2022.01.30 領将王争(テ勢麻雀)記録

 完全な内輪ネタです。

 2022年最初の領将王争が1/30に開催された。領将(テ勢雀士)の面々は年が明けてから顔を合わせるのはおそらく初となるが、「あけましておめでとう」という挨拶は特にかわさなかったと思う。集合前にセブンイレブンでたまたま会ったあらさんとは、「そういえばあけましておめでとうなんじゃない?」と軽く話したが、1月後半ということもありこの挨拶を用いるにはおそすぎる時期だった。

 いつもの雀荘に入ってもはや恒例となっている体温測定。店員のおばさまにおでこに機械を当ててもらい計測するのだが「計測不能ですね」と言われて測り直すということもしなくなっていた。これまで35度を下回ったり計測不能になることを覚えられてしまったのか、「いつものこと」といった感じの対応となっていた。まぁ高い温度が出なければいいんですが、そろそろ機械の故障も疑ってもいいと思う。

 それはそれとして、今年初の領将王争が幕を開けた。ここからは断片的に覚えている出来事をつらつらと書いていく。脳みそをとろけさせながらやっているので、だいぶあやふやな部分が多いが許してほしい。

 最初の半荘であらさんが1位を奪取(したと思う)。序盤のあらさんのリーチに対し、つっしーが河からスジを読み、当たり牌を回避しようと試みるも、回避した先にバッチリ待ち構えられており、スジ引掛けの餌食に。中級者ホイホイに引っかかるということはつっしーはもう中級者以上ということなのだから誇ってもいいと思うのだが、このスジ引掛けがトラウマとなったようで、このあとしばらくはスジに対して疑心暗鬼になってしまいまるで呪いでもかけられたかのように怯えていた。一族にかけられた呪いならしゃぁない。

 ガイアは今回もテ勢麻雀たち(特につっしー)を存分に惑わしたようで、巧妙な囁きで振り込みを発生させていた。ガイアに従っちゃダメだとか論じている最中ふと考える

「そもそもガイアってなんだ?」

テ勢麻雀の間ではかなり初期から登場している概念ではあるものの、もはや元ネタや発端が何だったのかを覚えているものはその場にいなかった。もしかするとガイアによってテ勢雀士たちの意識に気づかぬうちに刷り込まれていたとしたらどうだろう。そう考えるとガイアの言葉に少しは耳を傾けてもいいかもしれない。まぁWikiにバッチリ元ネタ書いてんだけどね。ファッション誌メンズナックルが元ネタって言われてすぐに思い出せずに調べたわ。そういえばこんなのもあったな。ちゃんと記録しとかないと本当に忘れる。調べた結果、結局何なんだってなるけれども。。。

 とある半荘で自分が和了ることが続き、さらに親で跳満2連続を和了り、極端な得点差が生まれる状況があった。このあと自分がリーチをかけると、他の3人があまりにも戦意を消失してしまい、リーチというコールに対して誰一人リアクションがとれず、シーンと静まり返ってしまうタイミングが生まれた。「いや何かあるだろw」と呼びかけるとみな同様に「リアクションを取る元気すらなかった」とのことだった。3人が協力してそういう状況を生んだわけではなく、3人ともたまたまそのとき「死んでいた」ために、世にも静かなリーチ宣言が生まれてしまった。その時は意気消沈により3人は静かだったが、この偶発的な静けさは普段騒がしいことと対照的で逆に目立ち、振り返ってみるとおかしなできごととなった。また、別の半荘によって息を吹き返したしっぽらさんが「なんていうか……死んでたからね、俺は」とレイヴンのセリフを実演できたことにとても満足していた。また同じセリフを言える機会を与えられればと思う。

 自分が調子が良いとき、リーチをするたびに「暴君」呼ばわりされるタイミングがあった。他の人が調子がいいときそんな呼び方しなかったのになんで自分だけ暴君なんだよw どうもこれまでにしてきた自分の打ち方が、いつのまにか悪評を受けてしまったらしく、オカルトチックな色眼鏡でみられてしまっているようだ。ただ私は嶺上開花によってあがることを至上命題としているだけなのだが。。。

 しっぽらさんが領将王争の前に寝れない話はもう恒例となってはいるが、どうして寝れないのかをしっぽらさんの行動から考えるため、横になるまでの流れを聞いたりしてた。

しっぽらさん「布団の中で小説読んでて」

一同「それじゃん」

秒で原因が特定された。小説読んだら続きが気になって寝れなくなるんだからおとなしく寝てて。

 正月につっしーはお父さんに麻雀でボコボコにやられたらしい。仲いいなと思いつつ、息子を麻雀で容赦なく手玉にとってしまうお父様は面白いなと思った。指し方とかレクチャーしてくれそうな人がそばにいるので勉強できそうですね。

 

 思い出せるのはこれぐらいだろうか。今回の戦績はあらさんの一人勝ちで+200オーバー。自分はというと-20という結果となった。嶺上開花もあがれずじまい。これはまたあらさんが抜け出し、他の3人が追っかけるという構図が今年も続いてしまうかもしれない。しかし今回のあらさんは止められる気がしなかったな。リーチも早けりゃすぐツモる。追っかけリーチをしても先にリーチをしたとしても、あらさんに先にあがられる未来しか見えなかったわ。次回でなんとかプラスにもっていきたい。

 雀荘を出る前にしっぽらさんから「温泉いって麻雀したい」といった野望の提案があった。早々にチェックインして麻雀やって、温泉入って美味しいもの食べてまた麻雀やって。絶対楽しいやん。場所としては群馬の草津とかが良さそうかな。帰ったら調べてみよう。

 雀荘を出てみんなで夕食へ。このタイミングで関東に来ていたボルボックスくんと合流。Twitter ではよく見るけれども、実際に会うのは数年ぶりになる。

おだじゅん「背が伸びたのでは?」

ボルボックスくん「伸びてないです」

しっぽらさん「そうやってまたてきとうなことを聞くw」

てきとうなことしか言わないテ勢雀士たちの被害に早速あったボルボックスくんの未来やいかに。

 夕食の会場は赤鶏馬というお店。よくある居酒屋のチェーン店といった感じ。入り口すぐの端の席に案内されたが、後で思うとこれがかなり助かったのではないかと思う。もしも隣の部屋にほかのお客さんがいるとめちゃくちゃうるさかったんじゃないかなってぐらい盛り上がった。

 ボルボックスくんがいたこともあり、最初はいつぶりだっけ?という話題から話しはじめて時の流れの残酷さを痛感しつつ、テイルズの話題もそこそこに、話題はアニメの話、特に key 作品の話に熱が入った。年代が少しばらついていることもあり多くの key作品が話題に上がり、それぞれの作品に対する評価は各自高いものが多かったが、2020年にやっていた「神様になった日」についてはみなあまり高い評価をつけていなかった。個人的にもkey作品というものに対する期待値が高くなりすぎたかなという点は否めない。各々が key作品のどれを履修済みでどれを履修していないかをシェアし、履修していない人は履修済みの人から履修を強く勧められるというサイクルがいくらか回る。しっぽらさんはまずつっしーからかりた「Angel Beats!」をやりきろう。

