混ぜたような少し濃い目の味からタコの旨味が感じられるようになっててすごいおいしい。ビールを挟みつつ食べるの最高。薄めの味のビールなので、濃いめのカルパッチョと相性が最高でした。1品で2,3人前ぐらいあって、多分数人で来て分けて食べることを想定としているものだと思うので、2品で十分お腹いっぱいです。今度来たときはピザとかも食べてみたい。

 食事も済ませ、トリフィート小樽運河にもどり、大浴場を堪能し、1日の疲れを汚れとともにしっかりと落とします。以前来たときはホテルに戻るのが1時を超えたりして、大浴場を体験できなかったんですよね。これもリベンジ案件だったので、しっかり堪能できて満足です。入ったタイミングは他に人もおらず貸し切りのような状態で、悠々と楽しむことができました。1部屋が2, 3人入れるほど大きく、荷物を拡げたりのびのびと過ごせるのが良いですね。まぁ一人だからという理由もあるでしょうけれど。

 翌日も朝早くから活動予定なので、日をまたぐ前にはベッドに入りました。とにかくこの日は、小樽に着けたということ、当初想定していた徒歩圏内のスタンプやグルメなど、雪道に苦労しつつも周り切れたのがとにかく嬉しかったですね。寒波に日和らず旅の予定をキャンセルしなくてよかったと実感した1日目でした。 

宝台樹スキー場に行ったよ

 毎シーズン一緒に雪山を滑る友人とともに、今シーズンもやってきました宝台樹スキー場。前日にスタンサーによる計測と、その結果に合わせたビンディングの調整を済ませていたので、どんな感触になるのかというのが今回の一番の楽しみだった。また、低温環境下用のGoProの電池を使ってみるという試みもある。そして一番の不安が肋骨のヒビが悪化しないかということ。とにかく今回はのんびり滑るわと友人に伝えてはいた。

 購入した宝台樹スキー場のリフト券は5時間のものであったが、その時間の仕組みが特殊で、最初にゲートをくぐってから1時間区切りで消費するといったものになります。たとえば、11:00に最初にリフト乗り場のゲートを潜ると1時間のカウントが開始され、このカウントが0になる12:00を超えてリフト乗り場のゲートを潜ると、次の1時間のカウントが始まります。1時間区切りで消費されるため、お昼休憩などリフトを使用しないタイミングは、残りカウントが0に近くなるときに合わせると、無駄な消費を抑えることができるといった利用の仕方ができます。指定のゲレンデで共通して使えるリフト券なので、まとまった時間、10時間分などを購入しておき、5時間ずつ2つのゲレンデで使用する、などの利用の仕方ができるリフト券になっています。こういうのもあるのかと知ったときは非常に感心しました。

 最初の数本は初心者コースのたんぽぽコースで肩慣らし。調整したビンディングの状態ですが、前回に比べるとだいぶ滑りやすい印象です。スタンサーを利用し、ビンディングの調整をしてもらっていたときに、調整前の状態について色々と聞いたのですが、ボードに対して少し前方に軸がずれるような設定のされ方をしているとかで、足の爪先部分がボードからはみ出す長さが長く、バックターンがしずらい状態と教えてもらいました。ついでにビンディングの調整方法とか、細かく丁寧に説明をしながら調整してくれました。非常に勉強になりましたね。サイドボードなど購入したときに同じようにできるかは自信がありませんが、今後色々と調べる上で参考になりそうです。

 調整したボードに慣れてきたところで頂上へ。天気は曇ではあったんですが、風はさほどなく、雲の隙間から日がさすこともあり、視界は良好でした。遠くの景色は雲がかかってはっきりとは見えないものの、それでも景色は良い方だと思います。

 景色とは裏腹に、眼下に見える傾斜はとても容赦のないもの。1年前も苦しめられた中級者コースの第10コース。ボードを新しくしていざ再挑戦、したのですが、急にうまくなるはずもなく、何度も転びながら降りていきました。このコースは全体で1キロほどあり、ずっと傾斜が続くため、かなりブレーキを踏みながら降りていくはめになり、かなり下半身に負荷がかかりました。1本すべっただけでかなり足がプルプルしてました。

