サクランさん主催のボイロトゥーン投稿者の大会、Voiceroid Draft Cup 5 に参加してきまし、そしてなんと、準優勝してしまいました。決勝がかなり接戦となり最後までどちらに転ぶかわからないという状況だったので、最後に負けてしまったことがとても悔やまれます。それでも、とても楽しい時間でした。大会運営の皆さん、参加者の皆さん、そして練習プラベなどでご協力いただいき応援してくださった皆さんには、感謝してもしきれないです。本当にありがとうございます。
この大会の特徴はなんといっても、試合が行われる前日にチーム決めのドラフトが行われ、即席のチームで限られた時間のなかどれだけ連携がとれるかといった、先の読みにくい点が面白さの1つでしょう。ドラフトの日、自分はさほどXパワーも高くはなく、メイン武器はボールドマーカー7ということもあり、予想通り指名は終盤まで残りました。こんな自分を引き取ってくださったのは、主将サムスンさん。他のメンバーは、ボイロトゥーンの黒ザップ使いといえばこの人、ループさん。もうひとりは Vtuber としても活躍されている、ネタのセンスあふれる吹雪縁さん。サムスンさんはケルビンやプライムシューターといった中射程武器を使い、吹雪縁さんは52ガロンやルールステージによってはラピブラスターも使える。メンバーの使用武器を考えたとき「前線ゴリ押し」という戦い方以外ほぼ選択肢がない状態だった。そこで自分はボールドマーカーネオを使用し、対面能力の高い3人ができるだけ前線に居続けられるためにビーコンを置いたり、マルチミサイルによる援護をしようと判断した。大会申込みの「メイン武器、サブ武器」の項目に「ボールドマーカー7, ウルトラハンコ」と記載していたが完全に封印する形となった。致し方なし。
チーム名は「ボイ老人会」「バレンタインに学校休むやつおるん?」など、いろいろ案が出た中で「暴徒製薬」が文字数が少なくインパクトがありそうということで選ばれた。暴徒4人衆が誕生した瞬間でもある。そしてチームの合言葉は「nice暴徒」。
翌日の予選リーグ、4チームの中で1位が決勝進出、2位が敗者復活戦のトーナメントに進む。同じリーグにいたのは「アーマーでセンプク場所バレてもそのまま倒せばよかろうなのだ」、「オカシラダイナモシバき隊」、「メイカー街の亡霊」の3チーム。どのチームも即席のチームであり具体的な戦い方が読めない。ほぼ手探りの状況で予選リーグが始まった。
初戦の相手は「メイカー街の亡霊」チーム。スパイガジェットソレーラ使いのぬくもりさん、キャンプ使いのGanmaさんなど、対面にどうしても時間がかかってしまう注目選手が居るチームだったので、このチームとの対戦が一番つらそうだと予想していた。しかし蓋を開けてみると、ぬくもりさんとGanmaさんの2枚傘編成のナワバリ、ガチエリアで2連勝して幸先の良いスタートをきると、続くガチヤグラ、ガチホコではチームの持ち上げである全戦力がフルに発揮されてノックアウトで4本連取。ガチアサリでは Toy boxeR さんのスプラスピナーに抑えられ攻め込めず負けてしまったものの、4-1という成績で「メイカー街の亡霊」チームに勝利。鬼門を最初に突破したことで、チームとしても勢いがついた感覚があった。吹雪縁さんのアーカイブ見てると、ガチアサリの前に「このルールステージは全然イケる!」と言っていたが気持ちがいいぐらいにやられたので、調子に乗るとダメということを警告されていたようでもある。
この対戦での自分の働きはというと、ナワバリではムツゴロウだったので常に賽銭周りを塗ってミサイルで味方のサポートに徹し、ひたすら無理をしないように動いた。途中赤ザップとの対面をする機会もあったが、吹雪縁さんのサポートが暖かすぎた、ガチエリアではモンガラキャンプ場が指定されたのだが、事前のプライベートマッチでこのルールステージを試す機会があり、ボールドで仕事ができなさすぎるためバレルスピナーリミックスを使うというのを決めていた。事前のプライベートマッチの重要性を実感したものだ。ポジションのスイッチが適切にでき、常に2人体制を保つことが出来たことも大きい。ガチヤグラとガチホコでは、味方の突破力が爆発していたので、ヤグラに乗ってホコは持ってひたすらオブジェクトに関わるだけで勝てたという印象だった。
