『【2022春M3 I-10b】ピアノコンピ『黒白遊戯Ⅵ』(デモ)』の動画をつくったよ

 よく雪山に一緒に行く友人と、雪山に行く道中の新幹線で近況について話したりしていた。その中で友人から、音楽方面の活動を聞くことがあり、いろいろな人の協力をかりて、曲を作る、曲を出すといったことが、徐々にではあるが形になっていると話してくれた。友人とは10年近くのつき合いで、当初から音楽方面の活動について聞いているが、聞くたびに活動範囲が大きく、内容も個人の活動にとどまらず多くの人を巻き込んだものになっており、成長を感じ取れるのがすごいなと感じている。同じ趣味を継続して数十年かけて徐々に熟成させるということは純粋に憧れを抱いてしまう。

 友人が音楽方面の話をするのに対して、自分は動画編集をほそぼそと個人で楽しんでいるというのを話した。このときに「もし何か協力できることがあればいうてくれれば」といったような発言を自分からしたような気がする。この発言の経緯というか、考えていたこととしては、ずっと応援していると言ってはいるものの、特に行動をしたことがないなという後ろめたさがあったからだと思う。この発言は友人の興味をひいたようで、販売するコンピ(コンピレーション)のデモ動画を依頼してもいいか、と尋ねられた。どういった動画をイメージしているのか聞いてみると、過去に公開している動画を教えてくれて、内容としてはパッケージの1枚絵を背景に、販売するコンピに収録されている曲のデモを流すという、動画としては比較的シンプルなものだった。これであればさほど編集技術の高くない自分でも協力できそうだと思い、動画作成を承諾した。

 後日、デモ用の曲のデータや曲順が書かれたスプレッドシートなど、動画作成に必要なものを受け取り、編集を開始。とはいっても、背景画像をおいて曲を並べるだけで動画の大枠はできあがるので、いつもの動画編集であるような、どの動画をどのへんにおいて、全体の流れはどうするか、といった構成を考える必要がないのは楽だった。少し手間取ったことといえば、デモ用の曲の一部が、直接 Aviutl で読み込むことができないといったトラブルに見舞われたこと。メディアプレーヤーで再生することはできたので、OBSでメディアプレーヤーで再生したものを録音し、別の音声ファイルを生成することで対応した。なぜ Aviutl で読み込めないのかはわかっていない。曲を作成した環境が他と違ってたりするのかもしれないね。

 動画の大枠ができたら、今度は曲名や作曲者といった曲の情報のテキスト打ち込み。まず1曲めのテキストを用意して、どのように表示させるかというのを考えた。フェードイン・フェードアウトのみでは味気ないなと思いつつ、メインは曲なのであまり派手すぎない範囲でなにかできないかなといろいろ表示方法を調査。枠と一緒に表示されるようなテキストとそのアニメーションをみて、そういえばこういった表現をこれまでしたことはなかったなと気づき、自分にとっての実験も含めて取り入れることにした。具体的には「領域枠」とよばれるスクリプトを用いたもの。先人の知恵というか、すでにいろんなスクリプトがあるのだから助かる。テキストのアニメーションと色合いについて決まれば、曲の数だけ量産して配置。デモ動画としてはこれだけでも良さそう。ただ、曲がメインという動画であれば、音声波形を用いても良さそうだと思い、こちらも派手すぎない範囲でできることがないかと試行錯誤。画像が全体的に青系統のみだったので、色相環を用いる形で、ワンポイントのような音声波形のアニメーションを追加した。3種の音声波形を組み合わせて作られたものを右隅にそえて、全体を見ながら微調整、テキストの内容に間違いがないかを確認したところで動画ファイルを出力。いつもつくっているような合成音声の動画作成時間に比べると、だいぶ短い時間で作れたと思う。調査したりといった時間もあったが、これはこれで楽しかった。

 依頼主の友人に見てもらい、特にダメ出しもなくそのまま公開。いつもとは違った人たちが自分の作った動画を再生しているということに不思議な感覚がする。公開場所が自分のYoutubeチャンネルなので「変な人が作ってんな」と思われていないか心配だ。

 普段とは異なる動画を作ることで、新しく調べたり、新しく知った情報がいくつかある。これらはきっと今後の動画作成に活かすことができるだろう。このような機会をくれた友人には本当に感謝しか無い。ありがとう。これからもなにか自分にできそうなことがあれば、迷惑をかけない範囲で協力していきたいと思う。また、自分の趣味が他の人の役に立つことがあるのだと、改めて実感できたのもよかった。これまでなにかと、趣味を断念する機会は多くあり、一度休止期間もあったりしたが、再開して細々と続けていたことで、新しくできたつながりなどもある。優先順位はどうしても低くなりがちではあるものの、それでも続けていることでこういった機会が巡ってくるのかもしれない。これからも趣味については、できるだけ続けていきたいなと思うばかり。

2022.04.16 テニスの記録

 ブログに残されている記録だと前回は3/20となっているけれど、おそらく今日までにあと1回ぐらいはテニスしていた気がする。上越国際スキー場の内容を書くのに手一杯でおそらくかけなかったのだろう。改めてその日のことを思い出せるか試してみたがあんまり思い出せない。老化に伴う記憶の喪失に少しでも抗うために、できるだけこうして残していければなという思いを込め、4/17のテニスの記録をその翌日に書いている。次回はできればその日のうちに書きたいものだ。

 スクールに行ってまずいつもすることは、名札を受け取って体温の測定。いつも無心でこなす一連のアクションなのだが、この日の名札にいつも見ないものが貼られていた。何かを知らせる紙がはられており、内容は上のクラスへの昇格が決まったので日程確認お願いしますというものだ。運動不足解消ぐらいのモチベーションで通っていたので、クラス分けやクラスの移動についての仕組みに興味がなく、自分で言わない限りクラスの移動はないのかなと思っていた。そのため、この知らせはかなり驚いた。同じ時間帯に隣のコートでは、昇格した先のクラスの人達がボールを打ち合っており、あの人たちとラリーをするにはまだ自分はミスが多いし、今のクラスが適切だろうと自己評価していたのだ。特に昇格試験があるわけでもないので、なぜあのクラスに自分があがるのだと疑問に思うばかり。あの人たちの打球を受けて心を打ち砕かれてこいとでもいうのだろうか。でもまぁ、よく担当してくださるコーチからは「このクラスの中ではすでにいい打球を返せる状態である」といった言葉をいただいていたりもしたので、上のクラスでもやっていけると判断してくれたコーチが何人かいるということなのだろう。逆に、今のクラスにおいてラリーをする相手によっては「打ち込むと返ってきそうにないからゆるく返さないとな」と遠慮することもあったが、上のクラスでは遠慮などいるまい。そう思うと多少は気分が楽かもしれない。上のクラスでやるのは5月以降なので、それまでの数回ですこしでも技術力をあげておきたいところである。

