牌を切りながら、つしよはドリンクを頼むタイミングを伺っていた。しっぽらのグラスは空になりそうだ。今自分がドリンクを注文すれば、しっぽらも便乗して頼むことができるだろう。つしよは気の利く男だ。
「リアルゴールドお願いします」
予想通りしっぽらも動いた。しかし発せられた言葉は想定していたものではなかった。
「ウーロン茶お願いします」
いつものしっぽらなら「2つお願いします」と同じドリンクで便乗してくるはず。今回は違った。
しっぽら「おにぎり食べてるときにリアルゴールドはねぇ」
気が利かないだの、まわりからやいのやいのいわれ、ついにつしよは激怒した。
「みんなで寄ってたかって俺を馬鹿にして、蔑ろにして!
俺はテンパってるんだぞ!」
しっぽらにマンガン手を直撃させたのである。
元ネタ:TOA ルーク・フォン・ファブレ