たんばらスキーパークで滑ったよ

 朝の4時に起き、ボードやウェアが入った大きなカバンを背負って、まだ朝日が登らない暁の中を歩いていく。最寄り駅近くで朝食を買って始発の電車に乗り、揺れでカバンが倒れないように足で抑えつつ座席で電子書籍を読む。このハードな一連の流れに懐かしさを感じながら、今年もこのシーズンになったなと、雪山への期待に心躍らせていた。

 今シーズン最初の雪山は「たんばらスキーパーク」。会社の同期メンバーと毎年、群馬の雪山に滑りに行っており、今回はいくつか候補がある中でリフト券の割引が使える場所ということでこの雪山が選ばれた。yukiyamaアプリは割引券ももらえてとても助かる。

 新幹線でうたた寝してしまい、危うく乗り過ごしそうにもなったがなんとか友人と合流。雑談しつつ友人の車でたんばらスキーパークへ。同じメンバーで去年も滑っていたが、引っ越しなどで以前から近況が大きく変わったこともあり、共有する情報はお互いに多かった。

 たんばらスキーパークに到着。ここは以前腕の骨にヒビが入ったことのある思い出の地。友人からも「トラウマを克服しないとな」とエールが送られる。トラウマと言うよりもはやネタのような扱いである。車の中でいそいそと着替えGoProなど準備して、リフト券売り場の列に並んで、割引券の画面をアプリで表示させようとするもアプリの起動が遅い。yukiyamaアプリは記録するものとしていいのだけれど、どうも負荷に弱い。受付の前で少しまごついたりもしたがなんとか人数分のリフト券を購入した。ブーツ、ヘルメットの紐を締め、手袋も装着。板は片足だけはめて、いざゲレンデへ。

 この日のコンディションは滑り始めこそ晴れていたものの、滑るたび徐々に雲が空を覆い、雪がちらついて遠くの視界が白くなっていった。久々のスノーボードということで、感覚を掴むために初心者コースをノロノロと降りていく。一緒に滑っている友人はいつもならスピードを出してさっそうと前を滑っていくのだが、最近の運動不足を心配してかゆっくりとコースを蛇行して滑っていた。

 1度目で少しは感覚が掴めてきたので、リフトを降りて左手側に進んだ先にある中級者コースを滑っていく。このコース、以前訪れたときに腕の骨にヒビが入る転倒をしてしまった因縁のコースで、否が応でも力んでしまう。正面に玉原湖を望む景色のいい場所でもあるのだが、この日最初にこのコースを滑り降りるときはとりあえずコースどりを誤らないようにと、遠くを見る余裕がなかったように思う。ケガをしたときのような、硬い雪質と違ったことも幸いしてか、無事転倒せずに1本滑り降りることができたことで、このあとの滑走では気持ちに余裕ができたと思う。といってもあまりスピードは出せなかったが。何シーズンすべってもなかなかスピードを出すのはなれない。

 3本ほど滑って早めにお昼休憩。体力もみんな探り探りといった様子なのが年齢を感じさせる。昼食はゲレンデ食恒例のカレー。写真撮り忘れた。このとき気づいたのだけれど、自分含めてみんなメガネを付けて滑っている。これはけっこう珍しいのでは?いつもメガネの人も、スノーボードやスキーのときはコンタクトをつけるというケースを良く見てきたので、3人全員がメガネのままの装備というのがちょっとおかしかった。ひとりは全身緑の装備だったり、自分はGoProをヘルメットに付けてるしで、よそからみたらけっこう目立つメンツなのかもしれない。

 昼食後、少し雪がちらつく中、中級者コースを数回滑った。たんばらスキーパークのコースの数はさほど多くなく、高速リフトも1つということもあり、同じコースを周回することが多い。このときの映像も録画していたのだが、どこかの拍子にGoProが上を向いてしまったようで、まともにコースが写っていない映像になってしまったのが残念だった。中級者コースのもうひとつのコース、レイクウッドコースを滑ったときの映像も残しておきたかったね。途中の合流箇所がおもいのほか平坦で驚いたと同時に、滑りきれるか不安になってた。滑りやすいコースなんだけどこれまでなぜか滑ってなかったコースだったので、また今度行ったときは映像に残しときたい。

 体力も心配なので、数本滑ったら再度休憩を挟んだ。ここのレストハウスには、costa coffee のコーヒーが提供されている。スーパーなどでも買えるコーヒーの中では個人的にお気に入りのメーカーなので、味わい深いコーヒーがゲレンデで飲めるのはとてもありがたい。

 再度滑り始めたものの、2回滑り降りたところで下半身に筋肉疲労からくる軽い痛みを感じ、次の滑走を最後に下まで降りていくことにした。以前怪我をしたのが最終滑走だったということもあったので、無理をしないというのが1日を通しての心構えだった。朝早くに訪れ、滑った回数としては少ないが、長めの休憩を2回とったことでゲレンデを離れるのは15時頃となっていた。雪質の助けもあり、今シーズンの最初の滑りとしては上々といったところ。

 友人の案内で日帰り温泉に寄り、そしておおぎやでラーメン、餃子、チャーハンのこってり夕食。疲れた体にどちらも効果テキメン。雪山よりもこちらの満足感がメインなのではないかと考えてしまうほど。おおぎやというお店初めて訪れたが、関東でいくつか展開しているらしく、友人は埋まりきったスタンプカードを2枚も持っているほどの常連。タッチパネルでの注文の際、このUIはどうなんだといったいちゃもんで盛り上がりつつラーメンを待つ。UIが気になるのは職業病みたいなものかもしれない。運ばれてきたものを食べ始めると、みんな食べることに集中してしまいわりと静かだったと思う。めちゃくちゃうまかったからそら夢中になるわな。

 眠気と戦いながら新幹線の中で友人と喋りながら東京へ。ボードやウェアといった装備一式は、スキー場で宅配を依頼したので手荷物は少ない。あの大荷物を持って家まで帰る体力は今の自分にはない。というか一度宅配にお願いして帰りの負担の少なさを知ってしまうと、もう自分では持って帰るまいと思ってしまった。持って帰って荷物を整理する気力もないだろうし。宅配業者の方には感謝しかない。五体満足で家に帰ったことで、怪我なく帰るという目標は果たせた。そして録画した動画を確認してみると、上を映したものばかり。マシな録画も、前方と言うより少し横を映したものが多く、少し見づらいようにも思う。スノーボードで録画するには、やっぱり360度カメラに頼ったほうがいいのかな。

 録画において少し課題の残る雪山ではあったものの、今シーズンの到来を実感できて楽しい1日だった。

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