 上のクラスに行く前の大事なこの日の練習では、人数が比較的多いこともあり、体力的には特に問題はなかったものの、なんとも課題が沢山みえたレッスンだった。ボレーはまだ苦手意識があるものなのでまぁ置いておくとして、サーブがあまりよろしくなかった。まぁ強い風が吹いていてトスが安定しないというのが主な理由ではあるが。この強い風がストロークでも影響して、向かい風のときはまぁ伸びてきた球をできるだけ強く打てばいい塩梅になるのだが、追い風のときに相手の玉が急に失速するので目測を誤るといったことがよくあった。予想外な玉の動きに合わせられず、バックハンドのフォームが崩れて思ったような打球がうてずにいた。これはまぁフォアハンドのようにある程度柔軟に対応できるほど練度が高くないというのが理由として有りそうなので、レッスンを通して体に覚えさせていきたいと思います。

 レッスンの内容よりも、今回のテニスではいっしょにテニスをした人の印象がつよかったですね。足を痛めているようで、ラリーのときに動くことが辛そうだった。ラリーの相手をしたとき、ちょっと移動が必要になった位置に球がとんでも早々に諦めるという感じ。人に声をかけられても無視かそれに近いような反応で、このとき担当していたコーチもやりにくそうな感じだった。そんなにつらいならやらなければいいのにと個人的におもいつつ、これがお金を払って通うスクールの義務感が生んだ闇かもしれないとか考えていた。

 週1回程度のテニスではなかなか上達を実感するのは難しい。むしろ現状維持だけでも難しいかもしれない。そんな中でもこれまで「なんとなく」でしかやっていなかったことを、教えられながら少しずつきちんとした言葉で理解して、時間がたってもどんな調子でも再現できるようにしたいと願いながら、今後のレッスンも臨んでいきたい。

「HARUSORA Coffee デンカラム ナチュラル」でコーヒーを淹れたよ

 コーヒーに関する動画投稿を始めてしばらくして、Twitter から思いもよらないご連絡を頂いた。

コーヒー豆を注文ごとに焙煎、販売しているものです。
興味がありましたらご連絡ください。

 フィッシング詐欺などを疑ったのだが、メッセージの送り主のアカウントとツイート内容をみる限り、特に怪しいアカウントには見えなかった。コーヒー豆の購入については、近くに専門店もなく、ネットからが購入が主となっている。それでも amazon のような総合的に取り扱っている販売元経由でしか手に入れていなかったため、他の経路による豆の購入、とくに個人で行っているような店舗からの購入ということに興味もあった。見知らぬアカウントという点で抵抗も多少はあったが、勇気を出して返信してみた。

 何度かやり取りをさせていただき、取り扱っている豆の一覧を見させていただいて、時期的なおすすめなども聞かせてもらい以下の3種をいずれもミディアムロースト(中浅煎り)で購入。

  • スウィートべりー
  • ピンクブルボン
  • デンカラムナチュラル

 他の豆の購入などと重なった影響もあり、購入から少し日はあいてしまったが、冷蔵庫で保管していたこれらの豆からまずはデンカラムナチュラルを取り出し淹れてみる。ミディアムローストということもあってか、豆の色は薄い茶色となっている。豆を挽くときに少し驚いたのは、ハンドミルのハンドルが重く感じたこと。他の豆と比べて硬いのか、ハンドミルがときおりなにかに引っかかって止まるような感触から、突然ガチンと金属同士がぶつかるような音を立ててハンドルの重みがなくなる、といったことを繰り返していた。ハンドミルの消耗が心配になった。後で知ったことだが、浅煎りの豆は深煎の豆に比べ、焙煎時に蒸発する水分が残っている影響で硬いということを知った。水分が抜けるときにできる隙間によって、深煎のほうが比較的脆いのだとか。「生焼け」というケースもあるらしいのですが、それは今回はないでしょう。さすがにこれを疑うのはコーヒー豆を売っていただいた販売店に失礼でしょうし。

 粉にしたときのフレーバーは、なんとなくバナナのような風味というのをイメージしました。ナッツのような風味に近いとも思うのですが、何故か自分の中ではバナナがしっくりきたんですよね。他のコーヒー豆ではあまり感じたことのない香りだったので、面白い香りだと感じました。そして初めて飲んだデンカラムナチュラルは、とても酸味が強く、コーヒーと思って受け取った自身の舌は少し驚いたような感触になっていました。梅干しをイメージしたかのような唾液の分泌が起こり、コーヒーでこんなに唾液が出るものなのかと驚きと面白さが半々といった感情が湧いていました。コーヒーをよく飲む人に提供して、この酸味で驚くリアクションを見てみたいなと考えたりしたものです。

 そのあとこの酸味をいい塩梅にしつつ美味しく淹れるにはどうしたものかなと考えつつ、できる範囲でいろいろ淹れ方を変えて数回ハンドドリップを繰り返します。金属のドリッパーで試すと、さらに酸味が強くなり、コーヒーというより梅昆布茶に近いのではないかと思いましたね。比較的短時間でドリップされることも影響しているのでしょう。また、ハンドミルで粉にしたときの粒度なんですが、いつもと設定を変えていない状態ではあるものの、いつもに比べて荒く挽かれているように見えました。もしかしたらコーヒー豆が硬いことで、細かくしづらい状況が生まれているのかもしれません。そのため、普段のハンドミルの設定をさらに細かい粉となるように調整。いろいろ試す中で、自分にとって良さそうだと感じたときのレシピが以下になります。

  • odajun が思う「HARUSORA Coffee デンカラムナチュラル」を美味しく淹れるレシピ
    • 豆の量:20g
    • 豆の引き方:気持ち極めて細か目
    • お湯の温度:90度程度
    • 抽出器具: Kalita の陶器製のもので、1~2人用のもの、おいしい珈琲屋のコーヒーフィルター
    • ドリップするとき
      • 蒸らし
        • お湯を入れ始めるときから秒数を数え始めて1分程度、お湯の量は60g
        • ゆっくりとお湯を入れる
      • 2回目
        • お湯の量は60g(計120g)で30秒(計1分30秒)ほどで入れる
        • ゆっくりとお湯を入れる
      • 3回目
        • お湯の量は160g(計180g)で1分(計2分30秒)ほどで入れる
        • 2回めよりも早くお湯を入れる
        • お湯を入れ終わったら軽くドリッパーを揺すって、ドリッパー内のコーヒーの粉とお湯を混ぜる
      • 40秒(計3分10秒)ほど抽出を待つ
        • ドリッパーにお湯が残った状態でドリッパーを外す

 ドリップのしかたについて他の方の動画などを参考に、最初はゆっくりと淹れるようにしてみました。もともと酸味は強いので、それ以外の成分も引き出せたらなという考えからこのような淹れ方になっています。時間をかけずにさっとお湯を入れるような場合、コーヒーの成分の抽出度合いが低めになるようで、スッキリとした味わいになる反面、コーヒー豆の特徴が少し薄まる可能性があるらしいのです。最初にゆっくりと淹れることに伴い、全体の抽出時間も3分を超えるような形になっています。個人的にいい塩梅の調整ができ、王道のコーヒーとは違った、変わり種としての楽しみができる豆だなと感じています。とても良い風味、そして美味しいコーヒー豆です。