 ゲームの話に徐々にシフトし、話題がシュタインズゲートに移った。テ勢麻雀のなかでもよくシュタインズゲートはネタとしても用いられるほど履修必須項目となっている。そのためテ勢雀士たちはよく自分たちの都合のよいように世界線を行き来している。

おだじゅん「リモートで働けそうな職場にしろとあれほど言ったじゃないか!」

つっしー「言われた記憶ないんですが!?」

おだじゅん「別の世界線の話やったわ」

きっと誰かの命を救うために世界線を変えてしまい、つっしーはリモートで働くことが出来なくなったのだろう。すまんな。

 ボルボックスくんがいたこともあり、過去のテ勢麻雀での出来事を話したりもしたな。特にしっぽらさんのアライズだけバグがあるって話は、最初ボルボックスくんは疑うことなく聞いてたと思うんやけれども、しっぽらさんがただただ見つけられないといった状態に陥っただけだったことがわかり、存分に笑ってくれてた。テ勢雀士たちはテ勢麻雀での出来事をこのサイト内におさめている Wikiとかで振り返るだけですぐ幸せな気持ちになれるので、ある意味沸点が低い状態になってたりする。ただ気をつけなければならないのは、電車内など他の人の目があるところで読んでしまうと、ニヤケ顔を抑えることにとても苦労する。

 近況についての話題になったとき、しっぽらさんの勉強について聞いたりもした。なかなか難易度の高い試験のようで、1発で合格となる割合は非常に低いらしい。8月に試験があるとのことだが、スプラ3の発売タイミング次第では非常にメンタル的につらいことになるかもしれない。発売時期が遅ければ遅いほどしっぽらさんにとってはいいのだが果たしてどうなるやら。また、自分が資格試験を受けたことがひとつのきっかけになっていたというのも初めて聞いた。自分は昨年ダメだったけれども、今年再チャレンジして合格したいという気持ちはあり、時間を見つけて少しずつ進めている。しっぽらさんのきっかけについての話を聞き、よりいっそう自分も頑張ろうと身が引き締まる思いとなった。

 話に夢中になりすぎてあまり注文しなかったため、人数に対して料理や飲み物の量はさほど多くはなかったと思う。お会計も1人あたり3000円程度と飲み会にしてはだいぶ低め。おそらく他のみんなも解散したあとにお腹すいた状態になったんじゃないかな。自分は帰ってからお茶漬けを食べたりした。ボルボックスくんはこのテ勢雀士たちに囲まれてどうなるかと思ったが、けっこう楽しんでくれていたと思う。ボルボックスくんの方から話を振ってくれていたこともあり、場を盛り上げるのに一役買ってくれていたようにも感じる。遠出してスケジュールも厳しい中来てくれたことに感謝しかない。

 今回も例にもれずめちゃくちゃ楽しい1日となった。テイルズオブアライズでの領将王争もこれぐらい楽しいイベントならみんな幸せになれるやろうに。まぁそうなると戦う意味が無くなりそう。

 次回の予定もすでに決まっている。次回こそは嶺上開花であがれるように、咲をみてイメトレしておこう。

『小春六花とコーヒーブレイク【木炭焙煎珈琲ブラジル豆】』を投稿したよ

 おもむろに新シリーズを始めてしまった。どれぐらい続くか見ものですね。

 コーヒーを淹れることについては以前の日記で書いたので今回はこの動画を作ったときのことを書いていこう。

 作中で使用している動画は、キッチンにGoProを置いて撮影したもので、GoProで撮った動画を用いての編集というのは今回初でした。コーヒーを淹れることも初で編集環境も初めてのものばかり。まぁシリーズの最初ってそんなもんですよ。使用するキャラクターは、マグカップとの兼ね合いもあり小春六花でいこうと決めていたんですが、立ち絵は小樽冒険記のときに使用した blueberryさんの立ち絵をまた使用するのではなく、しりんだーふれいるさんの立ち絵を今回は起用しました。いろいろな方の立ち絵を使用してみたいという気持ちがあるのと、メガネを掛けた六花ちゃんもいいなと思ったんですよね。ただ、メガネを固定にすると、眼鏡と同じレイヤー(あるいはスライダー)のパーツが使用できないのがちょっと残念ですね。冷や汗をたくさんかいている表情とかを眼鏡とあわせて表示できない。PSDファイル自体をいじって、眼鏡と他のパーツの海藻を分ければいいとは思うけれど、まぁ今回はそこまでしなくてもけっこう表情のバリエーションはあるのでいいかなと。困ったときに手を付けよう。

 小春六花の合成音声には、豊富すぎる exVoice が収録されており、目的の exVoice を見つけるのが一苦労するという贅沢な悩みがあります。1000個ぐらいあるなかから見つけるの毎回大変なんよな。最近の更新でファイル名に内容が書かれるようになったのでまだましになったが、最初はナンバリングのみだったので、PDFの一覧をみながら対象の番号のファイルを見つけてということを、小樽冒険記の動画を作る時はやっていた。ファイル名に内容を書いてくれる更新だけでもめちゃくちゃうれしかった。

 1/28に動画を投稿したが、編集自体は1/26の時点で終わっており、あとは出力するだけというところでトラブルが起きた。GoProの出力ファイルが大きすぎることで、aviutl による出力のときにエラーとなり正常に出力できないという問題だ。aviutl はどうも、カット編集などを行ったとき、動画のオブジェクトの数だけ同じ動画であろうと読み込んでしまうらしく、2つの動画オブジェクトを含んだ範囲の出力の時点でエラーとなってしまう。全体で10分ほどの動画であったが、動画のオブジェクトの数だけ分割して出力しなければならず、5分割して出力し、1つの動画にマージするという作業をしてました。1分ぐらいの分割した動画なのに出力に30分くらいかかるとか、GoProの動画ファイルはめちゃくちゃでけぇわ。今度から一度ファイルサイズを小さくする処理を手前に挟んでから編集をし始めるのが良さそう。目安として4Gぐらいの動画ファイルは危ないと覚えておこう。

 今回はうまくコーヒーを淹れることができませんでしたが、今度からはお湯の量や豆の量をもっと細かく調整して試してみたいですね。次に動画を上げるときにはもうちょっとスマートにいろいろ出来てるお姿を見せられればと思います。

「HELLOW WORLD」をみたよ

 内容について深く書くつもりはないですが、ネタバレをみたくないという方はご注意ください。

 この作品を知ったのは、漫画アプリで見たのがきっかけ。映画作品があることはそのアプリ内で知ったと思う。絵が綺麗で映像としていずれ観てみたいなと思いウォッチリストに入れてあった。

