城ヶ崎海岸でダイビングしたよ

 前回のダイビングから約2年。毎年毎年生きたいなと思いつつなかなか行動に移せないダイビング。ポイントやダイビングショップの良し悪しに幅があり、いいところを見つけるのが難しかったり、お一人様は受付できないところがあったり、週末の天気が不安定だったりと予約をするには足踏みしてしまう要素が多く、なかなか予定を確定できていなかった。それでもなんとか8月に1本予定をいれる事ができた。覚悟ができたと言ってもいいかもしれない。

 電車に揺られること約3時間、伊東線、伊豆急行の海に面した路線の景色を楽しみつつ、集合場所である城ヶ崎海岸駅へ。少し早めに到着するように調整して、駅周辺をブラブラしてみたが、駅自体がロッジづくりという見た目が特殊ということ意外、駅周りでめぼしいものは見つけられなかった。海も少し遠くて画角に収めることも難しい。別荘地ということで、あまり観光を想定した建物は用意されていないのかもしれない

 この日お世話になるのは「ダイブショップ宝島」というお店。比較的年配のガイドさんがかなりフレンドリーに対応してくれる。ほかに一緒に潜るお客さんは3人。全員がお一人様の申し込みで、年代もバラバラ。でもブランクがあったりダイビングに慣らしたいといったモチベーションは似たようなところ。周りがスイスイ準備したりするようなメンバーだと焦るからこれは助かる。

 ショップで注意事項確認などが終わると、車に載せられ船着き場へ。ウェットスーツなど身につけるレンタル品を受取り着替えるのだけれども、施設はそんなに立派じゃない。このときは人が少なかったからそこまで気にはならなかったが、人が多くなってくると結構手狭な感じになりそう。また、1日の行動がはっきりしなかったことで、荷物をどこにおいておくべきかというのが結構悩んだ。結局乗ってきた車の中に殆ど置いておくことになったのだけれど、他のショップの人やお客さん、地元の人もいたりしたので盗難が心配だった。ダイビングポイントでの荷物の取り扱いはショップによって結構幅があるのが不安なところでもあり、今後もこのショップを利用するかどうかの大きな要素になってくる。まぁお一人様にそもそもそんなに選択肢はないけれど。

 一緒に潜る人たちと確認しながら機材をセッティング。2年ぶりとなるとやはりだいぶ忘れていて、一緒に潜る人たちとひとつひとつ確認しながら進めていた。こんなのでもアドバンスドダイバーのライセンス持ち続けてもいいものなのか。

 久しぶりという不安もある中海の中へ。レギュレーターから呼吸する感覚は問題なし。ただ自身の体勢を思ったように維持するのが結構しんどい。海中のうねりがあるというのも理由の一つだけれど、呼吸とBC操作による空気の調整がうまくいっていない感じがする。これに加えて無理に体勢を変えようとして必要以上に泳いでしまい、足が軽くつるといったことも何度かあった。筋力の衰えを痛感しながらなんとか1本目の海中散歩を続行。

 今回は360度カメラを始めて海中で使用した。前回はGoProを持っていったが、海中で思ったように画角を維持するのが難しく、また画角以外のところに魚がいるといったことも多い。スノーボードのときもそうだが、どう写っているかを録画時はあまり気にしなくていい上に、あとで見たいところだけ切り取れるのがやはり楽。

 潜ったポイントは城ヶ崎海岸のまえかどというところからふたまたという場所。ダイバーさんが教えてくれるポイントはGoogleMapとかでもはっきりと位置が特定しづらいのが難点。いろいろとダイバーさんが指さしたりして魚がいるのを教えてくれるのだけれど、体勢維持に必死になってて思うように見たいものに近づけなかった。あんまり近づきすぎると止まりきれなくて衝突してしまうのが怖い。イロカエルアンコウとかいたらしいのだけれど、はっきりと姿が見えなかったものが多かった。後で録画したものも見たが、遠くてわからぬ。ダイビングで魚を捕らえるときはとにかく接写しないとということに改めて気付かされた。クマノミの卵があったところはよく撮れてたと思う、というかそれぐらいしか録画ではっきりと分かるようなものは1本目にはなかったかも。1本目はとにかく海中での体の使い方に必死で、ボートに戻って重力を感じたときの疲労感が尋常じゃなかった。2本目が潜れるか心配になるほどだった。

