八幡野に潜ってきたよ part2

前回のブログの続きになります。

記事中の魚の名前について、間違っている可能性もあるのでご注意ください。

 1本目の潜水をなんとか無事に終え海からあがると、限りある体力のほぼすべてを持っていかれたような疲労感と、タンクなどの器材の重みが体を押しつぶさんとする勢いでやってきます。加えて、ダイビングでは海中に沈み込めるようにウェイトを腰につけて潜っており、自分は2kgのものをつけていたので、この重みも加わり体への負荷はかなりのものになっています。陸ですべての機材を外したときの開放感はたまりませんが、足先が軽くつっていたり、股関節あたりに違和感があったりと、2本目に潜ることすらできないのではないかという不安が次第に大きくなっていきました。

 お昼を食べながら、録画データを確認。陸にあがってからでなければ確認ができないので、このときはドキドキでしたね。海に潜って撮影するというのは今回が初だったので、とにかく途中で電池が切れない、あるいは熱暴走しないようにということに注意してました。ずっと録画をするのではなく、こまめに区切って録画したり、画質やサイズをある程度抑えた設定にするなどしてました。1080の60fpsにし、手ぶれ補正は1段階落とした設定にして、実際に録画した時間は、40分の潜水に対して約20分。これで電池は50%ほど残っており、特に熱暴走なども起こしませんでした。録画した内容も特に問題はなく、設定や録画頻度についてむしろ余裕があるぐらいでしたね。先に書きますが、2本目では45分潜って、全体で40分ほどの録画をしていました。時々録画を止めて区切っていたので、動画ファイルとしては分割された状態になります。このあたりは編集する際の手間を考慮してのことですね。それでも40分ほど撮ることができるというのがわかったのは、今後につながる非常に大きな情報ですね。

 お昼休憩も終わってなんとか体力を取り戻し、2本目の準備に入ります。さすがに2回目となると慣れたもので、タンクの交換や機材を背負ったりする作業はスムーズに・・・あれ?ダイバーコンピュータがない。スキューバダイビングにおいて、現在の深度など、海中でははっきりしないけれど生死に関わる重要な情報というのがあります。それを数値化して表示してくれるのがダイバーコンピュータというもので、大きめの腕時計のような形をしています。これを自分はショップからレンタルして使用していました。そのダイバーコンピュータが、2本目を潜ろうかというときに手元にないことに気づきます。1本目を終えてからの行動範囲はさほど広くないので、あたりを探してみたのですが見当たらない。集団行動なので自分が遅れると周りにも迷惑がかかる、これ以上探すのは諦めて弁償するしかないかなと集合場所に戻ってみると「ここにあるよ」と本日バディを組んでくれた方が、自分のレンタルした器材を一式いれるメッシュバッグを指していた。フィンなどの潜る直前に必要になるものと一緒に、ダイバーコンピュータも置いていたのだ。探し回った場所が見当違いのところばかりだったので、すぐに見つけることができなかったんですね。バディの方にお礼を言いつつ器材をそそくさと準備し、そして再び海中へ。

 体力的な面を心配しておりましたが、海中に潜ってしまえば器材の重みを感じることもないので、疲労感を感じることはありませんでした。気持ちに余裕もできて、悠々と魚探しに勤しめます。しかしながら、事前にこの辺りで見られるものがどんな魚か、という情報をおさえていなかったため、魚を見つけても名前が全然わからない。というか後で感じたことではあるが、名前を覚えるのと加えて、どのあたりにいるかなどの習性をきちんと把握しておかないと、海中で探す目星がつけられず、実はいたけど見つけられないという見逃しが多いと実感した。わかり易い例として、オオアカヒトデをガイドさんが見つけてくれたのだが、オオアカヒトデにはたいてい、ヒトデヤドリエビという小さなエビがいる。しかしこのことを自分は知らず、ヒトデを見て満足して他の人が見れるように離れてしまったのだが、ヒトデヤドリエビもいたよと上がったあとに教えられ、もったいないことをしたなと後悔してました。見れる魚について全てを知るということは難しいですが、それでもある程度近海の魚について事前にできるだけ情報をなめるということをしておきたいですね。

オオアカヒトデ

 2本目のダイブでは、大きな岩場を中心に、横穴にいる魚や、岩場に集まる魚を探していました。ウツボを何匹かみましたね。どれもさほど大きなものではないのでびっくりしたりはしませんでしたが、岩場からクネクネと体を引っ張り出して出てくる姿は見ていて面白かったです。あと、岩場でじっと動かず休んでいたタカハノダイは、わりと近くで見ることができましたね。なんかいるよと興奮気味にガイドさんを呼んだりしましたが、あがったあとでこの魚について聞いてみると、さほど珍しい魚ではないと教えてくれましたね。他に見かけたものですと、(たぶん)アカササノハベラとウツボのツーショットとか、チョウチョウウオの仲間のシラコダイ、午前も見かけたソラスズメダイやミツボシクロスズメダイ、非常に小さくすぐに砂に潜ってしまったホシテンス、シマキンチャクフグに擬態しているとあとで教えてもらったノコギリハギ、

岩場で休むタカノハダイ
アカササノハベラ(?)とウツボのツーショット
シラコダイ
ソラスズメダイ(青い魚)とミツボシクロスズメダイ(黒い魚)
ホシテンス
ノコギリハギ

一番印象に残ったのは、ゴンズイと威嚇するウツボがいる光景ですね。ゴンズイが群れをなして通称「ゴンズイ玉」と呼ばれる状態になっているのをまず見かけたのですが、その進行方向にウツボがいて、まるで対峙するかのような構図になりました。ゴンズイは毒を持つ魚なので、ウツボはどうするのかと固唾を飲んで見守っていました。ウツボは体を縦にして、口を開けて威嚇し、ゴンズイは群れの塊を崩さないよう、ウツボを迂回するように進んでいきます。結局戦ったりするようなことは起こりませんでしたが、なかなか緊張感のある瞬間でしたね。

ゴンズイ
ウツボ vs ゴンズイ

2本目も無事終えて、体力は根こそぎ持っていかれましたが、大きな充足感がありましたね。久々のダイビング、初の録画も上々、突発的な旅ではありましたが、実行してよかったと感じながら後片付けとか着替えをしてました。準備と片づけにどうしても手間がかかってしまうのはスキューバダイビングでは避けられないですね。そしてショップの車に乗って戻ろうかというとき、ふとなにか足りないことに気が付きます。

「ダイブコンピュータがない!」

1日に2回も同じものを紛失するとは。自分でも驚きました。そしてまたバディの人が「あれじゃない?」と見つけてくれました。今日この方がいてくれて本当に良かったと心の底から感じましたね。