 学生の男女が別世界から来た人と関わり世界(この作品では京都)の異変に巻き込まれるといったSFのテンプレート的な内容ではあるけれど、好きな人を救いたいというシンプルな行動原理を軸に、複雑な世界観をできるだけシンプルに理解できるように描いているような気がする。小難しい原理とかは観ている人に意識させず、こういうものなんだなといい塩梅で各説明をとどめているように感じる。この辺のバランスがいい作品なのかなと思う。

 また、この作品が自分にとっていいなと感じるポイントとして、ヒロインが可愛い。自分の好みに近いキャラクターというのがある。文学少女いいよね。学生のときは部活動ばっかりでそこまで本を読んでいたわけではないが、趣味の本を通じて知り合って関係を築いていくという過程に憧れを抱いていたりします。

 映像で使用されているエフェクトや世界観について考えていると、ふと「サマーウォーズ」の映画を思い出した。作品のイメージとしては近しいのかなと個人的に感じている。「サマーウォーズ」が好きだという人はこの作品も面白いと感じるのではないかと思う。

 「この物語(セカイ)は、ラスト1秒でひっくり返る」この宣伝文句が何を示すのか、確かめてみたいと思いませんか?深い映画とまでは自分は言いませんが、そこまで負荷なくさらっと観られる映画だと思います。

ガーラ湯沢スキー場で滑ったよ

 新調したブーツとGoProの追加パーツの試運転を兼ねて、単身でガーラ湯沢スキー場に乗り込んできました。突発的な計画だったので、新幹線の空きがある時間帯が限られており、8時前に東京を出る便にのって目的地に向かった。行きの新幹線の中では、とりめしの駅弁に舌鼓をうち、ビブリア古書堂の事件手帖4巻を読みながら到着を待った。

 ガーラ湯沢駅に到着し、同じ目的の乗客の列に流されつつ改札へ。改札を出てすぐにリフト券売り場があるんだからすごいよね。このとき自分は、Webket からリフト券購入を済ませており、自動発券機からリフト券をもらうだけの状態にしていたのだが、誘導の人に従って進んだら窓口でのリフト券購入の列に入れられてしまい、誤った列に並んでいることに気づかずそのまま窓口まで並ばされてしまった。窓口で「これなら自動発券機が利用できるので並ばなくてもよかったんですよ」と言われたのが悲しい。何も考えずに誘導に従うことには今度から気をつけよう。

ガーラ湯沢駅改札

 ロッカーで着替えをするわけだが、ロッカー代が1000円とお高い。タッチパネル式で鍵を持ち歩かないシステムを使用しているためかもしれない。指定されたロッカー番号のところに行き、狭いスペースでスノーボードのフル装備を準備する。自身のボードもあると場所をとってしまうのが難点。ボードを入れるカバンにウェアやブーツも入れているため、ボードだけ他の場所に避けておくといったこともできない。スノーボードは楽しむまでの準備段階がやっぱ大変。GoProもヘルメットに取り付けたりしてたので結構時間がかかってしまい、ゲレンデに向かうゴンドラに乗る列のかなり後方に並ぶことになった。ゴンドラに乗るまで室内なので、汗がじんわり出るほど暑い状態で耐えねばならなかった。

 ゴンドラ乗り場に近づくほど外気が入り込み涼しくなってくる。単身でゴンドラに乗せてもらえるはずもなく、全体で5,6人になるように近場にいる人を係の人が指定してゴンドラに乗せていく。ボードの人はボードを抱えて、スキーの人はゴンドラの外についているホルダーにスキー板を差し込みゴンドラに乗り込んでいく。ゲレンデまでは約5分程度、急な斜面に沿って山を登りながら高い位置から臨む雪に覆われた町並みを眺め堪能。他のグループの人達も視線は窓の外に向けられているようで、この場に他人がいることを忘れているように絶景を楽しんでいた。

 ゴンドラを降りて乗り場の建物を抜けると、一面雪に覆われたゲレンデが姿を現す。目の前に見えるのは、大きくGALAの文字が書かれたリフト乗り場の屋根とコースマップ。ここに来て気づいたが、事前にコースについて調べてなかった。とりあえず初心者コースを滑って体をならそうと、ボードに左足を乗っけて接続し、リフトの列に並ぶ。ゴンドラ、リフトと、最初の滑り始めまでがなかなか遠い。天気は曇り空ではあったが、そこまで風もなく、冷え込むといったこともない。日差しもないことで日焼けや雪解けの心配もなく、スノボーをするには丁度いいコンディションだと感じていた。

 最初のリフトを降りてすぐ目を引いたのは、頂上に続くリフトと、そのリフトの隣にみえる頂上から降るコース。遠目にも傾斜がそれなりにあるように見え、いきなり頂上に行くのはやめようと思わせるには十分だった。リフトから滑りはじめの位置までけっこう平坦な道のりが続き、片足で地面を蹴り進む動作を繰り返した。滑り始める前からすでにしんどい。

奥に頂上に続くリフトと頂上から降りるコースが見える

 最初にエーデルワイスという初心者コースを滑ったのだが、このコースは道幅がとても狭く、その中を初心者の人たちが蛇行しておりめちゃくちゃ滑りにくい。しかも平坦な場所が多く、人を避けたりするためにブレーキをかけようものなら、平坦な場所はボードから片足を外して、片足で地面を蹴りながら進まなければならない。初心者コースとされてはいるが、とても何かを練習できるような場所ではない。このコースはこの1回限りでいいなと滑り終わったときに考えていた。カービングターンができないかと練習してたりしたのだが、スピードが出ないせいで遠心力が働かず、転倒を繰り返すばかりだった。最初の滑走でかなり体力を持ってかれたような気がする。

 2回めの滑走では、初中級コースのエンターテイメントコースを滑った。こちらも人は多いものの、コース全体を通して横幅が広く、カービングターンの練習をするにはやりやすいコースだ。最初の斜面がやや急にみえるものの、ある程度のスピードに慣れてしまえばさほど問題にはならない。新調したブーツの締まり具合が少しきつく、足に違和感がある状態だったことや、カービングターンの練習をしながらだったので、このときもかなり転んだ。このあとも同じコースを練習がてら何度かまわった。

 ブーツの調整も兼ねて、お昼休憩を早めにとった。できるだけすぐに出られるようにお昼はラーメン(写真撮り忘れた)にして、ズルズルと手早くかき込む。GoProの電池交換やブーツの履き直しを行って、30分も立たないうちに再度ゲレンデへ。今度は頂上から滑ることを試してみる。ぼんやりと頂上に向かうリフトにのっていると、途中からコースの外に生えている木々の様子に変化があることに気がついた。まばらに雪を積もらせた木々が並んでいた風景から、いつの間にか一面に樹氷が並ぶ景色に変わっていた。枝の多くを白い雪混じりの氷が多い、白い葉をつけたような木々は、枯れ木と違い生命力さえ感じさせる。そして頂上からの景色は先程の樹氷を下に遠く広がる視界の先は、まばらに雪化粧した山々が見える。舞子とかがあの辺りだったかな?高いところまで行くとこういった珍しい自然現象や幻想的な風景とも出会える可能性があるので、ゲレンデへ行くときはできるだけ頂上まで登るようにしたい。

