前回の続きになります。
住吉神社でスタンプを押してから、今度は堺通り商店街の方に向かいます。堺通り商店街に向かう途中、小樽市指定歴史的建造物の建物をみかけたら足を止めて写真を撮ったり、中に入れる場合は店内を覗いたりした。手作りオルゴール体験ができる遊工房をはじめ、オルゴール堂という名をつけたお店が立ち並ぶ。メルヘン交差点という小樽海関所灯台が撮影スポットとなっているところに、ひときわ目立つ蒸気時計があり、自分が通りかかったときに蒸気を上げて鐘を鳴らしていた。不意になった鐘の音にぎょっと驚き足を止め、写真を撮ったりしていると、時計台の奥にこれまた歴史を感じる建物に気づいた。「小樽オルゴール堂本館」、この建物の中は外観からは想像できないほど広大で、3階建ての建物のなかに多種多様なオルゴールが麗美な音色とともに所狭しと並べられていた。かばんが商品に引っかかりはしないかと、かばんを体にぐっと抱えながら見て回る。オルゴール堂で売られているオルゴールは、手頃な値段で売られているものから、数百万という値段がつけられたものも並んでいた。自分にはその価値を読み取ることはできないが、その音色は聞くだけで天にも登るような気持ちになるのかもしれない。売り物のオルゴールだけではなく、アンティークとして歴史的な価値を持つフェアグラウンド・オルガンが見れたり、音楽を中心とした歴史についての資料もあり、博物館としての一面もあった。
小樽オルゴール堂本館という事前調査から漏れていた観光スポットの予想外の発見に、旅の醍醐味のような満足感をいだきつつ、スタンプラリーを再開。堺通り商店街のインフォメーションの店舗と、そのすぐ近くにある福廊という雑貨屋にもスタンプが置いてあり、ここでいっきに2つスタンプを押すことができる。ここにフクロウの羽のようなポンチョをまとった花隈千冬のパネルが置いてあるのだが、これがめっさかわいい。スタンプのおいてあるいくつかの場所に小春六花、夏色花梨、花隈千冬のパネルも配置されているのだが、福廊においてある花隈千冬のパネルが一番好き。
次のスタンプに向かう前に、友人への贈り物としてよさそうなお酒を探しており酒蔵などが近くにないかと堺通り商店街のインフォメーションで聞いてみたところ、小樽田中酒造亀甲蔵を教えてもらったのでまずはここに向かう。遠目に海が見える道路沿いを自転車で進むこと約10分、年季の入った木造の広い建物が見えてきた。自転車を止め中に入ると独特な日本酒の香りが鼻孔に飛び込み、思わず手で鼻と口元を覆ってた。香りだけで酔ったりする人もおるんとちゃうやろか?試飲していきませんかと声をかけられたが、自転車で移動しているため断った。めちゃくちゃのみたかったので断るのがつらかった。表情に出てたんじゃないかと思う。季節感のある日本酒のセットを選び郵送をお願いし、ここでのミッションを完遂。改めてスタンプラリーの続きを進めるため、堺通り商店街の方向に戻りつつ今度は浅草橋観光案内所に向かった。
浅草橋観光案内所にもどる道すがら、再度堺通り商店街を通った。堺通り商店街の近くには、六花堂(小樽運河店)やLeTAO本店といった有名なお菓子の店舗もあり、この旅行で時間を見つけて立ち寄りたいと思っていた。1日目は時間がなさそうなのでいったん見送る。ガラス工房などガラス細工の色とりどりな雑貨が並んだお店や、石造りを貴重とした歴史的建造物も立ち並び、キョロキョロしながらゆっくりしたペースで走り抜けていった。都会に出てきた田舎者のように見えたかもしれない。少し道に迷ったりしたものの、浅草橋観光案内所のスタンプ、缶バッチを獲得(写真撮り忘れた)。このあたりは歩道が石畳のようになっており、自転車で進むとガタガタと細かい振動が激しく自転車が壊れないかという心配と、お尻へに刺激が次第につらくなってきたことへの心配が募っていた。
次に向かったスタンプのおいてある場所は、小樽バイン運河ターミナル店。ここでは、小樽市内限定、北海道限定販売のワインがおいてある。日本酒やワインなど、お酒についても小樽は見どころが多い。自分があまり頻繁にお酒を飲まないためそこまで詳しくはないのだが、旅先で飲んだお酒というのもまた思い出と相まって格別なのだろう。今回はスタンプラリーと歴史的建造物がメインなのでこのあたりはあまり時間をとって見て回らなかったが、今度来るときはゆっくりとお酒も味わいたいところ。
主要な施設は石造りを貴重とした外観をしており、ぱっと見で何の施設かわからず、結果として地図で自分がどこにいるのか、目的地がどこなのかわかりづらいという状況に陥っていた。それでもなんとかスタンプのおいてある市立小樽文学館に到着。館内のどこにスタンプがおいてあるのかすぐにわからずウロウロしているうちに、美術展に迷い込んで誰のものともわからぬ絵画を眺めたりしてた。2回の受付に目的のものを見つけ、スタンプと缶バッチをもらえた。館内の企画で「ゲーセン物語展」というのをやっており、グラディウスやドラゴンセイバーといったかなり古いゲームの資料やゲーム台がおいてあった。「こんな貴重なものが文学館で無料でみれるのか」と感心しながら見て回った。自分が実際に遊んだものがなかったので、深く興味をそそられるものは少なかったが、企画内容をみると他の週で取り扱うソフトが変わっており、ぷよぷよのときに見に来ればもっと楽しめたのかもしれないと感じた。
また長くなってきたのでここで区切る。2パートで1日目が書ききれればいいかなと思っていたが甘かった。
小樽冒険記 Part1「小樽スタンプラリー(最初にして最大の難所は地獄坂)」
小樽冒険記 Part2「小樽スタンプラリーを忘れるほど見どころが多い」
小樽冒険記 Part3 「六花ちゃんに怒られたい」
小樽冒険記 Part4 「おたる水族館は広い」
小樽冒険記 Part5「鰊御殿・博物館・BarV」
小樽冒険記 Part6「見どころが尽きない」