 酸味に対してどのように調整するかといった考え方は初めてだったので、いろいろと勉強になったなと感じたコーヒー豆でした。他の2種もミディアムローストなので、どのような風味、酸味が味わえるのか楽しみです。Twitter でお声掛けくださったお店の方には、感謝しかないですね。いずれ動画でも紹介したいと思います。ちょっといろいろ立て込んで、動画編集に時間をあてられていないですが、まずはブログとして情報を残しておき、ここに残した情報を元に動画化していく予定です。

HARUSORA Coffee オンラインショップ

ハンドドリップ関連動画

使用している道具

「YANAKA Coffee ブラジル産 モンテショコラード」でコーヒーを淹れたよ

 

 友人からプレゼントとしていただきました。店舗でその日に焙煎したものとのことで、数日置くだけで飲み頃となるもの。200gと量も十分あり、いろいろなドリップのしかたが試せそうです。本当にありがとう。

 頂いた数日後、さっそく開封してコーヒーを淹れてみた。いつも通り20gを量ってみると、重さはたしかに20gなんだけど見た目がとても多く見える。ハンドミルのホッパーに豆を入れてみると、いつもよりホッパーが満パンで、2回に分けていつも挽いているのだが、2回で挽ききれないのではないかと感じるほどだった。さらに、ハンドミルで粉にしていくときの手応えが軽い印象がある。密度の低さというのが影響しているものと思われる。ハンドミルで粉にしてからの香りは、ビターチョコといった風味が一番表現としては近いかもしれない。甘みのあるような香りが少しあり、そしてしっかりとしたコーヒーの香り。ブラジル産ということもあり、オーソドックスな風味を期待し初めて要らた1杯は、非常に濃かった。

 マンデリンを彷彿とさせるようなするどい苦味。後味も苦味で支配されている。これはたぶんこの豆の風味ではなく、水の量に対するコーヒー豆の量が多かったのだとすぐ理解した。おそらくだが、コーヒー豆自体の密度が小さく、重さに対してかさが増したコーヒー豆を挽いたことで、水とコーヒー豆の接する面積が多くなり、過抽出を招いたものと思われる。初めて飲んだ味の濃さも驚いたが、単純に20gというのを基準にするだけではダメなのだと気付かされたという印象が強い。マグカップに入る量がある程度一定なので、水の量は大きく変更しづらい。減らすことはできるが「マグカップ1杯でおいしい珈琲を飲む」というのがひとつのハンドドリップへのモチベーションなので、水の量は変えたくない。そうなると1度に挽く豆の量を減らす必要がある。次のドリップからはコーヒー豆の分量の調整をしながら淹れることにし、15グラムから徐々に増やして、17~18gが適量だろうという結論になった。送られたコーヒーが100gだったらたぶん試行錯誤が足らず、納得のいくレシピはできなかったと思われる。個人的なレシピは以下の通り。

  • odajun が思う「YANAKA coffee ブラジル産 モンテショコラード」を美味しく淹れるレシピ
    • 豆の量:17~18g
    • 豆の引き方:細か目
    • お湯の温度:85 ~ 90度程度
    • 抽出器具: Kalita の陶器製のもので、1~2人用のもの、おいしい珈琲屋のコーヒーフィルター
    • ドリップするとき
      • 蒸らし
        • お湯を入れ始めるときから秒数を数え始めて50秒程度、お湯の量は60g
        • 気持ち勢いよくお湯を入れる
      • 2回目
        • お湯の量は60g(計120g)で30秒(計1分20秒)ほどで入れる
        • 気持ち勢いよくお湯を入れる
      • 3回目
        • お湯の量は170g(計290g)で1分(計2分20秒)ほどで入れる
        • ゆっくりとお湯を入れる
        • お湯を入れ終わったら軽くドリッパーを揺すって、ドリッパー内のコーヒーの粉とお湯を混ぜる
      • 30秒(計2分50秒)ほど抽出を待つ
        • ドリッパーにお湯が残った状態でドリッパーを外す

 上記のレシピで淹れたコーヒーは、香りもよく非常に爽やかで、ドリップにしかたが比較的短時間問こともあってか、非常にスッキリとした口当たりとなりました。コーヒー豆自体の旨みとでもいいましょうか、苦味の中に美味しさというものを感じられるような気がします。酸味はなく、コクのある苦味が非常に好印象なコーヒー豆です。特別な特徴を持つというよりは、王道の味といった感じ。カフェイン飲料としてコーヒーを飲むような人に一度試してもらえば、コーヒーがより好きになる1つのきっかけになるかもしれません。

ハンドドリップ関連動画

使用している道具

上越国際スキー場に行ったよ part4

 前回のブログの続きになります。まさかこんなに長くなるとは思わなんだわ。

 10時間滑走の翌日、朝身体を起こせないかもしれないという不安をいだいていたが、普通に身体を起こすことができ、多少筋肉痛を感じつつも歩きにくくなるような不便な感じはない。今シーズンたくさんすべったことで筋力が少しはついたのかもしれない。まぁ今後下がる一方な気がするので、老化に雀の涙程度の抵抗にしかならないだろう。

 朝食のバイキングでも昨日同様、3人分ぐらいは食べた。昨日食べた量は一晩で綺麗さっぱり消化されたようで、さらにエネルギーを求めている。消化器官が元気で何より。ウェアに着替えつつ、チェックアウトのために荷物をまとめる。ボードの入っていないボード用のカバンを肩に抱えると、半身をだらりと背中に垂らす形になる。空いた両手で靴と小さいカバンとヘルメットや手袋といった小物を抱える。どこかで落としてしまいそうで、何度も後ろを振り返りながらフロントまで降りていった。ロッカーにこれらの荷物を放り込み、500円の小銭を注いで鍵を締める。ロッカーの小銭代ってけっこうお財布にジャブのように効いてきますよね。

 リフトが動き出す8時ごろ、ウェアやヘルメットや手袋といった身支度を済ませ、ボードを担いで昨日散々滑ったゲレンデと改めてご対面。昨日のように雨が降っているわけではないが、全体的に曇り空。見通しは悪くないので、滑りつつ景色を楽しむことは十分にできそう。まっすぐにフォレストゾーンの頂上に向けての順路をたどり、リフト6回、滑って進むコース2つを経由する。今日の雪のコンディションですが、昨日の雨と午後からの好天によって解けた雪が、夜の寒空によって固まり、スノーボードで滑るとガリガリと硬いものが擦れ合う音を上げながら、ころんだときに痛そうだなという恐怖を誘う。人がいないので、さっそうと滑っていい動画を撮りたいなという思いとは裏腹に、滑走のたびにどこかで転倒していました。思いのほか疲労が抜けきってはいないらしい。