頂上からの景色

 頂上から降りるコースは、急な斜面が何度かあるが、道幅が広いので速度を抑えつつ蛇行することができ、降りるだけなら難なくできる。先程のエンターテイメントコースよりも人が少なく滑りやすいが、油断するとスピードがすぐに出てしまう。予想外にスピードが出ると萎縮してしまい、木の葉で滑るしかできなくなるので、スピードに対する恐怖心に勝てるメンタルを鍛えていかなければならない。最後の坂を下りきったあと、リフト乗り場まで長い平坦な道が続くので、最後の坂でできるだけスピードを出しておかないと途中で止まり、片足で雪道を蹴って進む必要が出てくるのがつらいところ。ガーラ湯沢スキー場のコースは、平坦になる部分が多いのに対し、アクセスが良いことで人が多いのでスピードが出しづらく、片足を外しての移動がどうしても多くなってしまうのが難点だ。

 頂上からのグルノーブルコースを2回ほど滑り、初中級者コースのエンターテイメントコースを2回ほど滑ったところで、足の疲労を実感してきたので、一度休憩を取るかと考えて滑っていると、目の前で滑っていた人が転倒し、その人を下敷きにするように自分のボードが乗り上げて転倒した。スピードもさほど出ていなかったこともあり、幸い自分も相手もケガはなかったが、ひやりとさせられた。改めて周りを見てみると、ゲレンデに着いたときも人が多いと感じたが、お昼を超えてからさらに人が増えコースに溢れかえっていた。同じような接触がまた起こりそうだなと感じたので、予定よりも早くにゲレンデから降りることにした。繰り返し滑るにしても、午後からは頂上から滑るグルノーブルコースぐらいしか余裕を持って滑れる場所はなさそうだった。

 早めに降りてきたことでロッカーはガラガラ、ボードや荷物を広げて着替えや荷物の整理ができた。ボードとウェアをまとめたら、まず宅配の手配をしてリュックだけの状態に。そしてガーラ湯沢スキー場では浴場も併設されているので、汗を流しにいった。着替えからほとんど移動無しでお風呂に入れるというのはやはり楽でいい。人も少ないタイミングで帰りの新幹線までの時間も十分にあったので、悠々と湯船につかることができた。体力が落ちたこともあってか、1日滑り倒すというのが徐々に難しくなってきているように感じる。特に人が多いゲレンデでは、よりブレーキを掛けなければならないことで、下半身への負担も大きい。ガーラ湯沢スキー場で滑るときは、朝のできるだけ早い時間帯にきて、人が少ない午前中のうちに滑って帰るというのも今後は検討してもいいかもしれない。午前中だけであればリフト券も安くなるし、帰りの新幹線も早い時間帯に東京へ向かう便では自由席でも余裕を持って座ることができるだろう。そんな事を考えながら、湯当たりしない程度の時間ゆっくりと温まった。

 自分が予約した新幹線の出発までまだ1時間以上時間があったので、腹ごしらえをすることに。おにぎりを提供しているお店があったので、そこでおにぎり2つとタコの唐揚げを注文。1つは塩おにぎりで、もうひとつは味噌漬けの具。唐揚げが美味しいのは当然として、さすが新潟、米がうまい。おにぎり1つが茶碗1杯分はあろうかという大きさで少し驚いたのだが、美味しすぎてすぐに平らげてしまった。時間があるのでゆっくり食べるつもりだったのだが、本能を抑えることはできなかった。しょっぱいものを食べたあとは甘いものが欲しくなるもので、ソフトクリームも注文して食べていた。今日はたくさん動いたから何でも許される気がしている。

 お腹を満たして、ビブリア古書堂の事件手帖4巻の続きを読んでいると新幹線の時間がきた。もう少し滑ってもよかったかなぁという気持ちと、人が多いし仕方ないという気持ちを抱えて帰路についた。荷物の配送により、きしむ身体での帰り道もさほど辛くはない。ちなみに配送によって送られた荷物は翌日の午前中に受け取ることができた。とても早い。新幹線の中でも小説を読みすすめるつもりでいたが、しばらくは眠気との戦いになってしまい、気づいたら10分ほど意識を失っていた。気づいた時に隣に人が座っていたのでめちゃくちゃ驚いた。念のため貴重品など確認したがなくなったりはしていない。ひとまず安心。寝ていた間に高崎駅に止まっており乗客の乗り降りがあったらしい。起きたあとは再度小説を読み進め、終わりまで読み切ることができた。過去にビブリア古書堂の事件手帖シリーズは読んでいたのだが、読んだ当時は4巻までしか出ておらず、5巻以降はまだ読んでいないということを4巻を読んでいる間に思い出したりしていた。この小説アニメになったりしないかな。

 帰ってきて疲労感とともに感じるのは「滑り足りない」という感覚。新しいブーツは締まりすぎて途中で足が痛くなってくるのを確認したが、今後使い倒すことで柔らかくなり、軽減されるだろうと思う。適宜休憩を取りながら脱ぎ履きを繰り返すことでいい塩梅が見えてきそう。ターンの練習はまだまだこれからって感じ。スピードに慣れないと遠心力が足りなくて倒れるってことがまだ増えそう。2月中にすでに予定しているものはあるが、空いている日程で更に滑りに行くことも考えようと思う。1年で限られた回数しかできないので、行けるときにいろいろ行っておこう。ただ、ケガだけはしないように気をつけたい。

豆を自分で挽いてコーヒーを淹れてみた

 1日にタンブラーサイズで3, 4杯飲むことがあるほど、普段からよくコーヒーを飲んでいた。コーヒーの香りが好きで好んで飲んでいたのだが、家で飲むコーヒーは常にインスタントコーヒーで、銘柄などを変えようとしても粉末のインスタントコーヒーとなると選択肢が限られており、ドリップ式のものでは自分の飲む量に対して少ないなという印象を持っていた。もっといろんなコーヒーの味や香りを、自分の飲みたい量で楽しみたいという思いをずっと抱いていた。そんなとき、友人からカリタのコーヒーミルと計量スプーンの贈り物を頂いた。

 今までなかなかきっかけを掴めずにいたが、この贈り物のおかげで行動に移る踏ん切りがついた。友人には感謝しかない、本当にありがとう。その他に揃えたものとしては、紙より金属のほうがいいかもと勧められたステンレス製のドリッパー、細い口でお湯を注ぐためのツバメコーヒーポット。コンロに乗せてお湯を沸かせるようなポットも考えたが、電気ケトルの便利さが捨てられなかったので注ぐためだけのものを選んだ。

 そして、自分にとって人生初の挽かれ役となるコーヒー豆は「木炭焙煎 珈琲豆 飲み比べ セット」を購入し、この中からブラジルの豆を選んだ。この豆を選んだ理由は明確にはなく、なんとなく良さそうと感じたから。もうちょっとベーシックなものを最初に選ぶべきだったかもしれないと今更ながら思う。