 1時間の区切りが良いタイミングでお昼に。群馬のソウルフードらしいもつ煮込みをいただきました。どうも受付の回転が悪いようで、食べられるまで結構並びましたね。人が多いわけではなかったんですけど。

 お昼をはさんで再度頂上へ。前回は滑らなかった上級者コースも滑ってみます。圧接されたコースではあったんですが、少しでた日差しによってと桁行が固まったようで、ところどころアイスバーンになってたのが怖かったです。エッジが思うように入らず、速度を落とすことに悪戦苦闘してました。

 頂上から滑るコースはどれもブレーキをかなり掛けないと滑れないようなコースで、数本滑っただけで下半身が限界を迎えてました。このあとは、中級者コースの第2東コースをすべり、そして初心者コースをまわってました。最後の滑走では、友人が自分の GoProで撮ってあげるよと言ってくれたのでお願いし、初めて自分が滑っている様子を自分で見ることができましたね。こうやって人に撮ってもらうと、かなり疾走感などが伝わりやすく、見栄えがいいものなんですね。これに反して自分の猫背やフォームが変なことが気になります。今度滑るときは気をつけたいものです。

 滑り終わったあと、「まんてん星の湯」という施設で汗を流し、併設されている食事処で夕飯に。キャベツのみじん切りと、豚肉野菜炒めをご飯の上にのっけた「まんてん丼」を疲れた身体に流し込みました。

 新幹線と電車に揺られて21時半頃無事帰宅。肋骨にヒビが入った状態ではあったんですが、派手に転ぶといったこともなく帰れてホッとしています。課題であったGoProの電池も、新しく購入した低温環境下の電池ひとつでほぼほぼまかなうことができたのは助かりました。今シーズンはこれで録画も安定しそうかな。ビンディングのほうも以前よりは滑りやすい感覚になったと思うのでこちらも良い収穫でした。今度宝台樹をすべるときは、頂上からのコースを転ぶことなく滑りきりたいものですね。

志賀高原横手山渋峠スキー場で滑ったよ

 熊の湯ホテルで宿泊して翌日。この日は熊の湯スキー場に隣接するスキー場、横手山渋峠スキー場で滑ります。

 朝6時頃に一度目を覚ますものの、筋肉の痛みや前日の打撲の痛みが残り、すぐに起き上がることができません。30分ほどベッドの中でもがき全身の痛みに慣れる始めてきたので、朝風呂に向かいました。夜中は部屋が暑かったのか、やたらと汗をかいており、放置すると風邪をひきそうだったんですよね。そして昨日かなり冷えた浴場はこの日も朝の冷え込みの分だけ寒かったです。内湯が極端に熱いので慣れるまでつらかったですが、寒いよりはマシと耐えて湯船に浸かっていました。お風呂だけが何店なんですよねこの宿は。

 そして朝食はバイキング。この後動くということを考えて程々に。できるだけ多くの品目を取ろうとしてしまうんですよね。りんごが美味しかった。

 食事も済ませ、着替えて荷物をまとめてチェックアウトしたらスキー場へ。熊の湯ホテルの荷物置き場兼更衣室をこの日も使わせていただけたのはありがたかったです。熊の湯ホテルから横手山渋峠スキー場のリフトまでは、歩いて15分ほどでしょうか。ボードを担いでの移動なので結構疲れましたね。天気は曇りで日光がないため、昨日よりは厚着をしていたのですが、逆にこのせいでスキー場までの移動で汗だくになってました。服装の調整難しい。

 えっちらおっちらと雪道を進んで、リフト乗り場手前のリフト券売り場まで到着。この日は昼過ぎに解散予定なので、4時間のリフト券を購入しました。そしてここからはひたすらリフトに乗ります。2300mを超える頂上を目指すリフトは急な傾斜をぐんぐん登り、リフトから見える景色には、厚手の上着のような雪を纏った樹氷が並びます。そして後ろには悠然と広がる景色が見えればというところでしたが、低い位置からすでにガスっており、遠くはおろか、10m先も視界が怪しいといった状況でした。前日の天気とはうってかわって、この日の滑走は視界の悪さに苦しめられました。