 パノラマ第2ゲレンデ、当間第4ゲレンデを生きて滑り降り、リフトを乗り継いで頂上へ。リフトが動き出してから他には目もくれずここに向かったことで、周りに人は殆どいない。ホテルグリーンプラザ上越は、比較的団体客が多いことで、足並みをそろえたりするために朝一番にゲレンデに出てくるという人もおそらく少ないのだろう。人もおらず、接触の心配なく滑れるというのは非常に気持ちがいい。悠々と滑っていると自然とスピードも出てしまい、制御できず転ぶなんてこともまぁ仕方のないこと。フォレストゾーンの一番高い場所からの当間第4ゲレンデのコースを数回滑り、少し疲れたなと感じたときにわりと派手に転倒してしまった。当間第4ゲレンデのコースは、リフト乗り場の手前で最も斜度が出るコース。この部分で毎回転倒していたのだが、このときの転倒はおしりからではなく前転するような転倒のしかたをして、あわや大怪我という転倒のしかたであった。そして体力も根こそぎ持っていかれた。雪質も固めということもあったので、打ち付けるような痛みも少しあり、目立った怪我はないものの下山を決意させるには十分なダメージだった。

 転倒の疲労感を抱えてパノラマゾーンにつながるリフトに乗り、これからフォレストゾーンに向かう団体客の視線をみないものとしながら、フォレストゾーンを脱出した。パノラマゾーンの雪質は、フォレストゾーンよりも寒さがマシだったのか、硬すぎるということもなく比較的滑りやすい状態だった。ここまで転倒ばかりであまりいい動画が撮れていないという事実から、下山の前に少しパノラマゾーンを回ってみようと考え直した。決意が簡単に揺らぐのは旅ではよくあること。まずはパノラマ第2ゲレンデの尾根コースを滑り無事に転倒。気持ちの切り替えをリフトの上でがんばっていると、スキー板が下方に落ちているのを見つけた。盛大な落とし物をしているなという驚きと、これを取りに来るスタッフの人の苦労を慮る気持ちが、気持ちの切り替えを妨げたのか、この後の滑走も転倒したのであまりいい動画は撮れなかった。やっぱり下山しよう。決意が簡単に揺らぐのは、旅ではよくあること。

 今日はもうダメだと、精神が下方に向かうと表に出てくるのが疲労感。それでも、パノラマゾーンからマザーズゾーンに続いて、そのまま宿泊先の手前まで滑り降りることができるロングコースは、多少なりともワクワクさせてくれるものだった。団体客がすでにゲレンデに出ているのがチラホラ見受けられるが、それでも昨日よりは少ない。おそらくこれが本日、そして今シーズンのラストランになるだろうと、気持ちや体力を絞り出し滑走を開始した。ロングランと言っても、コースとコースを繋ぐ部分は平坦で長い。そして狭い。そのため、ボードを外さずに下まで滑り降りるといったことはできなかったが、それでも最後としてはましな滑りができたのではないかと思う。前にいる人達がどう動くかを予想して、安全なコース取りをイメージする。拡張現実のような、脳内で雪の斜面に大きな矢印を進行ルートとして描き、できるだけこのルートをなぞって滑る。昨日無心で滑る中で、ターンのコツのようなものを少しはつかんだかもしれないという思いがあり、これを最後の滑走である程度形にでき、多少は覚えることができる感覚として残せたのではなかろうか。10時間滑走が残したものは意外と大きいのかもしれない。

 お昼前ぐらいに早々に切り上げ、着替えをしようとするとシャツだけが見つからない。部屋にでも置き忘れたか?とにかくインナーに上着を直接着るような形でいったん着替えを済ませ、フロントに落とし物がないか聞いてみる。部屋はまだ掃除していないからとのことで鍵を受け取り部屋にガサ入れしに行く。数時間前に出た状態と同じ部屋。床に落としていたりしないか、クローゼットに置き忘れていないか、掛け布団の下に紛れていないか、何度も同じところを確認するが、シャツは見つからない。まぁそこまで大事なものというわけでもないので、フロントにもしも見つかったら連絡するようにお願いしておいて、スノーボードの荷物を宅配に依頼し、できるだけ身軽な格好になり上越国際スキー場、ホテルグリーンプラザ上越をあとにします。今シーズン最後というのを決めていたので、いつもよりも帰りの電車は名残惜しかった。来シーズンどうするか、ボードを買うか、動画にできるかなとか、いろいろ考えてしまったこともあってか、帰りの道中で寝ることはなかった。

 今シーズンから yukiyama というアプリを使用するようになったことで、滑走記録事態は、このようにブログに残す必要もなく、数字としてきちんと残されるのが助かります。今シーズンは10回ゲレンデに出向いていました。そんなもんだったか、というのが正直な感想です。仮に12月から毎週行ったとしても、20回ぐらいですかね、その半分ほどを滑ったと考えれば、そこそこではないでしょうか。そういえばなくなったシャツですが、スノーボードのかばんが届いて、洗濯物など荷ほどきしながら広げていると出てきました。自分がなくしたと思っていただけで、カバンにずっと入ってました。あの日は全体的にダメダメで知ったね。まぁ滑っている最中というのは気持ちが良いので、2日間しっかり滑れたのはとても良かったです。来シーズンも行きたい、そう思いながら終われるというは、次に繋がる最高の終わり方なのかもしれません。

 なが~くなりましたが、もしここまで読んでくれた方がいるなら、感謝感激雨あられといった気持ちでいっぱいです。まだ動画作成があるので、雪山の気分は抜けないですが、来シーズンを楽しみに、ゲレンデの記録は一旦ここで筆を置こうと思います。お疲れさまでした。

 

『【しおばな祭映像作品発表会】小春六花とコーヒーブレイク【南蛮屋 ブラジル アナエロビック・ナチュラル】』を投稿したよ

 なんとか4月6日中の投稿に間に合いホッとしています。南蛮屋で購入した「ブラジル アナエロビック・ナチュラル」を使ってコーヒーを淹れたときの録画をもとに、動画を作りました。今回は「しおばな祭」「しおばな祭映像作品発表会」に合わせて、文化祭要素を取り入れた動画になっています。これまでの動画は、六花ちゃんがキッチンでコーヒーを淹れながら、コーヒーの話題を中心にいろいろ話すというスタイルでしたが、文化祭という要素を取り入れる都合上、外で喋る相手を用意する必要がありました。この「相手」というのを明確にキャラクター設定みたいなものを用意しているわけではなく、見ている人にとって都合のいいキャラクターを描いてもらえればと思っています。

 これまでの六花ちゃんによる独り語りでしたが、対話の形にすることで、投げられかけた話題に答えるというのを繰り返すという流れができています。時間に対してセリフ量が多いのが今回の動画の1つの特徴で、ほぼ隙間なく六花ちゃんが喋ってはいますが、相手の問いかけの復唱など、ひとり語りのときのような一方的な情報提供という性質を和らげることができているのかなと感じております。セリフを書き出す際、あまり手が止まらなかったなという印象もあり、自分にとってはやりやすい形式だったのかなと、動画投稿のあと改めて思うところであります。

 対話形式にしたことで思いつくセリフが多く、時間いっぱいいっぱいに詰め込むこととなり、結果として広告者様紹介やコメント返しができていないということに、動画作成の終盤で気づきました。完全に抜け落ちていましたね。これについては次回の動画でまとめてご紹介したいと思います。