 合成音声(Cevio)を使った動画を作ることも見越して、GoProでどう撮るかといったことに悩みつつ、家の台所でまずは録画しながら実践してみることに。電気ケトルでお湯を沸かして、沸騰したお湯を先にコーヒーポットに入れて豆を挽く時間で少し温度を下げておく。

 そして豆の入った袋を開封。封をした状態でもお店の香りが染み付いているのかほのかにコーヒーの香りはしていたのだが、開けたあとの香りの広がりはなんとも言えぬ幸福感に包まれる感覚がある。この香りが好きなんよな。豆をミルに入れていくのだが、ちょっと入れにくい。2杯目を入れようとしたら少し豆がこぼれた。

ボロボロと溢れる豆

 ミルとしては1,2人分用のものなので、すぐに豆が入るスペースが無くなるのは仕方ない。そして楽しみの1つでもある豆を挽く工程。ゴリゴリという音と振動が初めての感覚で、おっかなびっくりになってしまいだいぶ時間がかかってしまった。力の加減がまだよくわからん。あんまり早く回さないほうがいいのだろうとは思うけれども。上に入れた豆がなくなったことを確認し、下の引き出しを取り出してみると粉々に挽かれた豆が姿を現す。ちょっと粗いかな?インスタントの粉末を見慣れているせいかもしれないが、初めて挽いて出てきたものはインスタントの粉末よりは大きな固形の豆だったものを含んだものだった。ミルの調整で粗挽きか細挽きか変えられはするのだが、初めてだったので最初の状態のままでまずは試していた。あとで確認したが粗挽きよりの調整だった様子。

 そしてコーヒーを淹れるカップですが、昨年小樽に旅行した際に宿泊したホテル・トリフィート小樽運河の宿泊プランで手に入れた、小春六花のマグカップ。コーヒーを淹れる動画を作るきっかけのひとつは、このマグカップを手に入れたこと。小樽に行く計画をたてる段階で、後々このマグカップにコーヒーを淹れて、その工程を動画にすることをイメージしていました。今日はその準備も兼ねています。動画にできるような良い映像が取れていることを祈るばかり。

 初めての作業でいろいろ時間もかかってしまい、お湯もさすがに90度をしたまわってきそうなのでいそいそとお湯を注ぐ。コーヒーを淹れる動画などで淹れ方を事前に確認してはいたものの、正確に同じような淹れ方ができたとは思えない。お湯を注いだときにコーヒーから生まれる気泡やドーム状に膨れる泡が綺麗にできなかったのだ。たぶん正しくはないんだろうけどどこまで間違ってるんだろう、というどうにもならない迷いをいだきつつお湯を何回かに分けて注いでいく。マグカップが大きいので、お湯をたくさん入れないとという思いもありつつ、豆に対するお湯の量が多くなるとどうなるのかというのがよくわかっていないので、いったんマグカップの中腹あたりの量で区切ってみた。

 自分で初めて挽いたコーヒーを飲んでみる。うま・・・いのか?いやまぁ、缶コーヒーとかと比べると、圧倒的に缶コーヒーのほうが美味しい。断言できる。ただ、香りは自分で入れたほうが強いと思う。コーヒーの香りに包まれすぎて麻痺してきている可能性がある中で、袋を開けたとき、豆を挽いたとき、そして今、それぞれでほのかに香りに差があるように感じる。言葉での表現は難しいのだが、熱と一緒に香るというか、香りに暖かさを感じるようになるというか、変化していくのを知れたは嬉しい。ただ、味についてはさほど良くはないと思う。最初、お湯が多くて薄まったのかと思ったが、コーヒーの味は随所にある。薄い層と濃い層を交互に味わっているような感じ。飲む直前にスプーンで全体を混ぜているので、分離したような味は感じにくいと思うのだが、2種類の味があるように感じてしまう。知らずに独自の味を生み出してしまったのかもしれない。しかし驚いたのはそのしばらくあとで、コーヒーの風味、苦味というのが、舌に長い間とどまっていたように感じたこと。これまでコーヒーを飲んできて、このような舌に感覚が残るということはなかったので、新鮮な感覚ではあった。

 1杯のコーヒーのためにけっこう手間をかけてはみたが、掴みどころのない結果になったといった感じ。豆を挽くときにどの程度にするべきか、最終的に用意したいコーヒーの量に対して豆の量はどれぐらいにすべきなのか、ドリップするときのお湯の注ぎ方とか、今後調べていかなければならないポイントが少し明確になったのはよかったかな。道具の使い方といったものも確認できたので、最初の収穫として、味以外の部分では上々だろう。香りについても、工程途中の変化度合いにもっと注目してみようとも思う。飲むだけだったコーヒーの楽しみ方が、豆や淹れ方といった部分まで興味が広がり、楽しみ方が増えたということがまずは嬉しい。今後は遠出したときに珍しいコーヒー豆がないかといった旅の楽しみにつなげていければと思う。もちろん、美味しいコーヒーの淹れ方も徐々に学んでいきたい。

「アルキメデスの大戦」をみたよ

内容について深く書くつもりはないですが、これからこの映画を見る予定がある方はネタバレにご注意ください。

 PrimeVideo のレコメンドで初期から出ており、概要を見てみると戦艦とか数学とか、自分の興味のど真ん中を着いたようなワードが並んでいたのでずっと気になっていた。ただ、こういった日本の戦争を題材にしたものは海外の映画に比べてどうしても迫力にかけるイメージがあるので、以前見た「父親たちの星条旗」程は面白くなかもなと期待値は高くなかった。

 実際に観終わってみると、めちゃくちゃ面白いなこれ。たぶん数学の美しさや数学者はロマンチストという感覚が少しでもある人には勧めたいなと思う映画だった。概要にもある通り、戦艦を作るために提示された予算に対して、数学という方面から正しさを問い、偉い人の計画を阻止するというのが大まかな流れとなる。終盤までは、主人公の数学者が情報のないところから、戦艦の建造予算を導くのに悪戦苦闘し、予算が確定するまでに情報を以下にして情報を揃えるかという流れが描かれる。上官命令により、主人公の部下に不服にも配属となってしまった軍人との人間関係の変化や、軍機違反ギリギリの手段を講じて情報を得るあたりは見ていて楽しいが、ここまでで盛り上がる場面はさほどない。あるとしても、最初の数分だけだろう。ただ、終盤からの盛り上がりは、自身の興味の琴線を突如かき鳴らされたような感覚になった。史実とは大きく異る内容ではあると思うが、これが史実であればロマンがあるなとも思う。

 映画を見てから知ったのだが、原作はヤングマガジンで連載してた漫画で、「ドラゴン桜」を描いた三田紀房さんの作品だった。今後機会を見つけて漫画の方もみてみよう。

 数学と日本の戦艦とかに興味があれば、おそらくおもしろいと思える映画と自分は感じている。終盤の様々な価値観、考え方が短い時間で詰め込まれる場面をどのように感じるか、観た人がいれば聞いてみたいと思わずにはいられない。おそらく「それすごくわかる」という感想が出るのではなかろうか。

