最近自分が気にしている悩みとして、自分が話すときについつい必要以上なことまで話してしまい、話すことに夢中になって相手が興味を持っているかどうか気にせず話し続けてしまうというものがある。飲み会などの比較的長い時間、友人や同僚と話をする場が終わったあとに「相手に気を使わせていたのではないか、退屈に思われてないか」といった不安にさいなまれることがよくある。
おしゃべりすることは好きだけれど、グループの中心というよりは少し外れた立ち位置にいることが多く、人の話を聞く機会がどちらかといえば多い。話を聞くことも好きなのでそれ自体は悪くないが、たまに自分の話を聞いてもらう、自分の話にみんなが興味をいだいてくれるという状態をどこかで望んでいる自分がいたりする。小中学校あたりで目立ちたがり屋だった一面があり、その時の性格や欲求みたいなものが今でもかすかに燻っているのかもしれない。お笑いが好きだったこともあってか、自分の話や一言でみんなが笑ってくれたりするととても幸せな気持ちになる。また、普段よく話をする友人たちの趣味とくらべて、自分の趣味がどうも少数派のものばかりということもあり、自分のことを話しても友人が退屈するだろうと感じて、友人との会話では聞き手に回ることが多いように思う。まぁ、自分よりも話し手として面白い、みんなから注目されている人(求心力がある人)が多いというのもあるだろう。
普段自分がマイクの前に立つような、自分が話し手の立ち位置になることはあまりない(つもりでいる)が、いざ自分が話をするような雰囲気になったとき、心に留めている3つのことがある。
- 自慢話をしない
- 説教をしない
- 人のことを悪く言わない
自慢話をしない
自慢話をして気分がいいのは話し手だけで、聞いている方はよほどの信頼関係がない限りはつまらない、面倒と感じる事が多いと思っているためだ。これは上下関係があったり異性を相手にしたときにのおしゃべりで発生しやすいと考えているので、もしそういった場で話すようなときはより注意しておきたい。過去の成功体験すべてが話してはだめということではなく、伝え方を変えることで相手を退屈させないようにすることはできると思う。「自分はこれを成した」という伝え方ではなく
- 「こういう課題があって自分はこうしたけどみんなならどうする?」というようにみんなに疑問を投げかけて話し手を変える
- 「このときに凄腕の○○さんが」というように別の登場人物を話題の中心にして自身の話からそらす
みたいなことができれば、聞き手が退屈しにくくなり、印象も変わってくるだろうと思う。また、専門用語を並べるような「知識のひけらかし」もできるだけ避けたい。「何いってんだこいつ?」となってしまっては聞き手の注意を引くのではなく眠気のトリガーを引くことになる。
説教をしない
たぶんまだ友人や同僚を相手にしたことはないと思うが、それなりに年齢も上がってきたのでこれも心がけていることのひとつ。人に何かを説けるほど何かを修めてはいないので、そもそも人に説教すること自体自分にとってはおこがましいことである。たとえ自分の価値観にとって許しがたいことをしている友人がいたとしても、怒りはするが説き伏せることはしたくない。お互いの価値観を確認した上で、今後どうすると言った建設的な話ができればなと思う。怒りをちゃんとコントロールできるかどうかが肝になってきそう。
人のことを悪く言わない
一番気をつけないといけない部分だと思う。おしゃべりの中でつい愚痴を言ってしまう、Twitter で書いてしまうということは、いっときの感情でやってしまいがち。このあたりも怒りのコントロールが必要な点なんだろうとは思う。自分以外の人を話題の中心に出すことは多々あるが、そのときにその人をけなす形で話題に出すことはできるだけしたくはない。聞く立場のときに、他の人の口から発せられるものについてはしかたがないと思うが、深く同意するといったことは避けているつもり。「こういう一面はあるけど、こんな一面もあるよね」といったポジティブな話に持っていくか、「何かそう考える背景があるんじゃなかろうか」というように、できるだけその人の状況を理解したいと思っているつもり。こういうネガティブな話題は、回り回って自分になにかネガティブな結果をもたらすのではないかと考えていて、自分の知らないところで本人にあらぬ形で伝わって関係が壊れるとか誤解されるという恐怖感がある。実際これでこじれた経験もあるだけに、同じ過ちはしたくないなと思っている。発言場所がどこであれ、自分の言った(書いた)ことに責任が伴うので、ネガティブな話題ほど細心の注意を払っておきたい。
まぁ「自称スクラムマスターとの遭遇と学び」みたいな記事を書いている時点で説得力があまりないような気もしている。あれは自分の備忘録が目的だから許して。
少し話がそれてきた気もする。自分が話をするときに、余裕があったらこんな事を気にしているよというのをつらつら書いた。それでもまぁ、自分が気になる歴史的建造物とかスポーツとかデータの話とかになると止まらなくなるのです。特に最近はサッカーが個人的に賑わい出す時期なのでひとりでしゃべってしまうことが多いように思う。こいつサッカーの話し始めたな、と思ったら遠慮なく「odajunイエローカードです」とでもいって話を止めてやってください。なんなら一発レッドでも構いません。
こういうことを気にしながらおしゃべりしてて思うのは、友人の優しさに感謝しかないということ。自分で気づいて「話しすぎたごめん」と言ったときに「おもしろかったので大丈夫」と言ってくれてさらには「もっと聞きたい」と言ってくれたりする。めちゃくちゃ助かる。今できている友人関係はとても居心地がよく、できるだけ大事にしたいと思うので、自分の話や発言をきっかけに人が離れていくようなことがないようにこれからも気をつけていきたい。自分が話をするのを聞きたいですという方がもし万が一いらっしゃったら、おごるので一緒に飲みにでもいきましょう。