予選リーグ2戦目は「オカシラダイナモシバき隊」。こちらが短・中射程を中心としたメンバーに対して、みゅーなさんのダイナモ、海月まよさんのオーバーフロッシャー、先輩さんのパブロとめちゃくちゃ尖った編成なので、どう戦うか想像がつかないというのが正直な印象だった。最初のナワバリバトルはボム1個でひっくり返るような僅差で勝利し、1戦目に続く形でチームの勢いが更に高まった感覚があった。相手の尖った編成に対して、ひとつひとつの判断に神経を使う過酷な状況にもかかわらず、大きく崩れるようなミスをチーム全体で起こさなかったことが勝利の要因だったと思える。2戦目のガチエリアはデボン博物館を指定され、ボムピッチャー2枚という編成を相手にすることになった。自分たちは相手の高台に対して圧力をかける手段が限られているため、吹雪縁さんがラピブラスターエリートを持っていったが、先輩さんの突破を抑えきれず大きくカウントを最初に取られ、相手の塗り力を超えるキルを取ることが出来ずカウントを返すことが出来なかった。ガチヤグラは押し切ることができそうなステージということで海女美術大学をカウンターピックとして指定し、この思惑がハマり攻めの時間帯を長く保つことができ、ノックアウトとまではいかなかったが大きくカウントをすすめて勝利。続くガチホコではザトウマーケットを指定されたが、ここでも味方の突破力が爆発しノックアウト勝利。続くガチアサリは先輩さんの入り込みを許してしまいカウントを返しきれず敗北。しかし結果としては3-2で勝利をもぎ取り、リーグ1位に王手をかけた。
この対戦での自分の働きは、初戦と大きく変わらず味方のサポートに徹しつつ、オブジェクトに関与できるときはできるだけ自分が関与するというものであった。 ガチエリアでは先輩さんに抑えられたこともあり、エリア近くまで侵入することが殆どできず、チームになかなか貢献できなかったのが悔やまれる。この戦いは運営放送のしゃごぞうさんのアーカイブで確認することもできる。
予選リーグ3戦目は「アーマーでセンプク場所バレてもそのまま倒せばよかろうなのだ」チーム。こちらと同じく短・中射程を中心とした編成なので、正面衝突で負けないというのが作戦であり、気持ちで負けないようにするしかなかった。ナワバリではループさんと吹雪縁さんのナワバリ甲子園の知識が役立ち、アンチョビっとゲームスの離れ小島のスペースの塗の差で勝利。続くガチエリアはお互いに残りカウント1桁までもつれ込み、延長戦でキル負けしてしまったことで勝ちを逃した。ガチヤグラ、ガチホコはここでもチームの突破力を試合を通じて発揮させることができ、勝ち取ることができた。同時にリーグ1位通過を決める。残るガチアサリはムツゴロウを指定され、アサリ1個の差を詰め切ることが出来ず負けてしまった。アサリがチームの課題であることが明確にもなった。チームとしては3-2で勝利できたので、リーグ内全勝という形で決勝に駒を進めることができ、このチームで翌日まで戦えることにメンバーと喜びを分かち合った。
予選のチームの様子は吹雪縁さんのアーカイブでみることができます。改めて見ると、即席のチームとは思えないほど和気藹々としており、冗談が飛び交う空気感はとてもよかったと思う。
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以下は運営の配信アーカイブ
翌日、決勝トーナメントの前に敗者復活戦が行われ、1本勝負という追い込まれたチーム同士の熱い試合に興奮しながら、自分たちの出番を高まる鼓動をなんとか抑えつつ待っていた。みんな一様に手が冷えてきたと言っており、大舞台に対して気持ちの面で課題が出始めていた。決勝の初戦は敗者復活戦を勝ち抜いてきたチームなので、対戦相手が全くわからず特に対策も立てられず、持ち前の突破力を頑張って出そうというのが作戦だった。気持ち大事。そして敗者復活戦を勝ち上がってきたのは、ドラフトで驚異の運を見せつけた「オミクジバナナ」となった。