スノーボードのブーツを新調したよ

 以前のスノーボードでブーツの紐を止める留め具が折れてしまったので、スノーボード専門店に行って新しいブーツを探してきた。

 小川町駅から新保町駅にかけて専門店が多い。目的のお店があるというわけではなく、その通りのお店をブラブラしながらいいのがあればと思ってでかけたのだが、結果的に最初に入ったお店、F.JANCKで勧められたブーツが気に入りすぎてすぐに購入した。

 お店に入り奥の方のスペースにいくと、2、30ほどのブーツが並べられていた。さてここからどうやって選んだものかなと悩みながらブーツをひとつひとつ眺めていると、店員さんから声をかけられた。「どういったものをお探しですか?」この問いかけに対して自分は「まずは自分に適しているサイズを確認したい」と返答した。これまで使用してきたブーツは友人から譲り受けたもので、足のサイズは自分よりも少し大きいものだった。サイズの差と、足の裏からの汗が出やすいという体質から、しばらく滑っているとブーツの中で足が滑るような感覚がありいつも悩まされていた。ブーツを購入する際には、基本ではあるがまず適したサイズを知らなければならない。

適したサイズを知るために使用した実寸計

足のサイズを測ったら、今度は希望するブーツの特徴を伝える。

「足の汗で滑る感覚があるのでホールド感のあるものが良い」

「2つのダイヤルによって紐を締めるBOAシステムを試してみたい」

この2点と予算を伝えて紹介されたのが「メンズ スワス BOA」というブーツ。

 良し悪しは履いてみなければわからない、ということで試着させてもらった。試着のために靴下はスノーボードをするときに使用している厚手のものを履いている。靴下の厚さで感覚も変わるのでこういった準備も非常に大事になってくる。ブーツを試着させてもらう際、BOAシステムのダイヤル操作についても合わせて教えてもらった。締めた状態のブーツから、まず足首から下部分の紐を締めている横にあるダイヤルのロックを外す。次に、足首から上部分の紐を締めている前についているダイヤルのロックを外して大きく開く。そのままだと勝手にダイヤルが紐を巻き取って締めようとするので、開いた状態でロックをかける。足を入れたら今度は前についているダイヤルのロックを外して、自然に紐を巻き取る機能で途中まで締めてもらい、ロックを掛けてからさらにダイヤルを回して紐を締める。横にあるダイヤルもロックしてからダイヤルを回して紐を締める。実際にやってみるとこれだけでも楽しくなってくる。

 実際にはいてみて驚いたのは、かかと部分のホールド感。かかとの少し上、くるぶしの高さまでいかないあたり、アキレス腱をつまむような形になっておりブーツと足との密着感が強い。これまでのブーツでは体感したことないフィット感に高揚し、他のブーツを試していないのにこのブーツでいいんじゃないかなという気持ちになっていた。

 しかし自分にはまだ確認しなければならないものがある。足汗によるブーツ内の滑りや、疲労感を軽減させるために Bane のインソールを使用していた。これを入れた状態での履き心地というのを確認する必要があった。

Baneインソール

 既存のインソールを取り出して、Baneのインソールを入れ替えて履いてみると、アキレス腱あたりのホールド感がかなり強くなった。というかむしろ痛い。その旨を店員さんに伝えると「Baneのインソールは既存のものに比較して厚みが大きいためと思われる。改めてブーツに合わせて削る必要がある」と教えてくれた。Baneのインソールは購入後、ブーツに合わせて自分で切ったり削ったりする必要があり、自分が持ち込んだBaneのインソールも自分でサイズを測ってすでに先端を少し切った状態のものだった。しかし踵の部分については手を入れておらず、これがかえって「メンズ スワス BOA」にとっては窮屈さを生む原因となっていた。

 Baneのインソールも気に入ってはいたが、試着させてもらったブーツのホールド感も捨てがたい。ブーツを買って家に帰ってから自分でインソールの調整をするかと考え、まずはブーツを購入する意向を店員さんに伝えた。すると店員さんから「少し汚れがついているものがあり、それを買っていただけるなら値引きできますよ。あと、インソールをこちらで削りましょうか?」という思いがけない提案をされた。汚れというのがどの程度なのか知りたいとお伝えすると、店員さんは嫌がることなく問題のブーツを見せてくれた。足先の白い部分に、何かで擦ったような黒い汚れが少しあったが、自分にとってはこれで安くしてもらっていいのかと思えるほどだった。また、インソールを削る件についても渡りに船だ。自分でやるとなると家でハサミを使って切るしかないが、ここでは手慣れた人の手によって、さらには専用の機械を使って削りながら調整していくことができる。本来ならインソールの調整作業だけでもお金を取られてもおかしくはない。値引き後の価格はもともとの価格の約7割、即決だった。

 調整したBaneのインソールを改めて試着させてもらうと、先ほど感じたアキレス腱あたりの強い圧迫感はなく、心地よいフィット感に変わっていた。神調整。後で調べて知ったのだが、そもそもインソールの調整ができる人というのが専門店でも限られており、今回自分はたまたま調整ができる人に声をかけられたことで、ここまでスムーズに、そしてサービスしてもらえた状態で購入することができたようだ。本当に運が良かった。また何かあればこの店員さんを頼りにF.JANCKに行こう。

 家に帰って購入したブーツが入った箱を取り出し開封。紐を緩めて、調整してもらったインソールを突っ込んで、準備は万端。早く試してみたいという気持ちはあるが、このとき予定していた次のスノーボードまでかなり日がある。新調したブーツでできるだけ滑りたいなという思いから、単身で滑りに行く予定を突発的に計画し、新幹線の予約をとった。GoProの新しいパーツのテストもしておきたかったので丁度いい。良い映像が取れれば動画を作るモチベーションにもなるなと、いろんな理由で自分の行動を正当化した。とにかく次の予定が楽しみでしかたがない。

紐を緩めた新しいブーツ

削ってもらったBaneインソール

『ボールド茜の奮闘記【part36】ウルトラハンコでかっとばせ!』を投稿したよ

 最近は旅行動画を出したり、ボイロトゥーンの動画でも大会のハイライトだったりと、ガチマッチの記録を動画にできていなかった。前回からむしろウデマエが下がったものではあるが、環境の見直しも兼ねて「ボールド茜の奮闘記【part36】」を作りました。ウデマエあげられたりしたものをちゃんと録画してれば何も考えずに作れるんやけどなかなかあげられん。

 また冒頭のやりとりの通り、今回から VOICEROID2 ではなく、AIVoice の琴葉姉妹を使用しています。AIVoice を使うようになったことで、編集環境が少し変化した。音声の打ち込みに VoiceroidUtil を使用していましたが、AIVoice で音声のファイルの保存先について AIVoice 側である程度カスタムできるようになっていることや、複数のキャラクターの音声を利用しない状態、さらには VoiceroidUtil が AIVoice に対応しないことを明記していることもあり、VoiceroidUtil も使用しなくなりました。これまで長期に渡り編集作業をサポートしていただきありがとう。こういうサードパーティのツールが時代の流れに乗り続けるんは難しいんやなと改めて感じた。

