小樽冒険記 Part6「見どころが尽きない」

こちらの記事は前回の記事の続きになります。

 小樽に来て3日目、もう最終日。2日目までなかなか無茶なスケジュールだったので、3日目の活動開始は8時ぐらいからで少しゆったりしてた。最後のスタンプラリーがある場所、小樽ビール小樽倉庫No.1があくのは11時頃なので、それまでどうしようかなとガイドを眺めたりしていると、LeTAO本店のカフェが9時から開いているというのがわかったので、手早くチェックアウトの準備をして荷物を抱えてまずはCOTARUに自転車をかりに行くことに。COTARUでは荷物も預けられるのでコインロッカー代わりにも使えて超便利。LeTAO本店に向かう前に、サンモール1番街にあるポケふたの写真をおさめにいった。目的地についたとき、ポケふた近くにトラックがとめてあったため、正面からの写真を取ることはできなかったのが少し残念。ポケモンサン・ムーンは履修済みだったので、アローラロコンは知っていた。背景のステンドグラスのような模様はステンドグラス美術館が小樽にあるからだろうか?とてもきれいな模様とロコンの可愛さが調和している。これだけ特別なマンホールだと踏んだりするだけでも周りから反感かいそうとか考えてた。

 スタンプラリーでも立ち寄った堺町通り商店街を通り抜け、LeTAO本店に到着。入り口で販売員のお姉さんから試食のチョコを貰いながら、自転車を脇に止めて入店。1階がお土産屋となっており、カフェが2階にある。平日の午前中ということもあってかお客はまばら。LeTAO本店限定で季節限定の焼き芋ドゥーブルとかぼちゃのケーキセットをコーヒーとともに注文した。限定といわれたら注文したくなるのは人の性。焼き芋とかぼちゃのやさしい甘みのつまったケーキを堪能し、コーヒーを飲みながらゆったりと次の目的地を探す。

次の目的地として選んだのは、小樽北運河の石造りの倉庫。ここは渋沢栄一の縁の地であり、新しい一万円札にも描かれる予定となっているので、実物をこの機会に見ておきたいと思った。目的地までの道のりは、小樽運河にそって石造りの道を進むことになったのだが、これがなかなか凸凹しており疲れの残る下半身には度重なる振動がこたえた。自転車もだめにならないだろうかと心配しつつ、目的地近くに来たところで野生のリスを見かけた。こんなところにリスがいるのかと驚き、写真を撮ろうとしたがリスは早々に逃げてしまい写真を撮らせてはくれなかった。似た風景が続き目的の建物がなかなか見つけられない。来た道を折り返して再度探してみると見つけることができた。運河を挟んで奥にある建物ばかりをみていたのだが、目的の建物は運河を背にした状態で見つけることができるもので、自分は反対側を常に探していたので見つからないという状況だった。おそらく1万円札にはこんな向きで載るのだろうと予想しながら写真におさめる。新しい一万円札を手にしたときに見比べるという楽しみができた。

 午前11時、様々な施設がオープンし始める時間。最後のスタンプがある小樽ビール小樽倉庫No.1に向かう途中の道に小樽市総合博物館運河館があるので、先にこちらに向かう。ここの入場に必要なチケットは、前日に訪れた総合博物館で一緒に購入しており有効期限が2日間とあったので日を分けて訪れるようにしていた。総合博物館の方では、小樽の鉄道を中心とした発展の歴史に関する資料が多いのに対して、運河館の方では北前船や鰊漁による繁栄までの変遷がよみとける資料、昆虫や動植物といった自然についての資料、小樽市西部にある忍路土場遺跡から発掘された縄文時代の資料といったものがみることができる。カブトムシがもともとは北海道に生息していなかったというのは個人的に驚いた発見だった。館内には当時の商家を再現した空間があり、そこには当時のオルガンが誰でも弾いてよいという状態で公開されていた。有名なYouTuberがこのオルガンで演奏とかすればちょっとしたイベントができそうとか考えてた。

運河倉庫の模型
総合博物館運河館は運河倉庫の一部を利用している
運河倉庫内の広場
屋根には鯱があつらえられている

 資料を眺める中で「オタモイ海岸」に関する資料が目に止まった。前日のおたる水族館に訪れるた際に、水族館からさらに登った先で見つけた小道が「オタモイ線歩道」と書かれていたことを思い出し、オタモイ海岸に続く道だったのかと改めて考えていた。この歩道がいったい何なのか気になったので、館内のスタッフの方に伺うと館長らしき偉い方に聞くのが良かろうとのことで、偉い方がわざわざ時間をとって丁寧に説明してくれた。Part3の投稿にも書いたとおり、定期的な自然の観察・調査の実施ルートで、登山道としても開放されてはいるが、ちゃんと準備をしないと危ない道。危険な動物などはいないので、景色を楽しむために観光する人もたまにいるらしい。

