ハンドドリップコーヒーができるようになったら次にこれをやってみたい。そういう考えを巡らせた時期がありまして、登山をして山頂でコーヒーを淹れるとか、友人に振る舞うとか、自分でコーヒーを淹れるからこそできる楽しみ、みたいなものを考えてました。コーヒーカクテルを作ってみたいというのもその中の一つで、今回この願望を形にしてみました。具体的なきっかけは、酔声祭という告知を見つけたことですね。
参加してみたいと思ったのは月初めだったんですけど、レシピ探したりとか他のこととかを優先してたらあれよあれよと企画締め切り1週間前ぐらいになってました。むしろよく忘れずに準備して動画を取るまでこぎつけたなと自分を褒めたいぐらいです。
ということで初のコーヒーカクテルづくりなんですが、コーヒー豆、酒、ともにすぐに手に入る、あるいは手元にあるものというセルフレギュレーションを時間的な都合上設けざるをえなくなり、この範囲で用意できるコーヒーカクテルというと、カフェ・パリサイかアイリッシュコーヒーぐらいしかない状態。Twitter でもフォロワーのモトセさんからカフェ・パリサイを教えてもらったので、とりあえず、コーヒー豆は深煎りで水出し用として購入していたグァテマラハニーを使い、ラム酒を近くのスーパーで手に入れる必要が出てきました。そして購入してから気づいた。これモヒートやがな。自分の中ではバカルディのスペリオールのつもりで買ってたんですけどね。というか他にラム酒が置いていなかったというのもあり、十分に確認せずに買ってた。まぁこういうミスも今後の糧になろうと前向きに考えていざ作り始めていきます。
コーヒーはまず、挽目を細かくし、濃い目になるように気持ちじっくりとドリップしましたが、3分超えない時間でドリップが終わってしまった。録画しながらという環境でいつもよりも気持ちが焦っていたのかもしれない。また、ふるいをつかって微粉を落としたりしてましたが、より成分を抽出して濃くすることを考えると、これも不要だったかもしれない。最後の飾り付けように少し取っておく程度でも良かったかな。
- グァテマラハニーからコーヒーを淹れたときのレシピ
- 豆の量:20g
- 豆の引き方:細挽き
- お湯の温度:80度
- 抽出器具: HARIOの陶器の円錐形のドリッパー
- ドリップするとき
- 蒸らし
- お湯を入れ始めるときから秒数を数え始めて40秒、お湯の量は40g
- さっとお湯を入れる
- 2回目
- 中心から小さい円を描くように30秒(計1分10秒)ほどかけて80g(計120g)のお湯を入れる
- 10秒待つ(計1分20秒)
- 3回目
- 中心から小さい円を描くように30秒(計1分50秒)ほどかけて80g(計200g)のお湯を入れる
- 10秒待つ(計2分)
- 4回目
- 中心から小さい円を描くように30秒(計2分30秒)ほどかけて80g(計280g)のお湯を入れる
- 15秒待ち(計2分45秒)、ドリッパーを外し、軽くスプーンでかき混ぜる
- 蒸らし
いろいろと気になる点はあったものの、それでも比較的苦味、コクは深いものができたのでまぁ良かろうと思っていました。そしてこの後、別途用意したコーヒーカップに、砂糖を小さじ1/4、ラム酒を大さじ1だけいれ、そこにコーヒーを注いでいきます。しかしここで問題発生。マグカップに入ったコーヒーをどうやってコーヒーカップに移すのか。普段直接マグカップにコーヒーを淹れており、今回も同様に進めてました。まぁしかたないのでマグカップからコーヒーカップにコーヒーを移すのですが、結構こぼしました。
そんなトラブルもなんのその、コーヒーを注いだあとはホイップクリームをのせていきます。スイーツ作りとかしたことないので、ホイップクリームを絞り出すということ自体初めてなんですよね。コーヒーの表面をまるで統べるように流れるホイップクリームに苦戦しながらも、なんとかコーヒーの表面をホイップクリームで覆うことができました。そして表面に、ネットで調べたレシピなどではココアパウダーをのせると書いてあるのですが、ハンドドリップコーヒーを入れる時に発生した微粉をのせてみました。ハンドドリップならではの要素を入れられたことに少しご満悦になりながらその味を確認します。
- カフェ・パリサイのレシピ
- コーヒー100cc
- ラム酒 15cc
- 砂糖 小さじ1/4
- ホイップクリーム 思うがままに
- 手順
- コーヒーカップに砂糖、ラム酒をいれコーヒーを注ぐ
- ふたをするようにホイップクリームを上に乗せる
- コーヒーの微粉を振りかける
初めて飲んだカフェ・パリサイの味は、めちゃくちゃ甘い。コーヒーどこ行った?ホイップクリームが多すぎたのか、お酒がそもそも風味の強いものだったのか、コーヒーが薄かったのか、たぶん複合的な原因があるとは思いますが、とにかくコーヒー保風味が消えました。めっさ驚いた。コーヒー単品で感じた強めの苦味というのがきれいさっぱりなくなったという事実をすぐに受け止められず、口に含んだカフェ・パリサイから、なんとか苦味成分を探そうと奮闘したりもしましたが、モヒートとホイップクリームの風味の中で見つけることはほぼできませんでした。これかな?と思う瞬間はあるものの、確信が持てるほどの瞬間はなかったですね。まぁモヒート自体は好きなお酒なので、甘いお酒を飲んでいると思えばそれはそれで美味しいものです。勢いよく飲みそうになってしまいますが、度数は20度近くあるので注意が必要ですね。
コーヒーカクテルを自分でつくろうとした場合、現在も模索中のハンドドリップコーヒーのなかでカクテルに向いているものを選び、さらにはお酒についても知識をつけて選ばなければならないので、こちらもかなりの沼となっていそうで、楽しみでもあり怖くもありますね。体を壊さない範囲で楽しんでいきたいものです。とにかくまずは、カクテルに向いてそうな、エスプレッソに近い、強い苦味のある豆を探してくるとしましょう。まだラム酒はかなり残っているので、これを飲み干すまでの間に、自分の中で納得の行くカフェ・パリサイが作れればいいなと思いながらここ最近カフェ・パリサイをかっくらってます。