 動画を作り始めるときに毎回悩むのは、冒頭の「ピンポーン」という音や、オープニングの音声が大きすぎないかなというところ。編集中に聞くとき、ほぼ100%の音量で最初聞くことになるので、うるさいなと思って50%ぐらい下げちゃうんですよね。再生される側で、平均的な音量は揃えるといった仕組みが導入されてたりしないですかね。もしも音量大きいなと感じた人がいれば「実はあなたの動画うるさすぎますよ」とこっそり教えてもらえると嬉しいです。

 冒頭の AIVoice のアイコンをふわふわと移動させてから茜ちゃんの頭に飛ばす動きをさせているんですが、コマ送りでみるとふわふわした動きから直線的な移動になるタイミングでぶつ切りの移動になっていて、瞬間移動みたいなところが部分的に発生している。画像のxy軸の移動を最初にランダム移動としておき、その後直線的な移動をさせるという変化のつなぎ目の部分を同じ位置に合わせることができなかったことが原因。ランダム移動のあとの移動をなめらかにつなげる手段を知ってる人がいれば教えてほしい。

 ウルトラハンコでうまく相手を倒せた場面がある試合を選んだものの、ホコもヤグラも味方に依存した感じのものになってしまっているので、もっと自分がキャリーしているような試合を次は動画にしたい。まぁそんな試合なかなかないので投稿がどんどん開いてしまうんですよね。スプラトゥーン3が出るまでにどこまでウデマエをあげられるのか、そして動画もいくつ出せるのか。目標としては全ルール2300以上で戦えている状態で、part40は超えときたいですね。

たんばらスキーパークに行ったよ

 2年前、たんばらスキーパークに友人と滑りに行ったとき、腕を骨折した。それ以来のスノーボード。同じ場所、同じメンバーでリベンジしに来た。

 スノーボード一式の装備を担いで家を出て、東京駅を7時半過ぎにでる新幹線に乗り、駅弁をほうばりながら群馬方面に向かう。東京駅で合流した友人は自分と違い身軽な装い。すでにスキー場にスキー一式を送っているため、荷物は少なく済ませられたとのこと。まだ体力がある行きの道のりで、すでに疲労していた自分は、帰りはスキー場から自宅に送るように手配しようと決意していた。

牛すきやき弁当

 友人と近況話をしているうちに高崎駅に着いた。ゲレンデに向かう乗客の多くはこの先のガーラ湯沢、あるいは野沢温泉に向かうようで、高崎駅で降りる人はまばらだった。群馬に住む友人が車で駅のロータリーまで来てくれて、その車乗り込み、目的地のたんばらスキーパークに向かう。

 車の中では雪に覆われた景色や道路が目についたこともあってか、最近の雪による事故や車に関する話題が会話の多くを締めた。友人は2人とも車を所有していて、雪道に対する意識やリスクについても理解がある。今自分たちが乗っている車も冬用タイヤにした四駆のもので、その上で注意を払って運転してくれている。ペーパードライバーの自分にとっては運転できる友人はそれだけでも尊敬に値する。もし自分が車を購入するようなことがあればこの2人に相談しよう。

 雪道をガンドコ進んだ先、たんばらスキーパークに到着。駐車場に車を止め、車の中や周辺で各々着替える。全員が装備一式を持っているので、レンタルの必要がなくスムーズに準備が開始できる。しかしこの準備で自分がもたついてしまう。久々のスノーボードということもあるのだが、今回初めて使用する道具がいくつかあり、その準備に友人の手をかりながら整える必要があった。ヘルメットとこれに取り付けるGoProとゴーグルの準備が十分にできておらず、同じ装備をもっている友人に手伝ってもらいながら準備を進めた。加えて、スノボー用のブーツの紐を固定する留め金となるパーツが折れた。友人から譲り受けたもので、それなりに年代物ではあったが、まさかこのタイミングで壊れるとは。滑れるかどうかの程度は一度やってみてから判断するとして、いったんブーツはそのまま使用しゲレンデに向かうことに。もしダメそうならレンタルするしかない。リベンジの出鼻をくじかれるような、不安が募るスタートとなった。

 天気は快晴。ほぼ雲はく、日差しの照り返しによる日焼けが心配されるほど。しかし風は冷たく、きちんと着込まなければリフトで凍えてしまうような寒さだった。スノーボードに左足のブーツをドッキングさせ、右足で漕ぐようにまずはリフト乗り場に向かう。ゲレンデの難所といえばリフト降り場を上げる人は多いと思う。自分もそのひとり。リフトにのって景色を眺めのはいいのだが、降り場が近づいてくるにつれ緊張が増す。そして今回最初のリフト降り場の挑戦は、転倒することはなかったものの、降りたときに勢いが十分つけられずすぐに止まってしまい少し焦った。たんばらスキーパークの最初のリフト降り場は比較的平坦で、スノーボードで降りるには勢いをつけにくい場所だった。最初のリフトはボードを手で持った状態で乗り、降りた先で取り付けたほうがよかったかもしれない。

 たんばらスキーパークはそれほど大きなゲレンデではなく、滑るコースはさほど種類があるわけではない。今回自分たちは第2高速リフトにのって右手の初心者コースと左手の中級者コースを繰り返しまわるように滑った。まず初心者コースで感覚を思い出しつつ、中級者コースで少し急になった坂に挑む。

 最初に初心者コースで滑ってみると転倒もなく下まで降りきることができた。滑っている最中の風を切って進む感覚がとても気持ちいい。留め金が外れたブーツでもなんとかなりそうとわかったので、そのまま中級者コースに挑んでみると盛大に転倒した。怪我こそしなかったものの、少し急な坂になるとおっかなびっくりになってしまってバランスを保つのが難しくなる。友人2人はというと自分よりスキーによる滑りに熟達しており、たんばらスキーパークの中級コースなら難なく滑り降りてしまう。友人2人のみでここに滑りに来たときは、ひたすら集会してまるで修行だったと話していた。自分が加わることでいいストッパーとなり、無理しすぎなくなるとのことだが、2年前に自分が負傷してしまった。2人についていこうと知らずに無理をしていたのかもしれない。骨折したとき「これで今日は最後にする」と言った最終滑走でケガをしたので、疲労による集中力の低下が原因だろう。このときの反省を活かして、今回は昼食の休憩に加えて、3本ほど滑ったあとにも休憩をとった。友人も前回のことや久々のゲレンデということもあってか、比較的スローペースで滑っていたようだ。

 今回初めて試みた GoPro による滑走中の撮影は、なかなかいい映像を撮ることができなかった。最初にとったものは全体的に横に傾いた状態で撮れており、GoProの撮影に慣れている友人に相談すると「水平維持」の設定が良いだろうとアドバイスをもらった。このアドバイスのおかげで映像が傾くことは軽減されたものの、今度は下向きになっていることが気になるようになった。これは自分の姿勢によるところもあるが、カメラの位置がヘルメットの前よりについていることで、遠くを撮りにくい状態になっているものと思われる。これはやってみないとわからない部分ではあるが、マウントの位置が失敗したなと感じずにはいられなかった。友人によると少し調整ができるようなアクセサリーがあるとのことなので、これは後日調べてみよう。