 ショップに戻ってログブックを記入して、見かけた魚とかについて教えてもらったりしました。カンパチがいたとか、サラサエビ、トゲアシガニ、ミギマキ、イサキといった、自分が全く気づかず、そして録画にも映っていないような生き物の名前が出てきて、もっとちゃんと探すことができていたらとちょっとした後悔がありました。視力ください。ライセンスを取ったときに同時にもらったログブックがちょうど最後のページになり、計26回潜ってきたのかと感慨深くなったりしたものです。以下は録画したものをつなげた動画になります。

 

大満足して終えた日帰りスキューバダイビングなのですが、1点ちょっと問題が。潜っているときから抱いていた違和感なのですが、左耳がおかしい。血液混じりの液体が出てくるんですよね。というかそもそも、左耳の鼓膜が破けて数年経った状態なんですよ。こんな状態でスキューバダイビングを本来すべきではないのですが、プールとかに行ったりはしていたので、まぁいけるやろと安易な判断をしてしまったのです。後日耳鼻科にかかりまして、明確な症状の名前を伝えられてはいないですが、おそらく急性中耳炎と思われます。現在処方していただいた薬を使用して治療中。生活に支障はないですが、聞こえ方が違和感のある状態です。これを機に、鼓膜の修復についても話を進めて、次回は万全な状態で海に潜りにいきたいものです。

八幡野に潜ってきたよ part1

記事中の魚の名前について、間違っている可能性もあるのでご注意ください。

 前回潜ったときのログをみると、2011年とか書いてあり、10年以上潜っていないことに驚愕しました。ずっと行きたいと言いながら行動に移せていない自分に情けないなと思いつつ、今年こそはとタイミングを伺っていると、9月の週末は連日天候が荒れる始末。今年も無理かなと諦めの気持ちとともに天気予報を眺めていると

「10/1(土)は晴れて気温が上がる見込み」

ここしかない!

行くとしたらここ、と決めていたダイビングショップに即座に連絡。器材フルセットレンタルのプランを申し込み、水中での撮影に備えて、 GoPro に取り付けるハウジングとか水中で使用する持ち手となる棒とか湿気よけとかを購入。

荷物については2日前から万全に揃えた状態になっていたが、ダイビングショップから思わぬ連絡が

「機材レンタルの予約に加えて、ダイビングプランの予約ってしてますか?」

機材のレンタルをしたことで満足してしまい、ダイビングそのもののプランの予約をしそびれていた。ショップに電話越しで頭を下げつつ、今からでも間に合いませんかとお願いし、人数はあいてるので大丈夫と返事を受けて、ようやく準備が整った。

そして迎えた当日。始発の電車に飛び乗り、伊豆高原駅まで電車に揺られ、ダイビングショップからさらに車で移動。到着したのは八幡野漁港。灯台や波止場は全体的にこじんまりとしており、車を停めるところは海に対して急斜面となっている斜めの場所で、地元の慣れた人しか来ねぇなここはといった感想を抱いた。

 一緒に潜るダイバーさんは、ガイドさんを含めて5名。自分が単独での申込みだったので、臨時で他の1人とバディを組むことに。開始前の確認事項の中に「海中で迷ったらどうする?」という問題が含まれており、解答は「とどまる」と「浮上する」の2択から正しい方を選ぶ。自分はここで「とどまる」を選んだが、正しくは「浮上する」であり、今日自分は無事に帰れるだろうかと不安が大きくなり始めた。

 着替えてウェットスーツを着て器材をセッティングしていくのだが、手順がはっきり思い出せない。バディを組んだ人が準備しているのを見ながら、それを真似て準備していく。タンクとBCをベルトで取り付けて、レギュレーターをタンクの空気が出るところに取り付けて、中圧ホースをBCのインフレーターホースにつけて、タンクのバルブを開けて、残圧計のメモリがあがり空気がちゃんと送られていることを確認する。やっているうちに思い出してくるもので、ぼんやりした記憶が体を動かすうちに明確になってくるのを感じました。そしてセッティングした器材を抱えていざ海に。ビーチからの入水なので、抱えて徐々に海に入っていくという流れがけっこう大変なんですよね。ボートからなら、準備ができればすぐに海に入るというだけで、重い機材を抱えて動くというのがあまりなく楽です。今度潜るときはボートから海に入るプランにしよう。

 自分以外にも、前回潜ってから1年以上間隔がある人がほとんどだったので、緊急浮上の手順だけ軽くレクチャーを受けてから海中を進んでいく。自分もかなり久々だったので、不安が大きいことで少し戸惑いましたね。一度海面に浮上して気持ちを落ち着かせた後、再度潜るということをしました。そして最初に大きく空気を吐いて沈んでいくというのも大変でした。肺の中にある空気を出し切るというのを海中でするのって、慣れていないとかなり不安になってすぐに息を吸ってしまうんですよね。なかなか沈むことができなかったんですが、このあたりも体が覚えていたようで、そういえばこんな感覚でやってたなと、急に出来るようになる感触がありました。このあたりから少し余裕も出始めます。

 海中の浮遊感といのは心地よいもので、別世界にいるような感覚になります。この感じが好きでライセンスも取って何回も潜るようになったなというのを思い出したりしていました。海の透明度は10メートルないぐらいで、さほどよい状態ではないものの、十分に楽しめるものでした。太平洋沖で台風が来ていたこともあってか、海中に少しうねりがあり、ときおり泳ぎづらく、その場にとどまるということがしにくいと感じましたね。そして浮遊物も流されてきているようで、透明度を落としている一つの要因となっていたようです。

 海中でまず見かけたのは、小さい魚の群れですね。特に青い魚が多く、ソラスズメダイがたくさん泳いでました。ガイドさんによると、産卵期を超えて少し成長したものが今の時期多く、ソラスズメダイを多く見かけることができたのだろうとのことです。他にも、クマノミ、ミツボシクロスズメダイ、クロホシイチモチ、ニシキベラ、ホンソメワケベラといった小さくてカラフルな魚が多く見られました。

クマノミ
ホンソメワケベラ
黒く白い点があるのはミツボシクロスズメダイ
青いのはソラスズメダイ

 地面に近いところで小さな群れをなして泳いでいるアオヤガラをガイドさんが見つけましたが、自分は合図を送られても全然見つけられず、カメラを明後日の方向に向けていましたね。あとで動画を見返して、なんとか画角の範囲に収めていたので確認することができました。透明に近いような色合いなので、海中で見つけるのは慣れていないと難しいかもしれないですね。そして近くに小さなキタマクラというフグの仲間も泳いでいました。泳いでいるというより流されているような印象で、小さなヒレで必死に泳いでいるような姿は可愛らしいものです。ハコフグのメスと思われるフグもみかけましたね。

アオヤガラ
キタマクラ
(たぶん)ハコフグのメス

 少し海面に近いところで小魚の群れが泳いでおり、それを下から覗き込むような形で見たりしました。ガイドさんのライトでキラキラと煌くキビナゴの群れです。小さい魚の大きなまとまりが、ひとつの大きな生き物のように揃って機敏に動く姿は、見ていて圧倒されてしまいます。また、アオリイカの子供も水面近くで見つけることができました。ちょうど産卵の時期を超えたタイミングだったようなので、これはある意味この時期しか見れないものだったのかもしれません。