 頂上にあるレストランには「満点ビューテラス」という景色を楽しめるスポットもあるのですが、ご覧の有様です。ホワイトボードの前に立っているようにすら見えます。

 横手山渋峠スキー場は、頂上を挟んで更に奥にもコースが続いており、ここのゲレンデで滑ったことがある友人から、この先の渋峠側のコースを回るのが良いとの勧めに従い、この日最初の滑走を開始します。1本目を録画しようとしたんですが GoProが寒さでバッテリーがないという警告が録画直後にでましたね。まともに取れた録画が全体でも少なかったのがこの日は切なかったです。渋峠エリアのゲミュートコース、ウェーバーコースをしばらく回りました。

 リフトを降りてボードと足を固定し身体を起こすという一連の流れの中で、前日にぶつけた右胸下あたりが痛み、同時に体力も奪っていきます。徐々に渋峠エリアの人も増えてきたということもあり、昼食のために「日本一高い場所にあるパン屋」で有名な「横手山頂ヒュッテ」に向かいました。ゲレンデにいた人の密度に対して、店の中にいる人の密度は数倍違ったと思います。混んでる。運良くテーブル席が空いたので、すぐに昼食に臨めましたが、タイミングが悪いと席があくまでずっと待つ羽目になっていたかもしれません。友人含め全員が話題のきのこスープを注文。自分はパンがセットのものにしました。あつあつホカホカのパンとクリームシチュー。ボリュームが多いわけではないのに、満足感が非常にありました。パンにつけて食べるクリームシチューが疲れた身体に効果テキメンで絶品です。セットで付いてきたパンをおかわりしたくなる。

 撤退予定時刻から逆算して、あと乗れるリフトの回数も限られてきた。渋峠エリアは人も増えてきたので、横手山エリアを戻りつつ滑ることに。そしてこの横手山エリアの頂上から下るコースなんですが、まず細い。そして崖。前日の滑落のトラウマを呼び起こし、怖すぎる。さらに視界が悪いため足元がはっきり見えず、不意に凸凹した足場にのりあげ転倒ということも繰り返しました。このときお尻を強打し、痛みとともにお尻パッドのついたタイツを履いていてよかったと感動してました。完全に怖気づいてしまって、ノロノロと降りていくのが精一杯。林道怖い。

 体力もごっそりともっていかれて、昼食後に滑った本数は5本もなかったと思います。大怪我をする前に滑りきろうという考えに切り替わってましたね。最後に滑ったのは、 海和ゲレンデの中級コースから、一番下のリフト券売り場まで続く横手山第1ゲレンデ。GoProで最後までとれるかなと試しましたが、途中で切れちゃいましたね。もうすこしだったんだけどなぁ。今後は低温環境下用の電池も検討しないといけませんね。

 横手山渋峠スキー場をあとにし、疲弊した身体をボードとともに引きずりながら熊の湯ホテルに戻ります。着替えて荷物をまとめて、荷物の宅配手続きをして、身軽になった状態で友人の車に。さすがにボードを担いで帰る気力はこの時点でありませんでした。途中スリップしたりするトラブルは有りつつも、湯田中駅近くの楓の湯という駅前温泉で一休み。スノボーのあとの温泉は最高ですね。荷物を減らすためにバスタオルを持ってきておらず、レンタルもなかったので購入する羽目になりましたがまぁ致し方無し。記念品代わりに持って帰りましょう。そして友人と別れて電車に飛び乗り、一人帰路につきました。

 突発的な計画ではありましたが、今シーズン初の雪山旅はなかなか興味深い内容になったと感じています。1日目は天候に恵まれコンディションもよく、眺めも最高という中、滑落と雪中登山を経験し、2日目は逆に天候に恵まれず視界が悪い状態で、前日の打撲と戦いながら過酷な滑走になったという印象でした。2日目はお昼が美味しかったという思い出が強すぎて滑走の思い出がかき消されそうなんですよね。横手山渋峠スキー場のほうは、天気も含めて少し悔いの残る内容だったので、機会を見つけて今後リベンジしたいですね。打撲の状態は帰ってから数日様子見していますが、ひどくなることはないので湿布を貼りながら様子見を続けるつもりです。予定している雪山に影響が出ないことを祈るばかり。