初心者コース(GoPro水平維持設定無し)
中級者コース(GoPro水平維持設定あり)

 スノーボードにずっと繋がれた左足から、疲労を知らせる痛みの信号を受けたので、「これで今日は最後にする」と宣言。このときに思い出されるのは前回の骨折で、下まで滑り降りるまではひときわ注意を払った。無事に下まで来たときは、大きく一息ついて安堵していた。全体的にかなり抑えての滑りになったけれども、これでリベンジは果たせた気がする。ブーツもなんとか最後まで持ったようで何より。

 着替えを済ませて荷物の配送を手配して、友人の車に乗って雪山をあとにする。このあとは温泉にいって、お寿司を食べた。めちゃくちゃお腹が空いていたこともあり、30巻近く食べた。お昼にはカレーの大盛りを食べていたがそれでも足りないらしい。体を動かしたあとの食事量がいつもの倍以上になる。まぁ食べないよりはいいと思う。さらに電車に揺られて自宅に着いたあとにもコンビニで勝った雪見だいふくのようなスイーツを食べてた。

 一度ゲレンデに行くとまた行きたくなるもので、次に滑りに行く予定が楽しみでしかたがない。ブーツが破損してしまったので、次の予定までには新しいものを用意しておかねば。今回GoProでとったものは、映像がきれいなのだが動画作成に使うにはちょっと視点が下になっていてよろしくないのでお蔵入りになりそう。次滑るときは見た目にも良い映像が撮れると嬉しい。そして映像ばかりに気がいっていたせいか、写真を殆どとっていなかった。GoProで写真も撮れるのだから、もっと撮影しておけばよかった。GoPro の予備バッテリーも追加で持っていったほうが良さそうだ。予備を1つ持っていたのだが、3時間もするとバッテリーが切れてしまうため、午前中からゲレンデにいると最後まで持たない。このあたりも反省点として次回に活かしたい。

乗ってたタクシーがスリップした

 事故にはならず怪我もありませんでしたがめちゃくちゃビビった。

 深夜にタクシーに乗って移動する必要があり、20分ほど揺られながら移動する中での出来事。タクシーに乗ったのは日付が変わるか変わらないかといった深夜で、服の上からでも刺すような風の冷たさを感じられるほど冷え込んでいた。雪は降っておらずタクシー乗り場周辺の足場や道路に雪も確認できず、寒波の影響は受けていないかすでに昼間の日差しに溶かされ尽くしたのだろうと思っていた。

 交通機関がほぼ正常に動いていたこと、深夜の人の少なさもありタクシーに並ぶ列はない。タクシー乗り場に近づくだけで先頭で待機するタクシーの後部座席の扉が開く。なんとなくこのまま過ぎ去って相手の期待を裏切ってみようかという幼稚な考えが思い浮かんだ。だいぶ疲れて幼稚なことしか考えられないようになっていたのだろう。

 先頭のタクシーに乗り込み目的地を告げ出発。支払い方法として何があるのかと確認してみると、50代くらいの白髪が頭髪の大半を占める年配の運転手からPayPay 以外なら大丈夫と言われた。PayPay だけ採用していない特別な理由でもあるんだろうかと気にはなったが聞くことはしなかった。自分が普段の支払手段として PayPay を使用していたので、運転手との間に早くも溝ができたようだ。たぶん相手にそのような意図は微塵もないと理解しながら、相手との距離感を勝手に妄想していた。おそらく眠かったのでどうでもいいことを考えながら覚醒を維持しようとしていたのだろう。少しでも信頼を取り戻そうと思ったのか、後部座席のシートベルトをいそいそとつけ始めていた。こんなことで得られる信頼があるのかはしらないが他にできることがなかった。

 しばらくは町中を走っていたが次第に川が見えてきて、その川を越えるための橋を渡ろうとしたときにことは起こった。キュルルルル!っという音と一緒に身体が横に振られる感覚。携帯に目を落としていた自分は、とっさに頭を起こしてフロントガラス越しの景色を確認した。本来なら右手前方に伸びた形で見えるはずの道路のセンターラインが、あろうことか左斜め前に伸びるように見えていた。道路の進行方向に対してタクシーが約45度右に傾いた状態。今朝ニュースで聞いた「スリップ」というワードが即座に想起された。運転手も「うおぉ!?」と驚いたような声を上げていたが、急ブレーキをかけるようなことはせず、細かいブレーキとハンドルさばきで歩道に乗り上げることも対向車線に大きくはみ出ることもなくことをおさめてみせた。通行量が少ない時間だったこともあり、他の車に衝突するといったこともなかった。

 徐行しながら運転手が「怪我などないですか、大丈夫ですか」としきりに聞いてきた。シートベルトもしていたし、ぶつかったりしたわけではないからね、怪我はしていない。むしろよくあの程度でおさめたなぁという感心のほうが強かったので「大事にならずよかったですありがとうございます」とか言っていた気がする。あとで考えてみると「気をつけてくれ」と怒ってもいい場面だったのかとも思ったが、そんな元気もきっとなかったのだろう。むしろ大事にならなかったことでこんな風にブログに書くきっかけにもなったとかポジティブに捉えている可能性のほうが高い。

 目的地に着いた。カードで支払いを済ませたあと外に出て、運転手と一緒に改めて車体を確認し、どこにもぶつけていないことを確認した。スリップ時に聞いた音がどこかにぶつけたことで発せられたものかもと考えていたが、タイヤが滑っただけの音だったようだ。それでもタクシーに乗っていて聞いたことがない、そして今後も聞きたくない音ではある。運転手との確認後に改めて「申し訳ない」と謝られた。「大丈夫ですよ。運転手さんはこのあともお気をつけて」と今思うと神対応だったなと自賛してしまうことを返していたが、相手にしてみれば「本社に言ってくれるな」という釘を刺すための「申し訳ない」だったのかもしれない。

 数時間後、スリップした場所に徒歩で向かってみると、道路に氷自体は残っていなかったものの、十字路の中央辺りにマンホールがあった。おそらくこのマンホールの上に乗ったタイアがスリップしたのだろう。帰りはスリップするのが嫌でタクシーを使わなかったが、歩道のほうが氷が残っており、早く屋内にいきたいと思いながらも歩幅を小さく注意深く歩かなければならず、40分ほど冷たい風にさらされながら帰宅した。歩道の横を通る車を見つけると「スリップしてこっちに突っ込んでこないよな?」と最悪のシーンをイメージしたりもしたが、幸いにも歩道を超えてくる車はなかった。ニュースで「スリップ」というワードを聞いた日は、家でおとなしくしていようと固く誓った。あっ、でもスノボーは行きたいな。誓いの雪解けは近い。