 お昼休憩含む1時間半ほどの休憩を挟み、なんとか潜れるぐらいには体力が戻った。1本目潜ったあと、体力の消耗についてガイドの方に相談してみたら「必要以上に泳いでしまっている」とのこと。岩場を掴んで移動したり、無理に体勢を変えずに流れに身を委ねるようにすればいいらしい。これらを意識して潜るとたしかに体力の消耗は1本目よりもましになったと思う。まぁそれでも泳がないといけない場面は多く、というかつかめる岩場が少なかったため下半身への負担はそれなりにあり、またつるような痛みを感じていた。

 疲労は感じていても2回目ということで気持ちに余裕はでてきた。今度は接写するぞと意気込んでいたのだけれど、2回目のポイントでみれる魚の数はさほど多くない模様。そんな中で目立ったものといえば、数が少なくなってきてるらしいタカベの群れ。黄色いラインが遠目からでもキラキラしていて綺麗でしたね。ウミガメも狙い目のポイントではあったが本日は恵まれておらず見ることができなかった、残念。

 ダイビングショップに戻ってログをつける。今回はログをつける時間を設けたけれど人が多いときはログをつける時間を設けないらしい。これまでのショップではけっこうちゃんとログをつけるところばかりで、あとで見返すときにかなり参考になるのでこの点はちょっと気になった。あと、一緒に潜った人達同士でログに一言コメントを書きあったりスタンプを押したりといったことを良くしていたが、このとき一緒に潜った人はこれまでそういったことはなかったらしく、ログへのコメントの書き合いもこの日はなかった。

 電車の時間まで一緒に潜った人と色々と話をさせてもらったのだが、50代ぐらいの方が「潜れるときに潜っておかないと」という話がとても印象深かった。年齢が高くなってくると、ショップによっては3桁を超えるようなダイビング回数がないと潜らせてもらえないらしい。その人は回数を稼ぐために夏以外のシーズンもがんばって潜っているんだとか。そんな制限を設けているショップもあるのか、という衝撃とそんなに高頻度で潜れる懐具合の羨ましいなと思ったものです。実際年に1回しか行っておらず、年齢制限までしかもぐれないとなると、もしかしたらもう10回ぐらいしか行けないのでは?という焦りにもにた感情を抱いた。この人との話を聞いて、ダイビングに限らず、行けるときにいろいろ行っておかないとなと焦りを感じている。

 帰って録画したデータに問題がないことに胸をなでおろしたが、耳の炎症は案の定発生してしまい、耳鼻科に通って点耳薬を使用している。ダイビング用の耳栓を使用してはいたもののやはり完全に防ぐことはできなかったか。これを繰り返すことで耳が今後どのようになるのかという不安はあるものの、できるうちにダイビングはやっておきたいという気持ちが強い。できれば今シーズンのうちにもう一回ぐらいは潜っておきたいですね

八幡野に潜ってきたよ part2

前回のブログの続きになります。

記事中の魚の名前について、間違っている可能性もあるのでご注意ください。

 1本目の潜水をなんとか無事に終え海からあがると、限りある体力のほぼすべてを持っていかれたような疲労感と、タンクなどの器材の重みが体を押しつぶさんとする勢いでやってきます。加えて、ダイビングでは海中に沈み込めるようにウェイトを腰につけて潜っており、自分は2kgのものをつけていたので、この重みも加わり体への負荷はかなりのものになっています。陸ですべての機材を外したときの開放感はたまりませんが、足先が軽くつっていたり、股関節あたりに違和感があったりと、2本目に潜ることすらできないのではないかという不安が次第に大きくなっていきました。

 お昼を食べながら、録画データを確認。陸にあがってからでなければ確認ができないので、このときはドキドキでしたね。海に潜って撮影するというのは今回が初だったので、とにかく途中で電池が切れない、あるいは熱暴走しないようにということに注意してました。ずっと録画をするのではなく、こまめに区切って録画したり、画質やサイズをある程度抑えた設定にするなどしてました。1080の60fpsにし、手ぶれ補正は1段階落とした設定にして、実際に録画した時間は、40分の潜水に対して約20分。これで電池は50%ほど残っており、特に熱暴走なども起こしませんでした。録画した内容も特に問題はなく、設定や録画頻度についてむしろ余裕があるぐらいでしたね。先に書きますが、2本目では45分潜って、全体で40分ほどの録画をしていました。時々録画を止めて区切っていたので、動画ファイルとしては分割された状態になります。このあたりは編集する際の手間を考慮してのことですね。それでも40分ほど撮ることができるというのがわかったのは、今後につながる非常に大きな情報ですね。