志賀高原熊の湯スキー場で滑ったよ

 まだ年始の休みの時期だったでしょうか。「1/7~1/9あたりでどこか滑りにイケる人おらんか?」という呼びかけに勢いだけで参加表明し、さらに1白2日で2箇所滑るぞとなったので、広範囲にスキー場を持つ志賀高原で滑ることが決まりました。雪山の選定、宿の確保、移動手段の確保、実に2日ほどで確定した日程のスピード感には惚れ惚れしますね。突発的な旅はこういうところもワクワクするので個人的には好きです。

 まぁ宿の確保を自分がしたんですけど、予約してからプランを変更した方が良いとなって、予約サイトと宿の双方への連絡が必要になってちょっと手間取ってしまったのは失敗でした。差額がちゃんと返ってきたのでまぁ勉強になりましたということで。予約サイトから予約して、キャンセル料が発生するタイミングだけどキャンセル料が発生しないことをホテル側と握っている場合は、ホテル側から「キャンセル料免除」での予約取り消すフローがある、というのを知っておきましょう。ホテル側から「まず予約をそちらでキャンセルしてもらって」と言われても、キャンセル料が発生する場合はキャンセルを自分でしてはならない。なかなか大変ね。

 とまぁ準備期間での一悶着はありつつも無事に当日を迎えます。まだ月が沈む前、4時台に家をでて始発の電車で友人との合流地点、湯田中駅に向かいます。電車での移動時間は実に4時間。車で行く友人たちも3, 4時間運転したらしい。思ってた以上に遠かった。でも移動中に小説がたくさん読めるので、電車旅は好きです。

 友人と合流して熊の湯スキー場に隣接する宿「熊の湯ホテル」に向かいます。晴天に恵まれ、場所の割に道路に広がる雪は少なめ。交通状況も悪くなく、スムーズに目的地につきました。

  チェックインと着替えを手早く済ませ、新調したボードを担いでゲレンデへ。青空の広がる熊の湯スキー場。レストラン入り口には、大きな熊を模したオブジェが鎮座しています。朝から晴れている割に、雪はサラサラの状態で、シャバシャバしたような水気を感じさせるものではありません。これがこのあたりの雪質特有のものなのかもしれません。

 リフト券も確保し、いざ今年最初の滑走へ。新しいボードの感触の確認というのもあるので、この日は全体を通して結構慎重に滑っていたと思います。あと久々の運動ということもあり、すぐに疲れてしまうだろうなという予想と、筋などを傷めないかという心配が常にありました。スノーボードは普段使わない筋肉を使うので、ある程度体を動かしていたとしても不安はついてきますね。それでも滑ってしまえば、吹き抜ける風が一緒にさらってくれているのか、抱いていた不安は小さくなっていくものです。久々の感覚。めっさ気持ちがいい。適度に積もったサラサラした雪は、ボードで削られるでもなく、フカフカしすぎるでもなく、予想したとおりにボードをつかんでくれる感じがして、滑りやすいという印象を持ちました。

 序盤の滑走の感触が比較的良かったこともあり、友人たちとコースの一番高いところに意気揚々と向かいます。標高が高いスキー場ということもあり、リフトからの眺め、滑っている最中の景色も素晴らしいものでした。

 コースは横に広いものが多いのですが、傾斜がかかった場所が多く、傾斜を考慮したボードさばきをしないと、必要以上にブレーキが掛かったり速度が出たりと、制御が難しくなるようなポイントがあったように思います。圧接されたところとそうでないところが隣接していて、境目が分かりづらいというのも自分にとっては難しいところでしたね。転倒せずに滑るということがあまりできませんでした。それでも、人が少なかったことで大きくターンしながら滑るということができたのは楽しかったですね。遠くに広がる景色を眺めながら、自分のペースで滑ることができました。友人はみな颯爽と滑っていったので、いつも待たせてしまっていたのが申し訳ないと思うところです。