キビナゴ
アオリイカ

1本目のダイブの記録はこんなところ。以下は1本目に潜ったときに録画したものを繋いだ動画になります。

ここまで書いたところで、長くなりそうと感じたので一旦区切ります。

上越国際スキー場に行ったよ part4

 前回のブログの続きになります。まさかこんなに長くなるとは思わなんだわ。

 10時間滑走の翌日、朝身体を起こせないかもしれないという不安をいだいていたが、普通に身体を起こすことができ、多少筋肉痛を感じつつも歩きにくくなるような不便な感じはない。今シーズンたくさんすべったことで筋力が少しはついたのかもしれない。まぁ今後下がる一方な気がするので、老化に雀の涙程度の抵抗にしかならないだろう。

 朝食のバイキングでも昨日同様、3人分ぐらいは食べた。昨日食べた量は一晩で綺麗さっぱり消化されたようで、さらにエネルギーを求めている。消化器官が元気で何より。ウェアに着替えつつ、チェックアウトのために荷物をまとめる。ボードの入っていないボード用のカバンを肩に抱えると、半身をだらりと背中に垂らす形になる。空いた両手で靴と小さいカバンとヘルメットや手袋といった小物を抱える。どこかで落としてしまいそうで、何度も後ろを振り返りながらフロントまで降りていった。ロッカーにこれらの荷物を放り込み、500円の小銭を注いで鍵を締める。ロッカーの小銭代ってけっこうお財布にジャブのように効いてきますよね。

 リフトが動き出す8時ごろ、ウェアやヘルメットや手袋といった身支度を済ませ、ボードを担いで昨日散々滑ったゲレンデと改めてご対面。昨日のように雨が降っているわけではないが、全体的に曇り空。見通しは悪くないので、滑りつつ景色を楽しむことは十分にできそう。まっすぐにフォレストゾーンの頂上に向けての順路をたどり、リフト6回、滑って進むコース2つを経由する。今日の雪のコンディションですが、昨日の雨と午後からの好天によって解けた雪が、夜の寒空によって固まり、スノーボードで滑るとガリガリと硬いものが擦れ合う音を上げながら、ころんだときに痛そうだなという恐怖を誘う。人がいないので、さっそうと滑っていい動画を撮りたいなという思いとは裏腹に、滑走のたびにどこかで転倒していました。思いのほか疲労が抜けきってはいないらしい。

 パノラマ第2ゲレンデ、当間第4ゲレンデを生きて滑り降り、リフトを乗り継いで頂上へ。リフトが動き出してから他には目もくれずここに向かったことで、周りに人は殆どいない。ホテルグリーンプラザ上越は、比較的団体客が多いことで、足並みをそろえたりするために朝一番にゲレンデに出てくるという人もおそらく少ないのだろう。人もおらず、接触の心配なく滑れるというのは非常に気持ちがいい。悠々と滑っていると自然とスピードも出てしまい、制御できず転ぶなんてこともまぁ仕方のないこと。フォレストゾーンの一番高い場所からの当間第4ゲレンデのコースを数回滑り、少し疲れたなと感じたときにわりと派手に転倒してしまった。当間第4ゲレンデのコースは、リフト乗り場の手前で最も斜度が出るコース。この部分で毎回転倒していたのだが、このときの転倒はおしりからではなく前転するような転倒のしかたをして、あわや大怪我という転倒のしかたであった。そして体力も根こそぎ持っていかれた。雪質も固めということもあったので、打ち付けるような痛みも少しあり、目立った怪我はないものの下山を決意させるには十分なダメージだった。

 転倒の疲労感を抱えてパノラマゾーンにつながるリフトに乗り、これからフォレストゾーンに向かう団体客の視線をみないものとしながら、フォレストゾーンを脱出した。パノラマゾーンの雪質は、フォレストゾーンよりも寒さがマシだったのか、硬すぎるということもなく比較的滑りやすい状態だった。ここまで転倒ばかりであまりいい動画が撮れていないという事実から、下山の前に少しパノラマゾーンを回ってみようと考え直した。決意が簡単に揺らぐのは旅ではよくあること。まずはパノラマ第2ゲレンデの尾根コースを滑り無事に転倒。気持ちの切り替えをリフトの上でがんばっていると、スキー板が下方に落ちているのを見つけた。盛大な落とし物をしているなという驚きと、これを取りに来るスタッフの人の苦労を慮る気持ちが、気持ちの切り替えを妨げたのか、この後の滑走も転倒したのであまりいい動画は撮れなかった。やっぱり下山しよう。決意が簡単に揺らぐのは、旅ではよくあること。

 今日はもうダメだと、精神が下方に向かうと表に出てくるのが疲労感。それでも、パノラマゾーンからマザーズゾーンに続いて、そのまま宿泊先の手前まで滑り降りることができるロングコースは、多少なりともワクワクさせてくれるものだった。団体客がすでにゲレンデに出ているのがチラホラ見受けられるが、それでも昨日よりは少ない。おそらくこれが本日、そして今シーズンのラストランになるだろうと、気持ちや体力を絞り出し滑走を開始した。ロングランと言っても、コースとコースを繋ぐ部分は平坦で長い。そして狭い。そのため、ボードを外さずに下まで滑り降りるといったことはできなかったが、それでも最後としてはましな滑りができたのではないかと思う。前にいる人達がどう動くかを予想して、安全なコース取りをイメージする。拡張現実のような、脳内で雪の斜面に大きな矢印を進行ルートとして描き、できるだけこのルートをなぞって滑る。昨日無心で滑る中で、ターンのコツのようなものを少しはつかんだかもしれないという思いがあり、これを最後の滑走である程度形にでき、多少は覚えることができる感覚として残せたのではなかろうか。10時間滑走が残したものは意外と大きいのかもしれない。

 お昼前ぐらいに早々に切り上げ、着替えをしようとするとシャツだけが見つからない。部屋にでも置き忘れたか?とにかくインナーに上着を直接着るような形でいったん着替えを済ませ、フロントに落とし物がないか聞いてみる。部屋はまだ掃除していないからとのことで鍵を受け取り部屋にガサ入れしに行く。数時間前に出た状態と同じ部屋。床に落としていたりしないか、クローゼットに置き忘れていないか、掛け布団の下に紛れていないか、何度も同じところを確認するが、シャツは見つからない。まぁそこまで大事なものというわけでもないので、フロントにもしも見つかったら連絡するようにお願いしておいて、スノーボードの荷物を宅配に依頼し、できるだけ身軽な格好になり上越国際スキー場、ホテルグリーンプラザ上越をあとにします。今シーズン最後というのを決めていたので、いつもよりも帰りの電車は名残惜しかった。来シーズンどうするか、ボードを買うか、動画にできるかなとか、いろいろ考えてしまったこともあってか、帰りの道中で寝ることはなかった。