 いつもと異なる形式となったことで、動画の終わらせ方について悩んだりしました。これまでの動画では「できたコーヒーを六花ちゃんが呼びかけながらキッチンを立ち去る」という決まった終わりの形を用意していたのですが、いつもと場所が異なるのでこれが使えないわけです。動画投稿を済ませた今でも、もっといい終わらせ方があったのではないかと思い返すことがあります。動画作成のコミュニティでちょっと相談してみましょうかね。

 投稿直後いくつかコメントを書いてくださっている方がいて、本当にありがたい限りです。その中にいくつか、六花ちゃんと話し相手との関係性が気になるといった内容が見受けられ、こういったコメントは予想外だったなと驚きやら感心するやらといった感情が湧いております。台詞を書いている私本人でも、正直読み取れない関係性というのが回答になりますかね。動画を作るにあたって、明確な関係性というのを設定していない、むしろ「設定しないことを設定した」というのが正しいかもしれません。いつの間にかこういう関係性が出来上がっており、その要素の1つとしてコーヒーがあり、動画という形でたまたま表に出ているというイメージです。六花ちゃんとお相手がお互いにお互いをどのようにみていて、そして今後どうなるか、暖かく見守りつつ、いろいろと想像してもらえればと思います。

 そういえば、しおばな祭のロゴデータを使用させていただいておりますが、動画投稿前日まで、ロゴデータについては情報がない状態でした。しおばな祭の連動した企画に合わせたものだったので、ロゴを何処かで入れられないかなと思い、実は運営の方に私から問い合わせをしてみたところ、即座にご快諾いただき、1日後にはロゴデータがニコニコ静画で公開されておりました。突発的な問い合わせに対して、迅速な対応をしてくださった運営の方には、頭が下がる思いです。本当にありがとうございます。

 コーヒーを飲むペースに対して、動画投稿のペースがだいぶおそいので、実は録画だけ済んでいるというものがあったりします。録画した状況を忘れないうちに動画にしたいと思いつつも、ゲレンデ動画とか他の事を詰め込んでしまって、自分で自分の首を絞めています。まぁ投稿者は自分の首を絞めがちですよね。コーヒーの力をかりながら、動画編集に邁進していければと思います。

上越国際スキー場に行ったよ part3

 前回のブログの続きになります。

 あたりが暗くなりナイター営業が始まるのが先か、疲労や転倒によって継続不可となるのが先か、そんなチキンレースを19時頃まで続けました。ようやくあたりが暗くなり、空の明るさよりもライトによる光を頼りにしなければならない環境となったのです。そして自分はあと数回は滑れるだろうと、かろうじて体力を残すことに成功しました。しかしながら、変な滑り方をすればすぐに立てなくなる、股関節に違和感を抱きながらも震える下半身をなんとかボードに乗せているといった状態でした。

 

 夜のスキー場というのは、電灯から発せられる光と雪からの照り返しで、それこそ夜間のショーのような明るさになるかと思っていたのですが、思っていたほど明るさはなく、昼頃にはっきりと見えていた雪化粧をしていた遠くの山は、全体を黒い膜で覆われたようにシルエットを示すだけ。想像していたよりも闇の占める割合が多く、人によっては恐怖すら感じるかもしれません。そして滑った感覚ですが、ナイターを目当てで来ている人が他にも多くいたようで、時間のわりにはコース上に人がたくさんいたなという感覚です。雪質についてはこの時間になるまでさんざん滑っていたこともあり、あまり印象には残っていませんが、それなりに滑りやすい状態だったと思います。いきなりナイターの状態から滑ると、コースがわかりにくいといったこともあるのかもしれないのですが、無心で何度も滑っていたことで、滑りにくさというのは全く感じていません。むしろ、ようやく終りが見えたという妙な安堵した気持ちが支配していたように思います。

 ナイターで滑れるコースは長峰ゲレンデのなかの2つのコースで、最初に滑った方はさほど傾斜も急ではないのですが、もうひとつの方は最初に少し急な傾斜があり、そこで一気にスピードに乗って、平坦な部分を抜けた先、リフト前の傾斜を滑り切るといったコースです。スピードに慣れるため何度か滑っていたのですが、転倒せずに中盤まで滑りきったときはなかなか爽快な気持ちになれます。身体の疲れも吹っ飛ぶような気持ちになり、そのまま終盤で転倒していたたまれない気持ちになるところまでがワンセット。この日のラストランは転倒しないようにしたいという気持ちでいっぱいでした。

 この日の本懐を遂げて満身創痍で宿泊先に戻り、鍵を受け取ってあてがわれた部屋へ。疲れ切った身体で、ボードを専用の配置場所に移動させて鍵をかけ、ボード用のカバンに入れた大きい荷物と、ヘルメットや手袋などの小物や靴、カバンを抱えて部屋まで移動する道のりがかなり大変だった。両手が完全にふさがった状態でエレベーターや鍵の操作など、疲労を実感するタイミングが多かった。そして部屋も扉を開けて靴を脱ぐスペースがかなり狭く、荷物をスムーズに入れることが出来ない。ブーツを脱いでウェアを脱いで、夕飯の時間が迫っていたので簡易的な着替えを済まして会場に向かう。予定を立てたときはまずお風呂に行ってから夕飯のつもりではいたものの、日の入りが思いの外おそかったことで、夕飯の前にお風呂に入るタイミングを逃してしまった。

 夕飯はバイキングだったので3人分ぐらいたらふく食べた。1日中動いたこともで身体がエネルギーを無限に求めてた。お腹がいっぱいになったというよりは脂っこいものでしんどくなった感じ。ご飯と漬物のコーナーだけでも無限に食べられるような気がしたので突発的な食欲のヤバさを実感した。他のテーブルが家族連れなど団体が多いのに対して、自分は4人がけのテーブルに1人だけで少し寂しかった。ホテルグリーンプラザ上越は、宿泊場所とゲレンデの距離が近いこともあってか、家族連れや団体の宿泊客が多く、ゲレンデでもまとまって移動するような姿をよく見た。部屋も基本的には複数人用のものしかなく、独り身には親切ではない。しかし部屋の広さをみるとほぼシングルでは?と思うほどの広さしかないように感じる。部屋数が非常に多いが、そのぶん大浴場などの施設までの距離が長い。タオルを忘れて取りに帰るときの脱力感といったらもう。

 ホテルグリーンプラザ上越の宿泊プランで2日分のリフト券をもらい、すでにウェアの袖にあるポケットに入れている。このリフト券は上越国際スキー場だけを対象としたものではなく、岩原スキー場でも使用することができる。そのため、2日目は岩原スキー場へ行こうと考えていた。夕飯を終えて部屋に戻るまでの道すがら、フロントに赴いて岩原スキー場までの道のりについて確認する。家で調べたときはシャトルバスが出ていると見かけたので、明日の運行時間さえわかれば行けるはず。そしてホテルマンから返ってきた一言は