 お昼はゲレンデ食として定番のカレー。器が横に長い特徴的なもので驚きました。ご飯とカレーの接地面が少ない。ルーの方に全体的にご飯を移すという食べ方になりましたね。

 そして午後の滑走なのですが、各コースの連絡路となる林道部分はどのゲレンデであれ狭くなりやすいものと思います。熊の湯スキー場もそうで、隣り合うコースを繋ぐ道は狭くなっていました。友人についていく形で連絡路を進んでいると、予想外にボードのエッジがかかってしまい急旋回、連絡路横の斜面を少し登った後、連絡路を横切るように滑ってしまいます。ブレーキをかけるも止まりきれず、コース外にボードが飛び出す。急にふわっと、ボードがなににも接していないことを足から感じ取りました。驚くまもなくガサガサと草木をなぎ倒す音がしたかと思ったら、ドンっと鈍い音とともに景色が静止。傾斜に生える草木に引っかかる形で滑落は止まりました。ちょうど録画をしながら滑っていたので、滑落する瞬間も録画できました。

 体の右側に木があり、脇腹の上あたりを支えており、足とボードを長く生えた枝葉が絡みつくような形で支えられてました。両足を振り上げたような形で、背を丸めたエビの状態。地面から一番近いのは首辺り。すぐに脱出が難しいと判断し、まずは友人に電話で連絡。yukiyama というアプリでそれぞれの位置はわかるので、落ちたポイントを伝えて、近くまで来てもらうようにお願いした。yukiyamaアプリのありがたさを実感したものです。友人が来てくれるまで、コースへの復帰を試みます。

 ボードを枝が支えてくれていたので、上体をさらに折ってブーツとボードを分離させます。もっと柔軟しておけばよかったとか考えていましたね。体が動くという状態に安心していたんだと思います。両足を地面につけようとすると、足がすっぽり雪にハマる。これ、もしかして動けなくなるのでは?と別の不安が頭をよぎりました。ここで悩んだのは、上のコースに向かうか、下に降りきってしまうかということ。コースが見えているのは上の方ですが、傾斜に逆らわないほうが動けるかと思い、下に1歩踏み出しました。ズズズ…. 足元の雪が崩れるのと同時に、想像以上に下に滑ったことに驚き木をつかんで急停止。あまりに危うい。雪で地面が近いようにみえるんですが、おそらくここは雪がなければ急斜面、あるいは崖なんですよね。自分が転げ落ちるイメージが恐怖心を誘い、上に登ることを決めました。この瞬間が、滑落したときよりも怖かったかもしれません。幸い、コースから外れてすぐの木に引っかかったので、距離としては短いものです。ですが、いざ登ろうと思って足を踏み出すと、上に踏み込んだ足、もう片方の支えている足、ともにズズズっと下にずり落ち、下手に動くとさらに下に行ってしまうという状態。やばいやばいと焦りながら、必死に登り方を考えます。まず最初に試したのは、、ボードを雪に刺し、ある程度固定できたところで、それを支えに体を持ち上げるというもの。少しは手応えもあったのですが、少しでもボードを支える雪が不安定になると、突然支えがなくなるような感覚になりさらなる恐怖を植え付けられました。急に落下するアトラクションのような感覚です。体を大きく動かすと、変化に耐えきれなくなった雪が崩れるので、一歩ずつ、かなり小さい歩幅での移動しかできないことを悟りました。少しでも足元の雪が崩れないように、胸あたりにある雪を手で崩し、足場になる辺りにまとめて固めます。そこに片足を斜面に突き刺すように少し上にあげます。グッグッとつま先に力を入れて雪を固め、更に足元を安定させ、いを決して体重を預ける。少し下にずれますが、上げた足よりも下には落ちません。3歩進んで2歩下がる、これを一歩の中で生み出しているイメージ。おそらく数センチしか登れてはいないですが、手応えを感じられたことに活力を感じました。これならコースに戻れる。時間をかけてようやくコースの端に手がかかるかというところまで来ました。

 長い時間悪戦苦闘する間、通りかかった人はおそらく2人。人が少ないことが逆にこのときは心細かったですね。そして友人も合流し、気持ち的にも余裕ができました。下手に救助しようとすると友人を巻き込みそうだったので、独力で登り切るのを見守ってもらいます。そして滑落から40分程でしょうか、コースに復帰できました。戻ってきたという安心感と同時に、とんでもない疲労感が身体を襲います。雪道を登るというのがいかに過酷か、期せずして体感してしまいました。この後の滑走は、疲労と崖への恐怖心でガタガタでしたね。