 お昼休憩も終わってなんとか体力を取り戻し、2本目の準備に入ります。さすがに2回目となると慣れたもので、タンクの交換や機材を背負ったりする作業はスムーズに・・・あれ?ダイバーコンピュータがない。スキューバダイビングにおいて、現在の深度など、海中でははっきりしないけれど生死に関わる重要な情報というのがあります。それを数値化して表示してくれるのがダイバーコンピュータというもので、大きめの腕時計のような形をしています。これを自分はショップからレンタルして使用していました。そのダイバーコンピュータが、2本目を潜ろうかというときに手元にないことに気づきます。1本目を終えてからの行動範囲はさほど広くないので、あたりを探してみたのですが見当たらない。集団行動なので自分が遅れると周りにも迷惑がかかる、これ以上探すのは諦めて弁償するしかないかなと集合場所に戻ってみると「ここにあるよ」と本日バディを組んでくれた方が、自分のレンタルした器材を一式いれるメッシュバッグを指していた。フィンなどの潜る直前に必要になるものと一緒に、ダイバーコンピュータも置いていたのだ。探し回った場所が見当違いのところばかりだったので、すぐに見つけることができなかったんですね。バディの方にお礼を言いつつ器材をそそくさと準備し、そして再び海中へ。

 体力的な面を心配しておりましたが、海中に潜ってしまえば器材の重みを感じることもないので、疲労感を感じることはありませんでした。気持ちに余裕もできて、悠々と魚探しに勤しめます。しかしながら、事前にこの辺りで見られるものがどんな魚か、という情報をおさえていなかったため、魚を見つけても名前が全然わからない。というか後で感じたことではあるが、名前を覚えるのと加えて、どのあたりにいるかなどの習性をきちんと把握しておかないと、海中で探す目星がつけられず、実はいたけど見つけられないという見逃しが多いと実感した。わかり易い例として、オオアカヒトデをガイドさんが見つけてくれたのだが、オオアカヒトデにはたいてい、ヒトデヤドリエビという小さなエビがいる。しかしこのことを自分は知らず、ヒトデを見て満足して他の人が見れるように離れてしまったのだが、ヒトデヤドリエビもいたよと上がったあとに教えられ、もったいないことをしたなと後悔してました。見れる魚について全てを知るということは難しいですが、それでもある程度近海の魚について事前にできるだけ情報をなめるということをしておきたいですね。

オオアカヒトデ

 2本目のダイブでは、大きな岩場を中心に、横穴にいる魚や、岩場に集まる魚を探していました。ウツボを何匹かみましたね。どれもさほど大きなものではないのでびっくりしたりはしませんでしたが、岩場からクネクネと体を引っ張り出して出てくる姿は見ていて面白かったです。あと、岩場でじっと動かず休んでいたタカハノダイは、わりと近くで見ることができましたね。なんかいるよと興奮気味にガイドさんを呼んだりしましたが、あがったあとでこの魚について聞いてみると、さほど珍しい魚ではないと教えてくれましたね。他に見かけたものですと、(たぶん)アカササノハベラとウツボのツーショットとか、チョウチョウウオの仲間のシラコダイ、午前も見かけたソラスズメダイやミツボシクロスズメダイ、非常に小さくすぐに砂に潜ってしまったホシテンス、シマキンチャクフグに擬態しているとあとで教えてもらったノコギリハギ、

岩場で休むタカノハダイ
アカササノハベラ(?)とウツボのツーショット
シラコダイ
ソラスズメダイ(青い魚)とミツボシクロスズメダイ(黒い魚)
ホシテンス
ノコギリハギ

一番印象に残ったのは、ゴンズイと威嚇するウツボがいる光景ですね。ゴンズイが群れをなして通称「ゴンズイ玉」と呼ばれる状態になっているのをまず見かけたのですが、その進行方向にウツボがいて、まるで対峙するかのような構図になりました。ゴンズイは毒を持つ魚なので、ウツボはどうするのかと固唾を飲んで見守っていました。ウツボは体を縦にして、口を開けて威嚇し、ゴンズイは群れの塊を崩さないよう、ウツボを迂回するように進んでいきます。結局戦ったりするようなことは起こりませんでしたが、なかなか緊張感のある瞬間でしたね。