 今シーズンから yukiyama というアプリを使用するようになったことで、滑走記録事態は、このようにブログに残す必要もなく、数字としてきちんと残されるのが助かります。今シーズンは10回ゲレンデに出向いていました。そんなもんだったか、というのが正直な感想です。仮に12月から毎週行ったとしても、20回ぐらいですかね、その半分ほどを滑ったと考えれば、そこそこではないでしょうか。そういえばなくなったシャツですが、スノーボードのかばんが届いて、洗濯物など荷ほどきしながら広げていると出てきました。自分がなくしたと思っていただけで、カバンにずっと入ってました。あの日は全体的にダメダメで知ったね。まぁ滑っている最中というのは気持ちが良いので、2日間しっかり滑れたのはとても良かったです。来シーズンも行きたい、そう思いながら終われるというは、次に繋がる最高の終わり方なのかもしれません。

 なが~くなりましたが、もしここまで読んでくれた方がいるなら、感謝感激雨あられといった気持ちでいっぱいです。まだ動画作成があるので、雪山の気分は抜けないですが、来シーズンを楽しみに、ゲレンデの記録は一旦ここで筆を置こうと思います。お疲れさまでした。

 

上越国際スキー場に行ったよ part3

 前回のブログの続きになります。

 あたりが暗くなりナイター営業が始まるのが先か、疲労や転倒によって継続不可となるのが先か、そんなチキンレースを19時頃まで続けました。ようやくあたりが暗くなり、空の明るさよりもライトによる光を頼りにしなければならない環境となったのです。そして自分はあと数回は滑れるだろうと、かろうじて体力を残すことに成功しました。しかしながら、変な滑り方をすればすぐに立てなくなる、股関節に違和感を抱きながらも震える下半身をなんとかボードに乗せているといった状態でした。

 

 夜のスキー場というのは、電灯から発せられる光と雪からの照り返しで、それこそ夜間のショーのような明るさになるかと思っていたのですが、思っていたほど明るさはなく、昼頃にはっきりと見えていた雪化粧をしていた遠くの山は、全体を黒い膜で覆われたようにシルエットを示すだけ。想像していたよりも闇の占める割合が多く、人によっては恐怖すら感じるかもしれません。そして滑った感覚ですが、ナイターを目当てで来ている人が他にも多くいたようで、時間のわりにはコース上に人がたくさんいたなという感覚です。雪質についてはこの時間になるまでさんざん滑っていたこともあり、あまり印象には残っていませんが、それなりに滑りやすい状態だったと思います。いきなりナイターの状態から滑ると、コースがわかりにくいといったこともあるのかもしれないのですが、無心で何度も滑っていたことで、滑りにくさというのは全く感じていません。むしろ、ようやく終りが見えたという妙な安堵した気持ちが支配していたように思います。

 ナイターで滑れるコースは長峰ゲレンデのなかの2つのコースで、最初に滑った方はさほど傾斜も急ではないのですが、もうひとつの方は最初に少し急な傾斜があり、そこで一気にスピードに乗って、平坦な部分を抜けた先、リフト前の傾斜を滑り切るといったコースです。スピードに慣れるため何度か滑っていたのですが、転倒せずに中盤まで滑りきったときはなかなか爽快な気持ちになれます。身体の疲れも吹っ飛ぶような気持ちになり、そのまま終盤で転倒していたたまれない気持ちになるところまでがワンセット。この日のラストランは転倒しないようにしたいという気持ちでいっぱいでした。

 この日の本懐を遂げて満身創痍で宿泊先に戻り、鍵を受け取ってあてがわれた部屋へ。疲れ切った身体で、ボードを専用の配置場所に移動させて鍵をかけ、ボード用のカバンに入れた大きい荷物と、ヘルメットや手袋などの小物や靴、カバンを抱えて部屋まで移動する道のりがかなり大変だった。両手が完全にふさがった状態でエレベーターや鍵の操作など、疲労を実感するタイミングが多かった。そして部屋も扉を開けて靴を脱ぐスペースがかなり狭く、荷物をスムーズに入れることが出来ない。ブーツを脱いでウェアを脱いで、夕飯の時間が迫っていたので簡易的な着替えを済まして会場に向かう。予定を立てたときはまずお風呂に行ってから夕飯のつもりではいたものの、日の入りが思いの外おそかったことで、夕飯の前にお風呂に入るタイミングを逃してしまった。

 夕飯はバイキングだったので3人分ぐらいたらふく食べた。1日中動いたこともで身体がエネルギーを無限に求めてた。お腹がいっぱいになったというよりは脂っこいものでしんどくなった感じ。ご飯と漬物のコーナーだけでも無限に食べられるような気がしたので突発的な食欲のヤバさを実感した。他のテーブルが家族連れなど団体が多いのに対して、自分は4人がけのテーブルに1人だけで少し寂しかった。ホテルグリーンプラザ上越は、宿泊場所とゲレンデの距離が近いこともあってか、家族連れや団体の宿泊客が多く、ゲレンデでもまとまって移動するような姿をよく見た。部屋も基本的には複数人用のものしかなく、独り身には親切ではない。しかし部屋の広さをみるとほぼシングルでは?と思うほどの広さしかないように感じる。部屋数が非常に多いが、そのぶん大浴場などの施設までの距離が長い。タオルを忘れて取りに帰るときの脱力感といったらもう。

 ホテルグリーンプラザ上越の宿泊プランで2日分のリフト券をもらい、すでにウェアの袖にあるポケットに入れている。このリフト券は上越国際スキー場だけを対象としたものではなく、岩原スキー場でも使用することができる。そのため、2日目は岩原スキー場へ行こうと考えていた。夕飯を終えて部屋に戻るまでの道すがら、フロントに赴いて岩原スキー場までの道のりについて確認する。家で調べたときはシャトルバスが出ていると見かけたので、明日の運行時間さえわかれば行けるはず。そしてホテルマンから返ってきた一言は

「岩原スキー場の運行は先週終了しました」

「えっ!?」( Д ) ゚ ゚

まぁまぁ、3月下旬のシーズンオフ間近ですからね。シャトルバスがないのも致し方なしといった感じかな。とりあえず岩原スキー場まで他に移動手段がないかをきいたところ、少々お待ちくださいと裏手に引っ込んでしばらくしてからホテルマンが再度登場。その手には時刻表を握っている。その時刻表をもとに説明をし始めようというホテルマンを、時刻表に違和感を抱いた自分の発言が制止する。

「この時刻表って土日、祝日用のものではないですか?」

翌日は月曜で平日なのだ。指摘されて始めて気づいたようで、ホテルマンが再度奥に引っ込む。平日用の時刻表を持ってくるだけだと思っていたがなにやら時間がかかっている様子。しばらく待って出てきたホテルマンの手には何も握られていない。まさか暗記してきたのか?とかかんがえていると思いがけない言葉が返ってきた。