「岩原スキー場の運行は先週終了しました」

「えっ!?」( Д ) ゚ ゚

まぁまぁ、3月下旬のシーズンオフ間近ですからね。シャトルバスがないのも致し方なしといった感じかな。とりあえず岩原スキー場まで他に移動手段がないかをきいたところ、少々お待ちくださいと裏手に引っ込んでしばらくしてからホテルマンが再度登場。その手には時刻表を握っている。その時刻表をもとに説明をし始めようというホテルマンを、時刻表に違和感を抱いた自分の発言が制止する。

「この時刻表って土日、祝日用のものではないですか?」

翌日は月曜で平日なのだ。指摘されて始めて気づいたようで、ホテルマンが再度奥に引っ込む。平日用の時刻表を持ってくるだけだと思っていたがなにやら時間がかかっている様子。しばらく待って出てきたホテルマンの手には何も握られていない。まさか暗記してきたのか?とかかんがえていると思いがけない言葉が返ってきた。

「岩原スキー場は今シーズンの営業を本日をもって終了いたしました」

「・・・はっ!?」

言ってることを理解するのに時間を要した。同じ系列のゲレンデで、チケットも双方で使えるようなプランなので、片方だけが営業を終了するという事態を全く想定していなかった。念のためリフト券の払い戻しとかも相談してみたが、宿泊プランとしての変更が効かないとかで対応できないとのこと。近くのゲレンデは何があるかと伺ってはみたが、GALAぐらいしか名前は出て来ない。ホテルマンの口からは、把握しておらず申し訳ないという言葉を繰り返されるばかり。明日も上越国際スキー場を滑るというのもなくはないが、この日だけでそもそも10時間滑ってるのよね。この上さらに滑ってもなぁという気持ち。まぁそれでも、早朝から人の少ないタイミングで滑れる機会もないだろうと自分を言い聞かせ、明日も上越国際スキー場でお世話になりますとホテルマンに返して部屋に戻った。3月末頃のゲレンデは、営業しているかどうかを事前にちゃんと確認しよう。

 大量に腹に食べ物を放り込み、お風呂にも入り、部屋のベッドに座り込むとどっと疲れが眠気として襲いかかってきて、22時ぐらいには何もできない状態になっていた。渡されたフリーwifiのパスワードは何度やっても認証失敗となり、スマホをいじるのも億劫になる。とりあえず Kindle で「珈琲店タレーランの事件簿」を開いて、寝落ちするのを覚悟して読み始める。起きてから気づいたことではあるが、1ページも進まず寝落ちしてた。

 この日の滑走記録は、滞在時間10時間超えの、滑走距離32km、リフトには31回乗っていた。移動だけのリフト移動が多かったので、滑走距離に比べてリフトの回数は多いものとなっている。丸沼高原では2.6時間で約10km、万座温泉スキー場では5時間で約18kmという記録と比較すると、いつもの2日分ぐらいを1日で滑っていることになる。今度からナイターを滑るときは開始時間は遅めにしようと心に誓った。

 2日目も長くなりそうなのでまた区切る。こんなに内容が長くなる予定はなかったが、10時間滑ったりすればまぁそれなりに書くことは増えますね。

上越国際スキー場に行ったよ part2

 前回のブログの続きになります。上越国際スキー場に行って、お昼休憩をとったところからですね。

 フォレストゾーンにあるレストラン・ホルンにて、窓辺の席でポトフに舌鼓を打っていると、窓から見える雪の斜面を滑る人、転倒する人が徐々に増えていきました。宿泊先のホテルグリーンプラザ上越から遅れて出発した人たちや、自分が乗った新幹線よりも何本か遅い便で来た人たちが集まってきているようです。フォレストゾーンはなかなか滑りがいがあったのですが、山奥過ぎてすこし景色を楽しむにも木々しかないという状態だったので、早々にパラレルゾーンに戻ることにしました。パラレルゾーンとフォレストゾーンをつなぐリフトは、14時頃に止まってしまうという時間制限もあり、あまり遅くなると渋滞しそうだなという心配もありました。そしてゾーン間の移動は再度リフトに揺られる必要があり、腹ごしらえをした直後ということもあって少し眠くなってたりしました。

 花粉症の人にはつらいだろうなと感じる杉林の間を、リフトがゆっくりと進んでパラレルゾーンに戻ってきます。パラレルゾーンはまだ、フォレストゾーンに行くために通るコースしか滑っていないので、パラレルゾーンのコースを何度かすべってみることにしました。

 まずはパノラマ第3ゲレンデの尾根コース。滑り初めて右寄りに進んだ先のコースは、山々の尾根に沿ってコースが用意されており、コースの両サイドが崖のように急斜面になっており、そして前方も遠くまで遮るものがなく、パノラマという名前の通り広範囲に渡ってすばらしい景観を楽しむことが出来ます。この日は曇だったので比較的見通しは悪い方ではあるのですが、それでもこの景色はなかなか見応えがありました。雲の上を滑っていると表現しても良さそうな、そんな幻想的な景色でした。滑り降りるにつれて合流地点がいくつかあり、そのたびに人が増えていきます。しかしコース幅は狭いままなので、人を避けて滑らなければならない状況に苦労させられました。この景色を目当てに、初心者ぐらいの人もけっこうパラレルゾーンまでやってくるので、コースの中央で2, 3人のボーダーが横に並んで座っている、というのもざらにあります。座っているとたまに上から視認できなかったりするので、なかなか怖かったですね。

 今一度パラレルゾーンの上方までリフトで登り、次は同じスタート地点から少し滑り降りたところを左に入っていくコースを滑ってみました。最初滑り降りたときに、この左に入っていくルートに気づかず、先に滑り降りる人が左に消えていくのが見えたことで気づくことが出来ましたね。リフトで登っているときに、このコースはどこから入るんだ?と疑問に思っていました。何しろ入口となるルートがとても狭く、進んだ先で少し渋滞したような状態になってました。加えて、自分の直前を小学生ぐらいのお子さんが滑っており、接触しようものならどんなことを言われるかという恐怖心から、追い抜くタイミングをしばらくうかがっていました。最初は木々に両側を覆われた細いコースを下るのですが、カーブを抜けた先で突然視界がひらけ、コース幅も大きく広がります。直前の混雑が嘘のように悠々と滑ることができ、前方には遠くまで伸びる景色を楽しむことが出来ました。まっすぐと滑り降りていることもあってか、すぐに合流地点となり、道幅も狭くなって人も多くなる。パノラマゾーンは名前の通り景色が素晴らしいのですが、全体的にコース幅が狭いのが難点ですね。

 パノラマゾーンに人が集まってきたので、マザーズゾーンに戻ってきました。パノラマゾーンに向かうとき、天気は霧雨といった雲が多くかかっていた状態でしたが、パノラマゾーンからマザーズソーンに帰ってきたときには天気が回復しており、雲の隙間から青空が見え、日差しも差し込み遠くを見通せる状態でした。しかし雪面が雨によってシャーベットのようになっていたことと、人が多く思うようなコースどりやスピードですべれなかったことにより、滑りながら景色を楽しむ余裕はなかった。