ゴンズイ
ウツボ vs ゴンズイ

2本目も無事終えて、体力は根こそぎ持っていかれましたが、大きな充足感がありましたね。久々のダイビング、初の録画も上々、突発的な旅ではありましたが、実行してよかったと感じながら後片付けとか着替えをしてました。準備と片づけにどうしても手間がかかってしまうのはスキューバダイビングでは避けられないですね。そしてショップの車に乗って戻ろうかというとき、ふとなにか足りないことに気が付きます。

「ダイブコンピュータがない!」

1日に2回も同じものを紛失するとは。自分でも驚きました。そしてまたバディの人が「あれじゃない?」と見つけてくれました。今日この方がいてくれて本当に良かったと心の底から感じましたね。

 ショップに戻ってログブックを記入して、見かけた魚とかについて教えてもらったりしました。カンパチがいたとか、サラサエビ、トゲアシガニ、ミギマキ、イサキといった、自分が全く気づかず、そして録画にも映っていないような生き物の名前が出てきて、もっとちゃんと探すことができていたらとちょっとした後悔がありました。視力ください。ライセンスを取ったときに同時にもらったログブックがちょうど最後のページになり、計26回潜ってきたのかと感慨深くなったりしたものです。以下は録画したものをつなげた動画になります。

 

大満足して終えた日帰りスキューバダイビングなのですが、1点ちょっと問題が。潜っているときから抱いていた違和感なのですが、左耳がおかしい。血液混じりの液体が出てくるんですよね。というかそもそも、左耳の鼓膜が破けて数年経った状態なんですよ。こんな状態でスキューバダイビングを本来すべきではないのですが、プールとかに行ったりはしていたので、まぁいけるやろと安易な判断をしてしまったのです。後日耳鼻科にかかりまして、明確な症状の名前を伝えられてはいないですが、おそらく急性中耳炎と思われます。現在処方していただいた薬を使用して治療中。生活に支障はないですが、聞こえ方が違和感のある状態です。これを機に、鼓膜の修復についても話を進めて、次回は万全な状態で海に潜りにいきたいものです。

八幡野に潜ってきたよ part1

記事中の魚の名前について、間違っている可能性もあるのでご注意ください。

 前回潜ったときのログをみると、2011年とか書いてあり、10年以上潜っていないことに驚愕しました。ずっと行きたいと言いながら行動に移せていない自分に情けないなと思いつつ、今年こそはとタイミングを伺っていると、9月の週末は連日天候が荒れる始末。今年も無理かなと諦めの気持ちとともに天気予報を眺めていると

「10/1(土)は晴れて気温が上がる見込み」

ここしかない!

行くとしたらここ、と決めていたダイビングショップに即座に連絡。器材フルセットレンタルのプランを申し込み、水中での撮影に備えて、 GoPro に取り付けるハウジングとか水中で使用する持ち手となる棒とか湿気よけとかを購入。

荷物については2日前から万全に揃えた状態になっていたが、ダイビングショップから思わぬ連絡が

「機材レンタルの予約に加えて、ダイビングプランの予約ってしてますか?」

機材のレンタルをしたことで満足してしまい、ダイビングそのもののプランの予約をしそびれていた。ショップに電話越しで頭を下げつつ、今からでも間に合いませんかとお願いし、人数はあいてるので大丈夫と返事を受けて、ようやく準備が整った。

そして迎えた当日。始発の電車に飛び乗り、伊豆高原駅まで電車に揺られ、ダイビングショップからさらに車で移動。到着したのは八幡野漁港。灯台や波止場は全体的にこじんまりとしており、車を停めるところは海に対して急斜面となっている斜めの場所で、地元の慣れた人しか来ねぇなここはといった感想を抱いた。

 一緒に潜るダイバーさんは、ガイドさんを含めて5名。自分が単独での申込みだったので、臨時で他の1人とバディを組むことに。開始前の確認事項の中に「海中で迷ったらどうする?」という問題が含まれており、解答は「とどまる」と「浮上する」の2択から正しい方を選ぶ。自分はここで「とどまる」を選んだが、正しくは「浮上する」であり、今日自分は無事に帰れるだろうかと不安が大きくなり始めた。