決勝トーナメント1試合目。決勝は2本先取することで勝ち進めるのだが、最初のルールとステージはランダムで決まる。選ばれたのはガチアサリのハコフグ倉庫。前日の予選リーグにおいてチームの課題はガチアサリと浮き彫りになっていたので、直前に練習プライベートマッチで戦い方について見直しをしていた。ミサイルを打つときに合図することや立ち位置、自分がアサリを集めて徐々にみんなに合わせてラインをちゃんと上げること。こう書くことは簡単なんですが、実際試合中はいっぱいいっぱいになってしまい、見返すと出来ていないことが本当に多い。それでも、気持ち的にある程度準備ができていたことが幸いしたのか、ガチアサリを決める機会は一度しかなかったが、相手にカウントを進める機会を与えず勝利。続く2戦目はガチエリアのモズク農園を指定され、網上のほとかさんが奮うハイドラントに完全に抑え込まれてしまい短時間でノックアウトされてしまった。ずっと裏とりでも仕掛ければよかったかもしれない。そして3戦目でこちらがカウンターピックで選んだのはガチホコのザトウマーケット。このルールステージは相手にとっても敗者復活を決めたときと同じものでもあったので、一抹の不安はあったものの、結果としては最初に大きく取られたカウントを逆転する形で勝利し、決勝戦へと駒を進めた。すでにチームのボルテージは最高潮に達し、勝利の喜びと優勝という2文字が見えてきてきたことに対する期待と不安が入り混じった喜びの声をみなが上げていた。
そして運命の決勝戦。最初にこのチームが出来たとき、誰がここまで残ると予想できただろうか。自分たちでさえ、実際に勝つまでは不安しかなかった。対戦相手は「ビストロソリッド ~モーニングセット~」、ここはごはんさんのダイナモがきついということがわかりきっていただけに、これまでの対戦よりも大きな不安要素となっていた。短・中射程を中心とした編成であり、固形ボムも少ないため、高台のダイナモに対して有効打がほぼない。優勝の前に高い壁が立ちはだかる形となった。
1試合目はエンガワ河川敷のガチエリア。広いステージであるため、戦い方としてはダイナモがどこに居るかをチームでまず共有し、ダイナモがいない場所をまずは確保する。ダイナモから遠い敵から落とし、ダイナモを孤立させるというのが狙いとなった。試合が始まりダイナモはチャージャーのポジションに居続けるように見えたので、降りてくる前に手早く他の3人を落とすことに専念。エリアを確保したらダイナモの塗りに対して、攻撃の届かない場所から塗り合ってカウントを稼いでいく。終盤にカウントリードされそうな場面をギリギリで耐え、なんとか勝利をもぎ取った。ダイナモのキル数が2となったことが、こちらの狙い通りに戦えたという1つの証拠となっていると思う。一度ダイナモと対面せざるをえない状況になってしまったこともあったが、そのときはミサイルもあってなんとか倒し切ることができ、ダイナモを自由にさせないという狙いは成功していたように感じる。
決勝戦第2戦ガチホコ、相手がカウンターピックとして指定してきたのはマンタマリア。一度大きくリードを取ることが出来たものの、その後は押される一方。自陣高台にダイナモが立たれたときの返す手段がマルチミサイルぐらいしか無く、マルチミサイル単体だけでは介しきれないというのがまた悩ましい。ホコの位置によっては、掠め取られる可能性もあるため、ループさんや吹雪縁さんが一気にラインを上げるということもなかなかしづらいという点もあった。
決勝戦第3戦ガチヤグラ、こちらのカウンターピックとして指定したのは海女美術大学ではあるのだけれど、これまでは突破できた経験などがあったため良いイメージがあったのに対して、ダイナモに通用するのかという疑念がずっとあった。かといって、他に有利に立ち回れそうなステージが思い浮かばなかったので、不安を抱えながらもこのステージを選ばざるをえないという状態だった。武器相性による課題というのがこのチームにとっていかに大きなものかということが伺える。そして結果は大きくリードを先に取られてしまい、固く守る相手チームを最後まで崩し切ることは出来なかった。
決勝戦第4戦ガチアサリ、このルールにおけるカウンターピックとしてハコフグ倉庫を指定しましたが、予選でガチアサリは全て負けており、このステージならと言えるものがない状態で選びました。決勝トーナメント1回戦でハコフグ倉庫で戦っており、守りきることが出来たという点だけを頼りに選択したので、この対戦も不安を残して望む形となった。なかなかカウントを進められないという、息が詰まる用な緊迫した試合展開ではありましたが、うまく連続キルが入ったタイミングで吹雪縁さんがナイス玉でノーチラスを追い込んでいるのが見えたので、ガチアサリを持ちながら前に進み、逃げるノーチラスを倒しつつシュートするということができた。数少ないチャンスに味方もあわせてくれて、1度の攻撃で50カウント以上進めることが出来た。その後は左右の通路をループさん、吹雪縁さん、サムスンさんが最後まで守り通してくれたので、相手にシュートをさせずに勝ちをもぎ取り、2-2のイーブンに持ち込んだ。ギリギリでつないだことで、2連敗し凹んだチームの雰囲気も改めて盛り上げを見せ、最後のナワバリバトルに向けて気持ちの面では負けていなかったと思う。