「岩原スキー場は今シーズンの営業を本日をもって終了いたしました」

「・・・はっ!?」

言ってることを理解するのに時間を要した。同じ系列のゲレンデで、チケットも双方で使えるようなプランなので、片方だけが営業を終了するという事態を全く想定していなかった。念のためリフト券の払い戻しとかも相談してみたが、宿泊プランとしての変更が効かないとかで対応できないとのこと。近くのゲレンデは何があるかと伺ってはみたが、GALAぐらいしか名前は出て来ない。ホテルマンの口からは、把握しておらず申し訳ないという言葉を繰り返されるばかり。明日も上越国際スキー場を滑るというのもなくはないが、この日だけでそもそも10時間滑ってるのよね。この上さらに滑ってもなぁという気持ち。まぁそれでも、早朝から人の少ないタイミングで滑れる機会もないだろうと自分を言い聞かせ、明日も上越国際スキー場でお世話になりますとホテルマンに返して部屋に戻った。3月末頃のゲレンデは、営業しているかどうかを事前にちゃんと確認しよう。

 大量に腹に食べ物を放り込み、お風呂にも入り、部屋のベッドに座り込むとどっと疲れが眠気として襲いかかってきて、22時ぐらいには何もできない状態になっていた。渡されたフリーwifiのパスワードは何度やっても認証失敗となり、スマホをいじるのも億劫になる。とりあえず Kindle で「珈琲店タレーランの事件簿」を開いて、寝落ちするのを覚悟して読み始める。起きてから気づいたことではあるが、1ページも進まず寝落ちしてた。

 この日の滑走記録は、滞在時間10時間超えの、滑走距離32km、リフトには31回乗っていた。移動だけのリフト移動が多かったので、滑走距離に比べてリフトの回数は多いものとなっている。丸沼高原では2.6時間で約10km、万座温泉スキー場では5時間で約18kmという記録と比較すると、いつもの2日分ぐらいを1日で滑っていることになる。今度からナイターを滑るときは開始時間は遅めにしようと心に誓った。

 2日目も長くなりそうなのでまた区切る。こんなに内容が長くなる予定はなかったが、10時間滑ったりすればまぁそれなりに書くことは増えますね。

上越国際スキー場に行ったよ part2

 前回のブログの続きになります。上越国際スキー場に行って、お昼休憩をとったところからですね。

 フォレストゾーンにあるレストラン・ホルンにて、窓辺の席でポトフに舌鼓を打っていると、窓から見える雪の斜面を滑る人、転倒する人が徐々に増えていきました。宿泊先のホテルグリーンプラザ上越から遅れて出発した人たちや、自分が乗った新幹線よりも何本か遅い便で来た人たちが集まってきているようです。フォレストゾーンはなかなか滑りがいがあったのですが、山奥過ぎてすこし景色を楽しむにも木々しかないという状態だったので、早々にパラレルゾーンに戻ることにしました。パラレルゾーンとフォレストゾーンをつなぐリフトは、14時頃に止まってしまうという時間制限もあり、あまり遅くなると渋滞しそうだなという心配もありました。そしてゾーン間の移動は再度リフトに揺られる必要があり、腹ごしらえをした直後ということもあって少し眠くなってたりしました。

 花粉症の人にはつらいだろうなと感じる杉林の間を、リフトがゆっくりと進んでパラレルゾーンに戻ってきます。パラレルゾーンはまだ、フォレストゾーンに行くために通るコースしか滑っていないので、パラレルゾーンのコースを何度かすべってみることにしました。

 まずはパノラマ第3ゲレンデの尾根コース。滑り初めて右寄りに進んだ先のコースは、山々の尾根に沿ってコースが用意されており、コースの両サイドが崖のように急斜面になっており、そして前方も遠くまで遮るものがなく、パノラマという名前の通り広範囲に渡ってすばらしい景観を楽しむことが出来ます。この日は曇だったので比較的見通しは悪い方ではあるのですが、それでもこの景色はなかなか見応えがありました。雲の上を滑っていると表現しても良さそうな、そんな幻想的な景色でした。滑り降りるにつれて合流地点がいくつかあり、そのたびに人が増えていきます。しかしコース幅は狭いままなので、人を避けて滑らなければならない状況に苦労させられました。この景色を目当てに、初心者ぐらいの人もけっこうパラレルゾーンまでやってくるので、コースの中央で2, 3人のボーダーが横に並んで座っている、というのもざらにあります。座っているとたまに上から視認できなかったりするので、なかなか怖かったですね。

 今一度パラレルゾーンの上方までリフトで登り、次は同じスタート地点から少し滑り降りたところを左に入っていくコースを滑ってみました。最初滑り降りたときに、この左に入っていくルートに気づかず、先に滑り降りる人が左に消えていくのが見えたことで気づくことが出来ましたね。リフトで登っているときに、このコースはどこから入るんだ?と疑問に思っていました。何しろ入口となるルートがとても狭く、進んだ先で少し渋滞したような状態になってました。加えて、自分の直前を小学生ぐらいのお子さんが滑っており、接触しようものならどんなことを言われるかという恐怖心から、追い抜くタイミングをしばらくうかがっていました。最初は木々に両側を覆われた細いコースを下るのですが、カーブを抜けた先で突然視界がひらけ、コース幅も大きく広がります。直前の混雑が嘘のように悠々と滑ることができ、前方には遠くまで伸びる景色を楽しむことが出来ました。まっすぐと滑り降りていることもあってか、すぐに合流地点となり、道幅も狭くなって人も多くなる。パノラマゾーンは名前の通り景色が素晴らしいのですが、全体的にコース幅が狭いのが難点ですね。

 パノラマゾーンに人が集まってきたので、マザーズゾーンに戻ってきました。パノラマゾーンに向かうとき、天気は霧雨といった雲が多くかかっていた状態でしたが、パノラマゾーンからマザーズソーンに帰ってきたときには天気が回復しており、雲の隙間から青空が見え、日差しも差し込み遠くを見通せる状態でした。しかし雪面が雨によってシャーベットのようになっていたことと、人が多く思うようなコースどりやスピードですべれなかったことにより、滑りながら景色を楽しむ余裕はなかった。

 一度下まで滑り降りてから、最初に滑った長嶺ゲレンデで改めて滑ります。朝は見通しも悪かったのですが、時間が経過するごとに天気予報通り晴れてきて、非常に見通しが良くなりました。合わせて人も増えているんですが、そこそこ幅もあるコースではあるので、滑りやすいコースになっています。コースの終盤は少し急になっていますが、その先が平坦で広いスペースとなっているため、速度を出してもゆっくりとスピードを落とすことができる。