 着替えてウェットスーツを着て器材をセッティングしていくのだが、手順がはっきり思い出せない。バディを組んだ人が準備しているのを見ながら、それを真似て準備していく。タンクとBCをベルトで取り付けて、レギュレーターをタンクの空気が出るところに取り付けて、中圧ホースをBCのインフレーターホースにつけて、タンクのバルブを開けて、残圧計のメモリがあがり空気がちゃんと送られていることを確認する。やっているうちに思い出してくるもので、ぼんやりした記憶が体を動かすうちに明確になってくるのを感じました。そしてセッティングした器材を抱えていざ海に。ビーチからの入水なので、抱えて徐々に海に入っていくという流れがけっこう大変なんですよね。ボートからなら、準備ができればすぐに海に入るというだけで、重い機材を抱えて動くというのがあまりなく楽です。今度潜るときはボートから海に入るプランにしよう。

 自分以外にも、前回潜ってから1年以上間隔がある人がほとんどだったので、緊急浮上の手順だけ軽くレクチャーを受けてから海中を進んでいく。自分もかなり久々だったので、不安が大きいことで少し戸惑いましたね。一度海面に浮上して気持ちを落ち着かせた後、再度潜るということをしました。そして最初に大きく空気を吐いて沈んでいくというのも大変でした。肺の中にある空気を出し切るというのを海中でするのって、慣れていないとかなり不安になってすぐに息を吸ってしまうんですよね。なかなか沈むことができなかったんですが、このあたりも体が覚えていたようで、そういえばこんな感覚でやってたなと、急に出来るようになる感触がありました。このあたりから少し余裕も出始めます。

 海中の浮遊感といのは心地よいもので、別世界にいるような感覚になります。この感じが好きでライセンスも取って何回も潜るようになったなというのを思い出したりしていました。海の透明度は10メートルないぐらいで、さほどよい状態ではないものの、十分に楽しめるものでした。太平洋沖で台風が来ていたこともあってか、海中に少しうねりがあり、ときおり泳ぎづらく、その場にとどまるということがしにくいと感じましたね。そして浮遊物も流されてきているようで、透明度を落としている一つの要因となっていたようです。

 海中でまず見かけたのは、小さい魚の群れですね。特に青い魚が多く、ソラスズメダイがたくさん泳いでました。ガイドさんによると、産卵期を超えて少し成長したものが今の時期多く、ソラスズメダイを多く見かけることができたのだろうとのことです。他にも、クマノミ、ミツボシクロスズメダイ、クロホシイチモチ、ニシキベラ、ホンソメワケベラといった小さくてカラフルな魚が多く見られました。

クマノミ
ホンソメワケベラ
黒く白い点があるのはミツボシクロスズメダイ
青いのはソラスズメダイ

 地面に近いところで小さな群れをなして泳いでいるアオヤガラをガイドさんが見つけましたが、自分は合図を送られても全然見つけられず、カメラを明後日の方向に向けていましたね。あとで動画を見返して、なんとか画角の範囲に収めていたので確認することができました。透明に近いような色合いなので、海中で見つけるのは慣れていないと難しいかもしれないですね。そして近くに小さなキタマクラというフグの仲間も泳いでいました。泳いでいるというより流されているような印象で、小さなヒレで必死に泳いでいるような姿は可愛らしいものです。ハコフグのメスと思われるフグもみかけましたね。

アオヤガラ
キタマクラ
(たぶん)ハコフグのメス

 少し海面に近いところで小魚の群れが泳いでおり、それを下から覗き込むような形で見たりしました。ガイドさんのライトでキラキラと煌くキビナゴの群れです。小さい魚の大きなまとまりが、ひとつの大きな生き物のように揃って機敏に動く姿は、見ていて圧倒されてしまいます。また、アオリイカの子供も水面近くで見つけることができました。ちょうど産卵の時期を超えたタイミングだったようなので、これはある意味この時期しか見れないものだったのかもしれません。

キビナゴ
アオリイカ

1本目のダイブの記録はこんなところ。以下は1本目に潜ったときに録画したものを繋いだ動画になります。

ここまで書いたところで、長くなりそうと感じたので一旦区切ります。