しおばな祭に行ったよ

 電車にしばらく揺られて川崎駅に着いた。目的のお祭りは11時開始で、駅についたのがちょうどその時刻。開始前に来て並んでおこうかとも思ったが、急ぐメリットもさほど無いだろう思ったので、11時頃に最寄り駅につくように調整した。天気は快晴とまではいかないものの、春物の装いでは少し汗がにじみ出るかもしれない、そんな陽気。スマホで地図とにらめっこしつつ、大通り沿いに進み、10分程度で到着。しおばな祭の会場となる川崎市産業振興会館へとたどり着いた。

 エントランス前にいたスタッフのお兄さんの案内に従い、エレベータの4階へ。エレベーターを出ると正面の扉のガラス越しに、並べられた長テーブルとサークル参加らしい看板のようなものが見えた。すでに何人かは会場にいる様子。通路でスタッフの人から参加チケットとなるQRコードを出すように言われたので、事前にsafariで開いた状態にしていたものを掲示。参加者の証明となるリストバンドをうけとり、腕につけようとするがうまくつけられない。自分ってこんなに不器用やったんか。リストバンドと同時に、「食券」という名の500円分のイベント専用金券が渡された。金券を受け取るイベントはこれまで経験がなかったので、まじまじと食券を眺めたりしていた。セミナールームを2つつなげたような広さのスペースに、長テーブルが並べられ、いくつかの販売スペースが設けられている。小規模なコミケといった感じ。見える範囲で、サークル参加の人を合わせて30人程度といったところだろうか。開始直後の、全体的に様子見しているような空気感。あまりこういうイベントに自分も慣れていないので、キョロキョロと挙動不審な動きをしていたかもしれない。とりあえず目当てのものを手に入れよう。

 受付すぐの運営販売所で、自分の一番の目的である合同誌の販売をしているのを見つけた。前の人がレジで購入の手続きをしている最中に、他に販売されているものとしてしおばな祭のステッカーというのがあったので、合わせて購入することにした。この時点で今日の目的の8割りが済んだと言っても過言ではない。というのも、この合同誌には自分の動画が掲載されているのだ。ビニールの袋に入っていたため、内容の確認はその場でできない。すぐにでも会場を飛び出して近くの喫茶店で開封して中身を確認したい気持ちに駆られるも、他のサークルの販売や展示品を見るためぐっとこらえた。あとで気づいたことではあるが、運営の販売書でレジしてたのって千冬ちゃんだったのか。気づけなかった。。。

 入場してから20分、見るものがなくなってしまった。というのも、サークルや展示の数は15もない数で、始まってすぐはコスプレをしている人もいない。等身大パネルは小樽を観光したときにも見たし、制服は写真に収めた。参加者が絵を描く黒板も早く来すぎて誰も何も書いていない。完全にタイミングを誤った。サークルが販売しているスペースを3週ほどして、『空夢用紙』サークルさんが販売していた「三熊ハンカチ」、『劇団ZEKE座』サークルさんが販売していた「春の銀星」という小説を購入した。早く帰って合同誌が読みたいという欲求を、お財布からこれ以上の出費を考えていない自分がこれ以上会場をふらふらしてもじゃまになるだけだろう、という大義名分で包み、脳内会議で理由付けができたところで会場を後にした。たぶん参加者の中でもトップクラスに短い滞在時間だと思う。決して楽しくなかったわけではない。もっとサークルの方と談笑とかすればよかったのかもしれないが、自分がこういったイベントに慣れていないので、売り子の人と話すということが非常にハードルが高いように感じてしまった。また、開始直後ということもあり、人の集まりもこれからというなんとも盛り上がりにくい時間帯に来てしまったということもあるだろう。アフターのイベントなども考えると、15時前ぐらいに来るのがちょうどよかったのかもしれない。イベントのアナウンスがあった初期から楽しみにしていたにも関わらず、事前調査が十分にできていなかったことが悔やまれる。館内アナウンスとかも聞きそびれており、イベントに参加したのに参加しそびれたような悔しさがこみ上げてくる。

 まぁそれはそれ、これはこれということで、家に帰ってさっそく合同誌の入ったビニールを開封。「しおばな祭映像作品発表会作品紹介」の項目を一番に探す。自分の動画のサムネイルとコメント、そして自分のニックネームをみつけたとき、たぶんニヤニヤしていたと思う。「しおばな祭映像作品発表会」というのは文化祭というテーマを盛り込んだ内容というレギュレーションに基づいて、小春六花を使用した動画を作成し、指定の日付に指定の名前、タグを含めた状態で動画投稿するといった企画。文化祭というなんとも風呂敷を広げにくい制限もあってか、この企画の動画投稿期間のしばらくは、自分が上げた動画を含めて2作品のみという時期があり、企画倒れなのではという不安を抱いたりもした。しかし実際は、ジャンルごとに投稿日が定められていたこともあり、どうやら企画の最終日にエンタメ関連の投稿が集中し、最終的には8作品が揃った。しおばな際というお祭りに関わることができ、さらには合同誌という形に残るものの中に、自分の投稿した動画の名前が載っているということが非常に嬉しい。今後もこのようなイベントがあったら、積極的に関わっていければという意欲が湧いてきますね。

 まだ合同誌に載っている内容をじっくり読んでいる最中です。小春六花を始めとする、小樽潮風高校関連の作品がこんなにもあるんだなと、新しい発見ばかりです。小春六花というキャラクターのCeVIO AI の購入は、当初勢いといいますか、クラウドファンディングに乗る流れに便乗したような形で、購入後どのように使用するかといった見通しをまったく立てていませんでした。小樽のスタンプラリーというのをきっかけに、公式アカウントが盛り上げようとすごいアクションをしていることを知り、小春六花の小樽冒険記をつくり、これが後日ニコニコTopで紹介されたりニコニコの「動画旅MAP」に採用されるといった幸運に恵まれ、小春六花という合成音声を使用した動画作成によって動画投稿の楽しさというのを再認識させてもらったように感じています。そのお礼といいますか、感謝の気持も含めて、TOKYO6さん、小樽潮風高校Projectが盛り上がるためにできることがあれば、積極的に関わっていければなと考えていたりします。小春六花が有名になったら自分の動画も見て貰う機会が増えたりしないかなといった思いがないわけではないですが、あわよくばといった程度の気持ちです。

 合同誌を読んでいると、いつの間にか感慨深い気持ちが湧いてきてつらつらと思い出話を書いてしまいました。今回のイベントは、当日の参加時間は短いものの、動画投稿で貢献でき、形に残ったのが非常に嬉しかったです。動画投稿によっていただいたステッカーは、まさか運営本部で購入したものと同一と思っていなかったので、しおばな祭ステッカーを2つ所持していたりします。まぁこれもいい思い出でしょう。

 小樽潮風高校Project自体は、千冬ちゃんのクラウドファンディングも控えており、これからも活発的な活動が予想されるので、またイベントなども行われるだろうなと期待しています。次のイベントでもできることがあれば積極的に参加し、かつ現場に入る時間は遅めに調整した上で、全力で楽しめるように準備したいものですね。しおばな祭の関係者の皆さん、楽しいイベントを企画・運営してくださり、本当にありがとうございます。非常に楽しむことができました。

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