前回のモカマタリと合わせて注文させていただいたグァテマラを淹れてみました。
深煎り特有のコーヒーオイルの滲みやすさ、密度が小さいといった特徴はモカマタリと同様で、非常にスモーキーな風味とブラックコーヒーらしいコクのあるしっかりとした苦味が印象的でしたね。レシピについてもモカマタリのときと同様のものでよさそうです。
- odajun が思う「深煎りの珈琲 Basic グァテマラ」を美味しく淹れるレシピ
- 豆の量:14 ~ 15g
- 豆の引き方:細か目
- お湯の温度:80度程度
- 抽出器具: 陶器の円錐ドリッパー(2~4人用)、Abaca円錐形コーヒーフィルター白 2~4杯用
- ドリップするとき
- 蒸らし
- お湯を入れ始めるときから秒数を数え始めて40秒程度、お湯の量は50g
- さっとお湯を入れる
- 2回目以降できるだけゆっくりと中心から小さい円を描くようにお湯を入れる
- 以下の1, 2 の手順を300g淹れきるまで繰り返すフィルターとコーヒーの粉の境目辺りにお湯が見えてきたら注ぐのを止めて少し待つ
- 全体的に水位が下がり始めたらまた注ぎ始める
- 徐々にお湯を入れるペースを早めていく
- ドリッパーのお湯が落ちきる前にドリッパーを外す
- 蒸らし
モカマタリのときにいろいろ試したことがそのまままるっと活かせるというのと、新しく追加した道具や、密度のような新しく気づくものも特になったので、改めてここで書くことがないんだよなぁ。豆自体もとてもメジャーなもので、深煎りのおすすめの豆としてよく紹介されているようにも思います。
そこで、少し苦味をガツンと強めにした淹れ方も試してみました。
- odajun が思う「深煎りの珈琲 Basic グァテマラ」の苦味、コクを引き出すレシピ
- 豆の量:14 ~ 15g
- 豆の引き方:細か目
- お湯の温度:90度程度
- 抽出器具: Kalita の陶器のドリッパー、ペーパーフィルター
- ドリップするとき
- 蒸らし
- お湯を入れ始めるときから秒数を数え始めて50秒程度、お湯の量は40g
- さっとお湯を入れる
- 2回目以降できるだけゆっくりと中心から小さい円を描くようにお湯を入れる
- 以下の1, 2 の手順を280g淹れきるまで繰り返すフィルターとコーヒーの粉の境目辺りにお湯が見えてきたら注ぐのを止めて少し待つ
- 全体的に水位が下がり始めたらまた注ぎ始める
- 徐々にお湯を入れるペースを早めていく
- ドリッパーのお湯が落ちきる前にドリッパーを外す
- 蒸らし
円錐のものでは早めにお湯がコーヒーの層を通りきってしまうので、Kalita の陶器の台形型のドリッパーで、ペーパーフィルターを使用します。また、お湯の温度を上げ、蒸らし時間を伸ばし、ゆっくりとドリップさせます。こうして出来上がったコーヒーのひと口目、ガツンと舌にのしかかるような苦味にはただただ驚きしかなかったですね。ここまでになるのかと、自分で試しておきながら感心したものです。これならいくらミルクや砂糖を入れたところで、絶対に風味は消えない。むしろカフェオレでありながら、コーヒーのブラックのような存在感のあるコーヒーの風味を残すことすらできると思います。実際にミルクをマグカップの半量ほど淹れたのですが、苦味は多少マイルドになるものの、風味の存在感は不思議と残り続けていました。
深煎りの豆をしばらく試してみて一番興味をいだいたのは、アイスコーヒーやカフェオレなど、ハンドドリップしたコーヒーにさらに一手間加えたようなものを作ってみたいなということです。深煎りの豆を使用したハンドドリップ単体では、スモーキーさや苦味というものに対して、薄めるといった手段を模索しましたが、この強烈な風味を生かした飲み方というのを、もう少し試すべきだったなと今となっては感じています。