 点灯を繰り返して疲労困憊になったことや、GoProが寒さによって録画できなくなったりするなど、気持ち的にも少し下火になってきていたので、自分だけ早めに切り上げさせてもらい、着替えてルームキーを受け取り、宿泊する部屋に入りました。和洋折衷といった内装で、人数に対して非常に広い部屋。そして浴場のお風呂は、そこまで広いものではなく、洗い場が4箇所、内湯と露天風呂の2箇所入るところがあり、内湯は43度と熱く、露天風呂は雪のせいか比較的ぬるかったですね。洗い場が露天風呂に繋がる扉のすぐ横にあり、誰かが出入りするたびに冷気が入り込むため非常に寒いというのが印象的。とにかく早く洗って湯に浸かりたいという気持ちで溢れてました。

 温泉の後少しのんびりしてから夕飯へ。テーブルに並べられた品目をみると、値段の割に非常に豪盛なもので、友人とともに驚いていました。近くの他の宿に止まったことがあるけどこんなに豪盛ではなかったと友人が話してましたね。一つ一つがとても美味でご飯も進み、3杯平らげてました。

 一通り終えて体の調子を確認してみると、滑落事に木と接触した右胸下辺りに少し打ち身のような感覚が残っていました。表面的にわかるような内出血をしているものではないので、具体的な怪我の箇所はわからないのですが、悪くても骨にヒビが入っているといった程度でしょうかね。大きく呼吸をしたり、身体全体が連動して動くような動きをすると少し痛みがある程度。寝て起きてからまた確認しましょうかね。

 今シーズン最初の雪山、熊の湯スキー場は、コンディション良し、初滑落あり、大怪我はないが軽傷あり、といった感じになりました。滑落というかなり予想外なことはありましたが、新しいボードの感触を掴みつつ、これまでの滑り方を思い出すにはいいコンディションの中で滑れたかなと思っています。林道への恐怖心というのが植え付けられてしまいましたが、それを差し引いても楽しい雪山でしたね。今年すでにいくつか予定をいれているので、まずは動ける範囲の状態で帰ってくるというのを達成したいですね。

『【#毎月6日はTOKYO6の日】小春六花とコーヒーブレイク【但馬屋珈琲店オリジナルブレンド】』を投稿したよ

 今年最初の記事投稿になります。今年のも京都かを最初に書こうとしてたんですけどね。まぁ予定は未定ということで。

 1/3にボイロトゥーンの動画を出したときに「そういえば6日まで時間がない!」ということに気づき、投稿した直後に Aviutl を開いて編集を始めていました。計画性がないところは今後要改善ですね。いやむしろこれぐらいのほうが、結果的に効率は一番いいのかもしれないという思いもあるので、あんまり変わらないかもしれないです。

 前回は酔声祭への投稿ということもあり、ささらちゃんに登場してもらいましたが、今回は六花ちゃん一人です。「TOKYO6の日」ということもあったので、他の小樽組の登場も考えたんですが、あんまりやり取りするシナリオが思いつかなかったので、六花ちゃんが1人で淡々と、但馬屋珈琲店やネルドリップについてや、使用している器具など、コーヒー関連の話をしてもらいました。調べれば調べるほど、但馬屋珈琲店さんの店舗に直接行って、洗練されたコーヒーを味わってみたいなという思いが強まるばかりです。ただちょっと気になるのは、1号店である本店は、全席喫煙可能みたいなんですよね。あまりタバコの匂いは好まないため、禁煙の店舗を選んでいかないといけないなぁというのが、個人的に残念な思い出はあります。老舗の喫茶店というのは、こういうところが自分にとってはネックになるんですよね。

 コーヒーレシピの記事でもかいておりますが、但馬屋珈琲店さんのブレンドで淹れたコーヒーは、非常に整った風味という印象がありまして、逆にこのコーヒーを使ってカフェオレを作ろうとしても、下手に調和を崩すことにしかならず、風味が落ちるような印象なんですよね。なので、研究された風味をブラックで味わうのが個人的にはお薦めです。

 先月は1ヶ月でコーヒーブレイクの動画は2本しかあげられておらず、今月もおそらく雪山や小樽旅行の動画作成をしている時間が長くなると思われるので、もしかしたらコーヒーブレイクの次回作は来月になるかもしれません。他のシリーズの動画を楽しんでいただきつつ、のんびりとお待ちいただければ幸いです。