 上越国際スキー場の下から登るリフトは3種あり、2種は長嶺ゲレンデのコースを滑るポイントで降りるものになるんですが、もうひとつは美奈ゲレンデまで続く高速リフト。午前中はこのリフトで降りた場所からパノラマゾーンに続くリフトに乗ったのですが、今回は美奈ゲレンデを滑ってみます。長峰ゲレンデよりも高い位置になるので、景色はより雄大になるのですが、この中級者コースは他の中級者コースと比べると傾斜が急で、さらにほぼ緩むタイミングがありません。そのため、速度コントロールができないと、自身の制御できない速度がでてしまい、バランスを崩せば派手に転倒してしまうことが予想されます。何度か滑ってはみたんですが、めちゃくちゃ転倒しましたね。怪我こそなかったものの、自分にとっては1つの難所となっていました。人がいないのでこのコースを悠々と滑れれば、繰り返しここを滑ろうかとも思ったんですけどね。スピードに慣れるため数回やってみはしたんですが、疲労による転倒が怖くて、3回ほどで他のコースに行ってしまいましたね。

 さて、上越国際スキー場での目的の一つとして、ナイター営業もしているのでどんな感じなのかを体験してみたい、というものがありました。そのために宿泊のプランにし、リフト券も2日分のものを用意しています。フォレストゾーンまでいって、パノラマゾーンを滑って、マザーズソーンに帰ってくる。一通りコースを滑ったところで時間は15時。ナイターを18時とすると、まだ3時間もの時間がありました。いったん休憩を挟んで15時半くらいから、マザーズソーンのコースをひたすら周回するというのをしていた。フォレストゾーンやパノラマゾーンで再度滑るというのは、リフトの営業時間の都合上できませんでした。ゾーン間を移動するリフトは、フォレストゾーンに入るところは14時頃、パノラマゾーンに入るところは15時半頃に停止してしまうのです。そのため、この段階で滑れる場所がマザーズソーンしかなく、さらに17時頃になると、美奈ゲレンデに続く高速リフトも営業を停止してしまい、滑れる場所は長嶺ゲレンデのコースのみとなりました。同じコースをぐるぐると周回していると、トレーニングをしているような感覚になります。ちなみに17時頃のお空の状態は画像のように、まだまだ日が沈む気配がありません。そしてこの段階で股関節に若干の違和感を感じ始め、ナイターまで身体がもつのかという心配も湧いてきました。

またまた長くなったのでさらに分けます。

『小春六花の雪山冒険記 Part3【万座温泉スキー場】』を投稿したよ

 3本目の雪山冒険記、できました。万座温泉スキー場に行ったときのものです。ゲレンデのコンディションも比較的よく、天気も申し分ないという録画だったので、そこそこきれいな景色を動画で用いることができ、自分はわりと満足しています。内容の面白さはまぁ見る人それぞれのご感想におまかせしますといった感じ、自分ではあまり良くわからないので。万座温泉スキー場に行ったときの記録については、過去のブログをご参照ください。

 動画内でもご紹介させていただいておりますが、友人より支援絵をいただきました。しかも2枚。最初お伝えいただいたときは本当にびっくりしましたね。変な声が出ていた気がします。1枚目はボードに左手をかけ、遠くを見据えるような立花ちゃんです。ゲレンデについてさぁこれから滑るぞ!と気持ちが現れているような、凛々しい表情をしています。唇の色合いがすこし大人びていていいですね。ゴーグルのレンズの色合いとか、どのように書かれているのか自分はわからないのですが、レンズ独特の質感が伝わるようでとても好き。2枚目は1枚目よりも可愛らしさがありますね。こんな可愛い子にウィンクされたら一瞬で虜になってしまいそうです。ゲレンデマジックというのを体現しているよう。そして動画内でも触れておりますが、制服のカラーリングに合わせたウェアのデザインがとても素敵。1枚目は少しウェアがゆとりのあるような大きめのサイズに見えますが、2枚目は腰回りで少しくびれたような、スリムなデザインになっていますね。こちらもすこしお姉さんのような、大人の魅力を感じさせる素晴らしいイラストです。イラストを描いてくださり本当にありがとうございます。

 今回の動画では、コースを示すマップの表示のしかたを少し変更してみました。前回までは、マップ上の対象のコースのところを拡大表示するような表現でしたが、他の方の動画を参考に、マップ状を滑るコースに沿って、矢印が移動するような表現にしています。カスタムオブジェクトですでに用意されているものを用いるだけだったので、難しい編集をする必要がなかったのは助かりました。先人の知恵は偉大です。

 今シーズンすでに滑り納めたあとだから思うことなのかもしれませんが、今ならもっとスピード出して滑れたなぁとか、もっときれいに撮れたんじゃないかなぁとか、万座温泉スキー場を滑ってから1ヶ月たたないぐらいではありますが、未熟さが目についてしまいますね。来シーズンはみんなについていけるようにしたいものです。

 次回は2月中に録画したものを動画にするつもりでいます。今シーズンの録画したもので、あと何本作れるかまだはっきりしないですが、2本は作れるものと思っています。やはり最初の方に滑ったものは、試験的な部分が強く、とても動画化できないんですよね。まぁハンドドリップ動画以外にも動画作成を進めていたりするので、一旦区切ってしまうというのは時間的な意味でも、自分にとってはさほど悪いことではないのです。楽しんで作れる範囲で、ほそぼそとやっていこうと思います。

 それでは今回はこのへんで。少しでも動画を楽しんでいただけますと幸いです。

上越国際スキー場に行ったよ part1

 前日の友人との奮闘による興奮をなんとか抑え眠りにつき、朝4時頃におきて始発に飛び込む。週末に体内時計を木っ端微塵にするのが習慣化しているような気もするがきっと気のせいだと自分を納得させる。天気による運行状況の乱れを心配していたが、都内の早朝の天気は荒れることなく、日頃の行いの正しさが証明されているようである。時間通りの新幹線に乗り、Kindleで「珈琲店タレーランの事件簿」を読みながら目的地に向かう。小説を読んでると眠気や体感時間が吹き飛ぶので早朝の移動はこれに限る。終盤だった1巻を読み終え2巻を読み始めたところで目的地近くまで来た。