 一度下まで滑り降りてから、最初に滑った長嶺ゲレンデで改めて滑ります。朝は見通しも悪かったのですが、時間が経過するごとに天気予報通り晴れてきて、非常に見通しが良くなりました。合わせて人も増えているんですが、そこそこ幅もあるコースではあるので、滑りやすいコースになっています。コースの終盤は少し急になっていますが、その先が平坦で広いスペースとなっているため、速度を出してもゆっくりとスピードを落とすことができる。

 上越国際スキー場の下から登るリフトは3種あり、2種は長嶺ゲレンデのコースを滑るポイントで降りるものになるんですが、もうひとつは美奈ゲレンデまで続く高速リフト。午前中はこのリフトで降りた場所からパノラマゾーンに続くリフトに乗ったのですが、今回は美奈ゲレンデを滑ってみます。長峰ゲレンデよりも高い位置になるので、景色はより雄大になるのですが、この中級者コースは他の中級者コースと比べると傾斜が急で、さらにほぼ緩むタイミングがありません。そのため、速度コントロールができないと、自身の制御できない速度がでてしまい、バランスを崩せば派手に転倒してしまうことが予想されます。何度か滑ってはみたんですが、めちゃくちゃ転倒しましたね。怪我こそなかったものの、自分にとっては1つの難所となっていました。人がいないのでこのコースを悠々と滑れれば、繰り返しここを滑ろうかとも思ったんですけどね。スピードに慣れるため数回やってみはしたんですが、疲労による転倒が怖くて、3回ほどで他のコースに行ってしまいましたね。

 さて、上越国際スキー場での目的の一つとして、ナイター営業もしているのでどんな感じなのかを体験してみたい、というものがありました。そのために宿泊のプランにし、リフト券も2日分のものを用意しています。フォレストゾーンまでいって、パノラマゾーンを滑って、マザーズソーンに帰ってくる。一通りコースを滑ったところで時間は15時。ナイターを18時とすると、まだ3時間もの時間がありました。いったん休憩を挟んで15時半くらいから、マザーズソーンのコースをひたすら周回するというのをしていた。フォレストゾーンやパノラマゾーンで再度滑るというのは、リフトの営業時間の都合上できませんでした。ゾーン間を移動するリフトは、フォレストゾーンに入るところは14時頃、パノラマゾーンに入るところは15時半頃に停止してしまうのです。そのため、この段階で滑れる場所がマザーズソーンしかなく、さらに17時頃になると、美奈ゲレンデに続く高速リフトも営業を停止してしまい、滑れる場所は長嶺ゲレンデのコースのみとなりました。同じコースをぐるぐると周回していると、トレーニングをしているような感覚になります。ちなみに17時頃のお空の状態は画像のように、まだまだ日が沈む気配がありません。そしてこの段階で股関節に若干の違和感を感じ始め、ナイターまで身体がもつのかという心配も湧いてきました。

またまた長くなったのでさらに分けます。

『小春六花の雪山冒険記 Part3【万座温泉スキー場】』を投稿したよ

 3本目の雪山冒険記、できました。万座温泉スキー場に行ったときのものです。ゲレンデのコンディションも比較的よく、天気も申し分ないという録画だったので、そこそこきれいな景色を動画で用いることができ、自分はわりと満足しています。内容の面白さはまぁ見る人それぞれのご感想におまかせしますといった感じ、自分ではあまり良くわからないので。万座温泉スキー場に行ったときの記録については、過去のブログをご参照ください。

 動画内でもご紹介させていただいておりますが、友人より支援絵をいただきました。しかも2枚。最初お伝えいただいたときは本当にびっくりしましたね。変な声が出ていた気がします。1枚目はボードに左手をかけ、遠くを見据えるような立花ちゃんです。ゲレンデについてさぁこれから滑るぞ!と気持ちが現れているような、凛々しい表情をしています。唇の色合いがすこし大人びていていいですね。ゴーグルのレンズの色合いとか、どのように書かれているのか自分はわからないのですが、レンズ独特の質感が伝わるようでとても好き。2枚目は1枚目よりも可愛らしさがありますね。こんな可愛い子にウィンクされたら一瞬で虜になってしまいそうです。ゲレンデマジックというのを体現しているよう。そして動画内でも触れておりますが、制服のカラーリングに合わせたウェアのデザインがとても素敵。1枚目は少しウェアがゆとりのあるような大きめのサイズに見えますが、2枚目は腰回りで少しくびれたような、スリムなデザインになっていますね。こちらもすこしお姉さんのような、大人の魅力を感じさせる素晴らしいイラストです。イラストを描いてくださり本当にありがとうございます。

 今回の動画では、コースを示すマップの表示のしかたを少し変更してみました。前回までは、マップ上の対象のコースのところを拡大表示するような表現でしたが、他の方の動画を参考に、マップ状を滑るコースに沿って、矢印が移動するような表現にしています。カスタムオブジェクトですでに用意されているものを用いるだけだったので、難しい編集をする必要がなかったのは助かりました。先人の知恵は偉大です。

 今シーズンすでに滑り納めたあとだから思うことなのかもしれませんが、今ならもっとスピード出して滑れたなぁとか、もっときれいに撮れたんじゃないかなぁとか、万座温泉スキー場を滑ってから1ヶ月たたないぐらいではありますが、未熟さが目についてしまいますね。来シーズンはみんなについていけるようにしたいものです。

 次回は2月中に録画したものを動画にするつもりでいます。今シーズンの録画したもので、あと何本作れるかまだはっきりしないですが、2本は作れるものと思っています。やはり最初の方に滑ったものは、試験的な部分が強く、とても動画化できないんですよね。まぁハンドドリップ動画以外にも動画作成を進めていたりするので、一旦区切ってしまうというのは時間的な意味でも、自分にとってはさほど悪いことではないのです。楽しんで作れる範囲で、ほそぼそとやっていこうと思います。

 それでは今回はこのへんで。少しでも動画を楽しんでいただけますと幸いです。

上越国際スキー場に行ったよ part1

 前日の友人との奮闘による興奮をなんとか抑え眠りにつき、朝4時頃におきて始発に飛び込む。週末に体内時計を木っ端微塵にするのが習慣化しているような気もするがきっと気のせいだと自分を納得させる。天気による運行状況の乱れを心配していたが、都内の早朝の天気は荒れることなく、日頃の行いの正しさが証明されているようである。時間通りの新幹線に乗り、Kindleで「珈琲店タレーランの事件簿」を読みながら目的地に向かう。小説を読んでると眠気や体感時間が吹き飛ぶので早朝の移動はこれに限る。終盤だった1巻を読み終え2巻を読み始めたところで目的地近くまで来た。