そして最終戦、バッテラストリートのナワバリバトル。予選においてナワバリバトルは全勝しており、不安要素でもある自分のボルネオも塗りにおいて貢献しやすいこともあり、甲子園経験者もいる。ガチアサリの勝利もあり、チームは追い風ムードだった。終了間際30秒の状態で全員がスペシャルを打てる状態にしておくことがベストと事前に話しており、試合も残り30秒段階で相手にピンチがついており、スペシャルも全員が準備万端。相手も2人が落ちており、この段階で勝てるとメンバー全員が感じていた。だが最後の10秒で状況は一変する。ループさん、吹雪縁さん、そして自分が立て続けに落とされてしまい、ケルビン525を使うサムスンさんが1人で塗り合いをしなければならない状況になった。相手の武器はダイナモ、黒ザップ2枚、52ガロンと瞬間的な塗能力は高い。みるみるうちに相手インクに塗替えされてしまい、試合終了の時点ではぱっとみでどちらが勝っているかわからない。そして判定はこちらが47.1%であるのに対して、相手は50.6%、僅差で敗北してしまった。
終盤の動き、立ち位置など、思い返すとこうしておけばよかった、ああしておけばよかったと、メンバーからこぼれる言葉は後悔と自分自身の失態を咎めるものばかり。自分も「最後必要以上に前に出すぎてしまった」と悔やんでいた。しかし他のメンバーの行動を責めるような言葉は互いにない、むしろ「申し訳ない」と自責の念を述べていた。メンバー同士互いに同様の心境であること感じたのか、次に出る言葉は一様に「でもよかった!楽しかった!」というポジティブな言葉に変わっていた。チームが出来たときは「どうやって立ち向かえばいいんだ?」と頭を悩ませていたが、蓋を開けてみれば準優勝である。自分たちでも1勝ひとつひとつを奇跡が起きたかのように喜んでいた。ここまでこれた喜びも一潮である。チーム「暴徒製薬」の躍進は、大きな喜びの中に一摘みの悔し涙を混ぜた、準優勝という形で幕を閉じた。
吹雪縁さんの配信では、自分たちの通話内容を聞けますので、感情の起伏を音声から読み取って楽しむことが出来ますよ。
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以下は運営配信。コメントの盛り上がり具合が見ていて楽しい。
改めて、チームを組んでくれたサムスンさん、ループさん、吹雪縁さん、めちゃくちゃキャリーしてくれて本当にありがとうございます。ボールドマーカーネオのサポートがどこまでお役に立てたか自分でもわからないですが、皆さんと戦った大会の一戦一戦が本当に楽しく、スプラトゥーン2の非常に大きく大事な思い出となりました。待機中の会話も楽しく、非常に雰囲気の良いチームだったと思っています。次なにかの機会でまた同じチームとなったときは、もう一回り成長した姿を見せられるように精進いたします。本当に、本当にありがとうございました。nice暴徒!
続いて、大会運営のサクランさん、しゃごぞうさん、たつこさん、楽しい大会を開催してくださりありがとうございました。そしてお疲れさまでした。アーカイブ動画めちゃくちゃみます。そして他の大会参加者や応援してくださった皆さんも本当にありがとうございます。メンバーの活躍により熱い試合を繰り広げることができ、見ごたえもあったと思います。是非今回活躍したメンバーを称賛してあげてください。そして今後とも遊んでください。
忘れたくないのでできるだけ書き起こしておこうと書き始めるとめちゃくちゃ長くなってしまった。ここまで読んでくれている人が一体どれほどいるだろうか。読んでくれた人にはぜひともお礼を言うとともに、長くなって申し訳ないという謝辞を一緒に伝えたい。ナワバリバトルをこれまであまり意識していませんでしたが、今大会でその面白さ、奥深さを思い知りました。やっぱスプラトゥーンってゲームはすごい。まだまだ楽しむ要素が詰まっている。そして大会のたびに思うのは、もっともっと強くなって、チームの役に立てる人員でありたいということ。普段使用している武器が個人技よりのものではあるが、相手にとって驚異となるような存在になりたいものである。また頑張って練習をしていこうかな。とりあえずまずはまたアーカイブ見るか!