 近くに来てから、上越国際スキー場までの細かいアクセスについて改めて確認する。予定では越後湯沢で上越線に乗り換えて上越国際スキー場前駅まで行き、そこから15分ほどでスノーボードを送ったホテルグリーンプラザ上越に着く予定。2週間前ぐらいに予約とともにたてた予定だ。ホテル側の情報で、越後湯沢でホテルグリーンプラザ上越までのシャトルバスがでているという知らせもあるのだが、一番早い到着方法となるとどうしても上越国際スキー場前駅まで来る必要があった。しかし上越線に乗ってからいくつかトラップがあった。上越線のワンマン列車は2両なのだが、走行中のアナウンスで「降車時は、先頭車両の1番前の扉しか開かない」という知らせが2両目に座っている自分の耳に入った。そして上越国際スキー場前駅で同じ目的地のスキーヤー、ボーダーが1番前の扉の前から列をなす形となり、降車するタイミングが遅くなった。続いて駅からのシャトルバスなのだが、十数人程度が乗れる大きさのバスで、自分が駅を出たときにはすでにバスが満員で次の便を待たざるをえなかった。複数台で回しているようで、10分ほど待ったら次のバスが来たのだが、自分が入ったタイミングでその便も満員になった。もうひとり前にいたらあとどれぐらい待つことになったのだろう。初めて行くところというのは、予想できないことが多い。まぁこれも旅の1つの面白さとして捉えてはいるが、急いでたりする場面で出くわすとつらいかもね。でもまぁなんとか目的地に到着し、着替えて早速ゲレンデへ。

 都内の天気とはまた違い、上越国際スキー場の天気は小雨。天気予報ではじきに晴れるとあったので、まぁ滑ってるうちによくなるでしょって感じで滑り始めた。心配していた雪質だが、雨も相まって少し水分を含んで重いという印象。見た目の天気に相反して、気温は高めだったようで、アイスバーンのような硬いという印象ではなく、適度にエッジが入るような状態なので、心配していたよりは滑りやすいという感覚はあった。まぁ最初に滑った長峰ゲレンデの中級者コースでさっそく転倒したんですけどね。

 上越国際スキー場のコース名は、ある程度の範囲を一括にコースと名付けているようで、例えば3種の中級者コースが横並びに並んでいるものを「長峰ゲレンデ」というコース名でまとめて呼ばれています。おそらくそれぞれのコースを一意に示す呼び名はあると思うのですが、コースマップとしては書かれていません。また、コース図自体がだいぶ簡略的に書かれているもののようで、実際に滑ってみるといくつもコースの合流点があるのですが、マップからそれを知ることはほぼ出来ません。まぁそのあたりは滑ってからのお楽しみというように思っておけばよいでしょう。

 上越国際スキー場は大きく4つのエリアに分かれており、宿泊施設手前のマザーズゾーンから、山奥に進むにつれてパノラマゾーン、フォレストゾーンと続いています。アクティブゾーンというのもあったのですが、行ったときは雪が溶けて山肌が部分的に見えるような状態で、営業していませんでした。エリア間の移動は行きも帰りもリフトになるので、1日を通して多くのリフトに乗ることになりました。滑らずにリフトを3つぐらい乗り継がないといけない場面もあり、気温が低いと凍え、日が出ていると天日干しにあう天気の猛威にただたださらされる時間がつらいかもしれません。この日はひたすら暑かったですね。

 全長6キロにもなる林間コースの一部を滑ってみたのですが、かなり平坦なコースとなるため、スノーボードで滑るのは大変だと思います。この日自分が滑ったタイミングは、まだあまり人がいなかったことで合流地点まで止まらずに滑れましたが、人が集まってくると減速せざるを得なくなり、片足を外した状態で長距離を進まなければならないでしょう。天気が良ければ見晴らしは良いと思いますが、スキーヤー向けのコースだと感じました。

 リフトを乗り継ぎ、パノラマゾーンにやってきました。天気が次第に良くなると予報では言っていたので、フォレストゾーンまで移動しているうちに少しはましになるだろうという腹づもり。リフトで山を超えたような移動をしたこともあってか、長峰ゲレンデとはちょっと雪質が違い、圧雪しきれていないような雪の感触が少しありました。滑りやすさでいうとパノラマゾーンの雪質がこのときは一番滑りやすかったかなと感じています。滑り始めは横幅も広く、人工物が視界に入らず自然の中を抜ける爽快感はとても気持ちがいいものの、徐々にコース幅が狭くなり、コースが合流してくると人も多くなるので、人の間を縫ってコースを取らなければならず、景観を楽しむ余裕がなくなり滑りにくくなる。おそらくこのエリアが他のエリアに比べると人も集まりやすいようで、時間経過とともに混雑は避けられない。早朝やお昼時など、人が少ないタイミングに滑るのがおすすめだろう。

 パノラマゾーンからリフトを3つ乗り継いで、花粉症の人を悩ます杉林の間を抜け、ようやくフォレストゾーンに到着。ここまでくるとどこを見ても山や木々しか見えず、本当に戻れるのだろうかと妙な心配がこみ上げるほど、自然のど真ん中にいるように感じます。だいぶ移動したような感覚はすでにあるんですが、まだ上があるので、次のリフト乗り場まで今度は滑っていきます。当間第4ゲレンデというコースの一部で、コースの最後は急斜面となっており最初見たときは少しおののきました。コース幅もあり人もいなかったことで、左右に大きくスライドするように滑り転ばずに済んだものの、中級者にとってはひとつの難所となることでしょう。

 頂上につながる最後のリフト、当間第4クワッドリフトに乗って終着点へ。雨はやんだもののまだ雲が上空に広がっています。それでも視界は最初に比べるとクリアになり、コースの先の方まで見通すことが可能となってきました。頂上からリフト乗り場のところまで下るコースは当間第4ゲレンデとして先程滑ったコースとまとめて同じ名前でひとくくりにされています。最初は少し急な斜面ではありますが、中盤は平坦な部分を含んだ緩やかな斜面が続き、コース幅もそこそこあるので、景色を見つつ悠々と滑ることが出来ます。両サイドは山奥まで続く林であり、目を凝らすと動物でも見つけられるんじゃないかといった雰囲気。自然に作られたコースなのではないかと錯覚させられそうな周辺の景観は、滑り降りる爽快感もより一層感じられる要因となっているのでしょう。コース終盤は急斜面があるので、この部分は少し注意しながら滑り降りました。斜度が20度を超えてくるとまだ恐怖心があってなかなかまっすぐ滑り降りることが出来ません。

 頂上からのコースを滑り降りたところで一旦休憩し早めの昼食。休んだところはフォレストゾーンにあるレストラン・ホルン。シーズンの終盤ということもあってか、早めに来たのにメニューには売り切れとなっている項目がいくつかあり、パスタかポトフの2種から選ぶしかないと行った状態だった。ホルン特性と書いてあったので、自分はポトフを選んだ。暑いと言っていたのにさらに熱いものを選んでしまって良いものかとも思ったが、飲料水で頑張って冷ましていくしかない。ポトフのセットにしたことで、石窯ライ麦パンがついてきた。これをポトフに浸しながら食べるのがとても美味で、骨付き肉も入っていたのだが、フォークで骨からするりと肉がほどける柔らかさ。短時間で平らげてしまった。フォレストゾーンにも少し人が入り始めてきたので、ホテル近くまで戻る経路を今度は滑ってみることにした。