 近くに来てから、上越国際スキー場までの細かいアクセスについて改めて確認する。予定では越後湯沢で上越線に乗り換えて上越国際スキー場前駅まで行き、そこから15分ほどでスノーボードを送ったホテルグリーンプラザ上越に着く予定。2週間前ぐらいに予約とともにたてた予定だ。ホテル側の情報で、越後湯沢でホテルグリーンプラザ上越までのシャトルバスがでているという知らせもあるのだが、一番早い到着方法となるとどうしても上越国際スキー場前駅まで来る必要があった。しかし上越線に乗ってからいくつかトラップがあった。上越線のワンマン列車は2両なのだが、走行中のアナウンスで「降車時は、先頭車両の1番前の扉しか開かない」という知らせが2両目に座っている自分の耳に入った。そして上越国際スキー場前駅で同じ目的地のスキーヤー、ボーダーが1番前の扉の前から列をなす形となり、降車するタイミングが遅くなった。続いて駅からのシャトルバスなのだが、十数人程度が乗れる大きさのバスで、自分が駅を出たときにはすでにバスが満員で次の便を待たざるをえなかった。複数台で回しているようで、10分ほど待ったら次のバスが来たのだが、自分が入ったタイミングでその便も満員になった。もうひとり前にいたらあとどれぐらい待つことになったのだろう。初めて行くところというのは、予想できないことが多い。まぁこれも旅の1つの面白さとして捉えてはいるが、急いでたりする場面で出くわすとつらいかもね。でもまぁなんとか目的地に到着し、着替えて早速ゲレンデへ。

 都内の天気とはまた違い、上越国際スキー場の天気は小雨。天気予報ではじきに晴れるとあったので、まぁ滑ってるうちによくなるでしょって感じで滑り始めた。心配していた雪質だが、雨も相まって少し水分を含んで重いという印象。見た目の天気に相反して、気温は高めだったようで、アイスバーンのような硬いという印象ではなく、適度にエッジが入るような状態なので、心配していたよりは滑りやすいという感覚はあった。まぁ最初に滑った長峰ゲレンデの中級者コースでさっそく転倒したんですけどね。

 上越国際スキー場のコース名は、ある程度の範囲を一括にコースと名付けているようで、例えば3種の中級者コースが横並びに並んでいるものを「長峰ゲレンデ」というコース名でまとめて呼ばれています。おそらくそれぞれのコースを一意に示す呼び名はあると思うのですが、コースマップとしては書かれていません。また、コース図自体がだいぶ簡略的に書かれているもののようで、実際に滑ってみるといくつもコースの合流点があるのですが、マップからそれを知ることはほぼ出来ません。まぁそのあたりは滑ってからのお楽しみというように思っておけばよいでしょう。

 上越国際スキー場は大きく4つのエリアに分かれており、宿泊施設手前のマザーズゾーンから、山奥に進むにつれてパノラマゾーン、フォレストゾーンと続いています。アクティブゾーンというのもあったのですが、行ったときは雪が溶けて山肌が部分的に見えるような状態で、営業していませんでした。エリア間の移動は行きも帰りもリフトになるので、1日を通して多くのリフトに乗ることになりました。滑らずにリフトを3つぐらい乗り継がないといけない場面もあり、気温が低いと凍え、日が出ていると天日干しにあう天気の猛威にただたださらされる時間がつらいかもしれません。この日はひたすら暑かったですね。

 全長6キロにもなる林間コースの一部を滑ってみたのですが、かなり平坦なコースとなるため、スノーボードで滑るのは大変だと思います。この日自分が滑ったタイミングは、まだあまり人がいなかったことで合流地点まで止まらずに滑れましたが、人が集まってくると減速せざるを得なくなり、片足を外した状態で長距離を進まなければならないでしょう。天気が良ければ見晴らしは良いと思いますが、スキーヤー向けのコースだと感じました。

 リフトを乗り継ぎ、パノラマゾーンにやってきました。天気が次第に良くなると予報では言っていたので、フォレストゾーンまで移動しているうちに少しはましになるだろうという腹づもり。リフトで山を超えたような移動をしたこともあってか、長峰ゲレンデとはちょっと雪質が違い、圧雪しきれていないような雪の感触が少しありました。滑りやすさでいうとパノラマゾーンの雪質がこのときは一番滑りやすかったかなと感じています。滑り始めは横幅も広く、人工物が視界に入らず自然の中を抜ける爽快感はとても気持ちがいいものの、徐々にコース幅が狭くなり、コースが合流してくると人も多くなるので、人の間を縫ってコースを取らなければならず、景観を楽しむ余裕がなくなり滑りにくくなる。おそらくこのエリアが他のエリアに比べると人も集まりやすいようで、時間経過とともに混雑は避けられない。早朝やお昼時など、人が少ないタイミングに滑るのがおすすめだろう。

 パノラマゾーンからリフトを3つ乗り継いで、花粉症の人を悩ます杉林の間を抜け、ようやくフォレストゾーンに到着。ここまでくるとどこを見ても山や木々しか見えず、本当に戻れるのだろうかと妙な心配がこみ上げるほど、自然のど真ん中にいるように感じます。だいぶ移動したような感覚はすでにあるんですが、まだ上があるので、次のリフト乗り場まで今度は滑っていきます。当間第4ゲレンデというコースの一部で、コースの最後は急斜面となっており最初見たときは少しおののきました。コース幅もあり人もいなかったことで、左右に大きくスライドするように滑り転ばずに済んだものの、中級者にとってはひとつの難所となることでしょう。

 頂上につながる最後のリフト、当間第4クワッドリフトに乗って終着点へ。雨はやんだもののまだ雲が上空に広がっています。それでも視界は最初に比べるとクリアになり、コースの先の方まで見通すことが可能となってきました。頂上からリフト乗り場のところまで下るコースは当間第4ゲレンデとして先程滑ったコースとまとめて同じ名前でひとくくりにされています。最初は少し急な斜面ではありますが、中盤は平坦な部分を含んだ緩やかな斜面が続き、コース幅もそこそこあるので、景色を見つつ悠々と滑ることが出来ます。両サイドは山奥まで続く林であり、目を凝らすと動物でも見つけられるんじゃないかといった雰囲気。自然に作られたコースなのではないかと錯覚させられそうな周辺の景観は、滑り降りる爽快感もより一層感じられる要因となっているのでしょう。コース終盤は急斜面があるので、この部分は少し注意しながら滑り降りました。斜度が20度を超えてくるとまだ恐怖心があってなかなかまっすぐ滑り降りることが出来ません。

 頂上からのコースを滑り降りたところで一旦休憩し早めの昼食。休んだところはフォレストゾーンにあるレストラン・ホルン。シーズンの終盤ということもあってか、早めに来たのにメニューには売り切れとなっている項目がいくつかあり、パスタかポトフの2種から選ぶしかないと行った状態だった。ホルン特性と書いてあったので、自分はポトフを選んだ。暑いと言っていたのにさらに熱いものを選んでしまって良いものかとも思ったが、飲料水で頑張って冷ましていくしかない。ポトフのセットにしたことで、石窯ライ麦パンがついてきた。これをポトフに浸しながら食べるのがとても美味で、骨付き肉も入っていたのだが、フォークで骨からするりと肉がほどける柔らかさ。短時間で平らげてしまった。フォレストゾーンにも少し人が入り始めてきたので、ホテル近くまで戻る経路を今度は滑ってみることにした。

長くなってきたので一旦ここで区切ろうと思う。