ニコニコ動画で「テイルズオブヴェスペリアしながらテイルズ談義」というゲーム配信をしております
第2回のTOV実況配信において配信環境の設定周りであれこれ苦戦したので、備忘録がてら最終的に落ち着いた設定についてこちらに記録しておく
ハードウェア構成
ハードウェアの構成は以下のように、デスクトップ中のキャプチャボードに Switch からの HDMIケーブルを入力としてPCに映像を取り込むとともに、自分がプレイするためのディスプレイに出力するHDMIケーブルがあります。
キャプチャボードとして使用しているのは”Live Gamer HD 2 – C988″というデスクトップ内に収めるもので、プレイしながらでも録画・配信ができるパススルー出力機能がついています。分配器も考えたのですが、必要になるケーブルが増えるのも雑多になってしまうのでパススルー出力機能があるものを選択しています。実際にSpratoon2なども配信しながらプレイしていますが、気になるような遅延は発生していません。
ソフトウェア構成
続いてソフトウェア的な部分ですが、以下の内容を満たす環境を用意しなければなりません。
- 配信映像の入力
- ゲームの映像(キャプチャボードからの映像出力)
- 配信音声の入力
- おだじゅんのマイク入力
- しっぽらさんのDiscordからの音声
- ゲームの音声(キャプチャボードからの音声出力)
- Discord でしっぽらさんにゲーム画面を共有する
- デスクトップからの以下の音が配信されないようにする
- Discordで共有しているゲームの音声
- ブラウザからの音声(ニコニコの配信画面からの音など)
上記の1~3の部分を使用するソフトウェアを用いて図示したものが以下になります
配信に使用しているソフトウェアは OBS です。キャプチャボードに付随してついていたRECentral も使えそうではあるのですが、Discordでゲーム画面を共有した際に映像が乱れてしまったため使用を見送りました。
各種設定について
上記環境を実現するための具体的な設定をOBS, Discord それぞれについて書いておきます
OBSの設定
入力ソースとして4種設定しています。
Discord
PCのスピーカーを入力として設定し、Discordの音声(しっぽらさんの音声)を受け取ることができる状態にしています
映像キャプチャデバイス
ゲームの映像を入力として受け取るための項目になります。キャプチャボードとなる AVerMedia のデバイスが選択されており、ゲームを起動すればOBS上でゲーム画面が確認できる状態であれば問題ないです
マイク
おだじゅんの音声を入力として受け取るための項目になります。ヘッドセットのマイクが選択されている状態です。
ゲーム音
ゲームの音声を入力として受け取るための項目になります。キャプチャボードとなるAVerMedia のデバイスが選択されており、ゲームを起動すると OBSから音声が確認できれば大丈夫
これらはOBSに加える入力でしたが、不要な省くための設定が必要になります。音声ミキサーの項目にある、デスクトップ音声のスピーカーアイコンをクリックし、ミュートの状態(赤くばつ印がついた状態)にしておきます。これにより、PCからの不要な音声を省くことができます
しっぽらさんに Discord の配信機能をつかってゲーム画面をシェアするとき、OBSのゲーム入力を配信することになるのですが、これまでの設定のみでは、ゲーム音が伝わらない状態となっています。ゲーム音を流すために必要な設定を追加します。
音声ミキサーの中にある歯車のマークをどれでもよいのでクリックしてメニュー項目を開き、その中のオーディオの詳細プロパティを開きます
ゲーム音の「音声モニタリング」の項目から「モニターと出力」というのを選びます。
Discord の設定
Discord で設定する項目は「ユーザ設定」の「音声・ビデオ」中にある、「入力デバイス」と「出力デバイス」になります
それぞれを以下の図のように、Default, スピーカーを指定するようにしてください。
やり残していること
ここまでで、満たしたい項目の1~3はできているのですが、実は4の項目は不十分だったりします。Discord からしっぽらさんの音声だけではなく、配信しているゲームの音声も入っているため、ゲーム音が2重になっているのです。配信中ゲーム音が比較的小さくなっていることもありあまり目立たないのですが、じっくり聞くと微妙にエコーが掛かったような違和感のあるゲーム音になっています。Discordのしっぽらさんの音声と、Discordからのゲーム音を分離することができればよいのですが、ひとつのDiscordの出力となってしまっており、分離できないのが現状です
このあたり、まだ課題が残っているので今後の配信の中で解決の糸口を探っていきたいと思います。今後配信を始める誰かの参考にでもなれば幸いです。