長くなってきたので一旦ここで区切ろうと思う。

小樽冒険記Part3「小樽歴史観光」を投稿したよ

 小樽冒険記Part3は、高島岬で日和灯台と鰊御殿をみて、小樽総合博物館をみて、旧手宮線を歩いて、夕飯の後にBarVという流れを動画化したものになります。社会見学っぽい感じの内容になったので、歴史とかに興味がないともしかしたら退屈な内容だったかもしれない。

 まぁそんなことよりだ、投稿したこの日にゴールデンカムイの最新刊が出てまして、その中で今回紹介した、蒸気機関車の「しづか号」と客室が、自分が写真を撮ったそのままの姿で登場したのがかなりびっくりした。スタンプラリーの設置場所ではなかったけれど、時間のない中見に行っといて本当によかった。「あのとき見たやつや!」っていう感動って、今後も長く記憶として残るやろうし、偶然の出来事となるとより小樽とかゴールデンカムイにたいして妙な縁を勝手に感じてしまう。

 おたる水族館で写真を取りすぎてしまったことで、スマフォの電池残量が半分を切っており、Part3の範囲で撮った写真の数が、おたる水族館のときと比べてだいぶ減ってた。特に鰊御殿のあたりと、手宮高架桟橋あたりはもっと写真を撮っておくべきやった。細かい解説の資料ばかりを後で読めるように写真に残していたために、残っていた画像の多くは文字中心のもの。動画で使用するにはちょっと向かないものばかりだった。モバイルバッテリーを持っていっていたとは思うが、スマフォを出す頻度を落とせばいいかと思ってしまったのがとても悔やまれる。まぁ、博物館とか資料館とか、どうしても文字の資料が多くなる場所ではあったんやけど、それでももっといい写真が撮れてたと思う。次遠出するときは、これでもかというほど写真を残しておかねば。

 おたる水族館で生き物をみて、日和灯台や鰊御殿で建物に関する歴史を知って、鰊という魚と小樽の関係を知って、小樽総合博物館で鉄道による小樽の発展を知る。1日ではとても持ち帰れないような膨大な情報量があるから、今後も機会があれば何度か足を運びたい。今度はもう少し時間に余裕を持ってひとつひとつをまわりたいな。

 たぶん、次で小樽冒険記は最後になると思う。3日目に小樽を出たのが1時頃だったと思うので、動画化するとしてもそこまで長くなるとは思わんのやけど、どうなることやら。そいういえば、小春六花の大型バージョンアップで、くぐもった感じの声がだいぶ解消させてたんよな。次の動画の小春六花の音声には、これまでと差があって少し変になるかもしれんがまぁしゃぁない。次回も見てくれると嬉しです。それではまた。

小樽冒険記の動画をあげたよ

 小樽に旅行に行ったあとに掲げたやることのうちのひとつ。ようやく動画としてまとめられたけどやっぱ何回かに分けへんと長過ぎて無理やわ。まずはPart1ができたので投稿しました。

 文章にするとどうしても長く詰め込みすぎてしまうので、ラジオみたいに喋ってくれる動画の形に残して置きたいというのと、あわよくばコメントとかで自分の知らない情報が出てくるといいな、という目的があった。

 あとは、六花ちゃんの使い所を探していたので、ようやく使うことができてまずは満足。CeVIO AI 自体使うのが初めてだったので、新しい動画のテンプレートを作成することがまずは大変だった。素材を探してPSDToolkit に対応させたり、そもそも全体の流れをどうしようと悩んだり、BGMをたくさん聞いてどれを使うか選んだり。今までゲーム実況動画しか作ってこなかったので、新しく気にしなければならない部分が多く、実際にセリフを打ち込みまでが長かった。六花ちゃん関連の素材がそもそもまだ少ないみたいなので、選択肢が限られていたのは逆に悩む必要がなくてよかったのかもしれない。今後もっと増えてくれると嬉しいな。

 セリフを打ち込んで少し集中力が切れたとき、六花ちゃんのExボイスってそういえばどんなのがあったけな、とおもってリストを見直したりした。車載動画やゲーム実況向けのセリフがちらほらあるが、今回自分が作ろうとしているもので活用できそうなものはだいぶ限られる。その点はちょっと残念。ただ、Exボイスの中で「好き」関連の台詞が多く、これを繰り返し聞いてると幸せな気持ちになり、さらに六花ちゃんに夢中になってる自分がいた。客観的にみるとキモいかもしれんがまぁ気にすることあらへんやろ。

 さてさて、Part1を作ったからには、続きもちゃんと作って完結させなければ。Part2は12月中には出したい。

小樽旅行の記事もよければみてね。

三島でうなぎ食べた

 仕事でむしゃくしゃしたので美味いものが食いたくなった。思いついたのが三島のうなぎ。お昼時に食べたかったので午前中のうちに電車に飛び乗る。しかし見落としていたのは週末の静岡方面に向かう列車に旅行客が多いこと。電車の移動だけでけっこう疲れてしまった。通勤もほとんどしてないことで電車に対して苦手意識が生まれ始めてる気がする。

 電車の中ではもっぱら本を読んで過ごした。今回読んでいたのは渋沢栄一の「論語と算盤」なのだけれど、もうちょい砕けた内容の本を選べばよかったな。余計に疲れた。

 うなぎを食べるというモチベーションを支えに電車移動を耐え、いくつも電車を乗り継いでようやく三島に到着。道中で調べていた三島駅近くの源氏というお食事処。お店に入って消毒用アルコールを手に広げて、席に案内されたときにうな重にすることを決めてたのですぐ注文。しばらく本を読んでると待ちに待ったうな重が運ばれてきた。あまりに美味しそうなので、写真を撮る前に箸をつけそうになった。

うな重

 美味い。めちゃくちゃ美味い。仕事の記憶を薄れさせてくれるには充分すぎる美味しさだった。半分ぐらい食べたところで、ペースが早すぎる事に気づいて、自分に少し落ち着くように言い聞かせた。もっと味わって食べないともったいない。一緒についてくる高野豆腐、お吸い物、漬物も絶品で、それぞれの味を確かめるようにゆっくり食べた。最後の一口がとても名残惜しく感じた。

 食べ終わったあと、せっかく三島まで来たので三島大社をみていくことにした。三島には縁があって何度か足を運んでいる場所。三島大社も今回で4回目になるかな。この日は七五三参りをしている家族が多く訪れており、スーツや着物姿の人たち、おめかしした子どもたちが多く見られた。ちょうど紅葉している時期でもあったので、三嶋大社と着飾った人たちがきれいな背景の中に収まる。こういう日に記念の1枚が撮れるとさぞきれいな写真を残すことができるだろうと考えていた。

 以前三嶋大社に訪れたとき、ちょうど流鏑馬をしているタイミングで、走り抜ける馬にまたがりながら的を射抜く姿を非常に近い位置からみることができ、感動した思い出がある。近い距離だからこそ感じられるあの迫力はなかなかお目にかかることができないので、今度来るときは流鏑馬をやっている時期にしよう。