仕事でむしゃくしゃしたので美味いものが食いたくなった。思いついたのが三島のうなぎ。お昼時に食べたかったので午前中のうちに電車に飛び乗る。しかし見落としていたのは週末の静岡方面に向かう列車に旅行客が多いこと。電車の移動だけでけっこう疲れてしまった。通勤もほとんどしてないことで電車に対して苦手意識が生まれ始めてる気がする。
電車の中ではもっぱら本を読んで過ごした。今回読んでいたのは渋沢栄一の「論語と算盤」なのだけれど、もうちょい砕けた内容の本を選べばよかったな。余計に疲れた。
うなぎを食べるというモチベーションを支えに電車移動を耐え、いくつも電車を乗り継いでようやく三島に到着。道中で調べていた三島駅近くの源氏というお食事処。お店に入って消毒用アルコールを手に広げて、席に案内されたときにうな重にすることを決めてたのですぐ注文。しばらく本を読んでると待ちに待ったうな重が運ばれてきた。あまりに美味しそうなので、写真を撮る前に箸をつけそうになった。
美味い。めちゃくちゃ美味い。仕事の記憶を薄れさせてくれるには充分すぎる美味しさだった。半分ぐらい食べたところで、ペースが早すぎる事に気づいて、自分に少し落ち着くように言い聞かせた。もっと味わって食べないともったいない。一緒についてくる高野豆腐、お吸い物、漬物も絶品で、それぞれの味を確かめるようにゆっくり食べた。最後の一口がとても名残惜しく感じた。
食べ終わったあと、せっかく三島まで来たので三島大社をみていくことにした。三島には縁があって何度か足を運んでいる場所。三島大社も今回で4回目になるかな。この日は七五三参りをしている家族が多く訪れており、スーツや着物姿の人たち、おめかしした子どもたちが多く見られた。ちょうど紅葉している時期でもあったので、三嶋大社と着飾った人たちがきれいな背景の中に収まる。こういう日に記念の1枚が撮れるとさぞきれいな写真を残すことができるだろうと考えていた。
以前三嶋大社に訪れたとき、ちょうど流鏑馬をしているタイミングで、走り抜ける馬にまたがりながら的を射抜く姿を非常に近い位置からみることができ、感動した思い出がある。近い距離だからこそ感じられるあの迫力はなかなかお目にかかることができないので、今度来るときは流鏑馬をやっている時期にしよう。