 一通り内部を見て回ったので、説明してくださった方や案内してくださった方にお礼を言いつつ外に出る。自転車がたまに盗まるという話を館の方から聞いたので少し心配していたが、今回は盗人のターゲットにはならなかったらしい。少し天気が曇り始め、いつ雨が降ってもおかしくないといった状況になってきたので急いで小樽ビール小樽倉庫No.1に向かった。

 総合博物館運河館から小樽ビール小樽倉庫No.1まではそれほど距離はなく、石畳の道を少し進んだところにあった。外観は歴史ある倉庫といった様子だが、中に入ると天井が高い大きく広けた空間に、中心にはビール製造関連の機材と思わる大きな危機が鎮座し、その周りを囲むように多くのテーブルと椅子が整然と並べられ、更にその周りにお酒の瓶やビール製造関連の機器がガラス越しに並んでいるのが見える。まだ開店間もない時間帯ということもあり、お客の姿は見えないが、人が集まったときはさぞ賑やかなのだろうと想像できた。自転車に乗って移動しているため、ビールを飲むことはできないが、ソフトドリンクを頼んで少しでも雰囲気に浸ろうと待っていると、見た目がほぼビールのアップルソーダが運ばれてきた。口をつけるのをためらうほどのビールっぽい見た目ではあったが、飲んでみるとちゃんとアップルソーダだった。美味い。広く綺麗な内装や美味しいジュースに満足して本来の目的を忘れそうになっていたが、お会計のレジの横においてあるスタンプを見つけてなんとか思い出すことができた。お店を出る前にスタンプと缶バッチを手に入れ、これにてようやくスタンプラリーを完遂させることができた。

ビールにしか見えないアップルソーダ
最後のスタンプ

 スタンプラリーも終わり、自転車の返却まであと1時間しかない。最後に自転車で向かったのは小樽芸術村にあるステンドグラス美術館。ここの内部も外観からは想像できない広い空間があり、大きなステンドグラスが数多く展示されていた。これまでは小樽に関連するものばかりをみてきたが、ここに並んでいるものはほとんどが海外から集めたものであり、ステンドグラスに描かれている内容は聖書に基づくものばかりだった。この日は少し曇りがかった天気だったこともあり、ステンドグラスから差し込む光はさほど強くないのだが、それでもひとつひとつのステンドグラスから暗がりの空間に差し込む光は神秘的で荘厳な雰囲気を醸し出していた。思っていた以上に展示されているステンドグラスの数が多く、内容の解説も充実していたため、1時間ではじっくりみたり読んだりすることができず、後半は流し見のようになってしまったのがもったいなかった。次に来るときは聖書について改めて読み直して、充分に時間に余裕を持ってこなければ。

 自転車のレンタル時間いっぱいまで乗り回し、行きたいなと思っていたところはすべて回り、その場の思いつきで更に足を伸ばしたところも多かった。小樽には自分の知的好奇心を満たすたくさんの見どころがあるのだと知ることができた。疲労を忘れるほど楽しい小樽に、お別れを告げなければならない時間になった。荷物を抱えて小樽駅のホームの前で、次の電車の時間を確認。少し時間があったのでバス停から伸びる歩道橋の階段から駅の写真を撮った。バス停の屋根を突き破るように伸びた階段が印象的だった。朝の天気予報ではこの時間すでに雨が降っているといっていたが、なんとか曇りで耐えてくれていた。午後から翌日にかけて天候は崩れ、更に雪が降ったとのことなので、自分は晴れ男なのだろう。次に小樽に来るときも、晴れた天気のもとで自転車を乗り回して、今回巡ったところとまだ行けていないところを体力の限界に挑みながらまわりたい。いつ来られるかわからんが、また会う日まで。小樽最高!

 家に帰るまでが旅行ということで、新千歳空港でのことも書いておく。空港についてまずは腹ごしらえということでお寿司を食べた。おすすめ握りに加えて、今回の旅行で印象に残っていた鰊の握りを追加で頼んで堪能した。葱と生姜がけっこう盛られていたが、それに負けない鰊の旨味がたまらない。まぁこの鰊は小樽ではなく根室でとれたものなんやけど気にしない。

おすすめ握りと干瓢巻
鰊の握り

 早めに新千歳空港に到着したこともあり、空港で2時間ほど見て回る時間があった。ちょうど初音ミクのイベントもやっており無料でギャラリーが見れたので見て回った。等身大のフィギュアがおいてあり、思ってたより大きく髪の長さが更に長く感じられた。空港は広く、お土産屋や飲食店などだけではなく飛行機に関する資料を見るスペースもあったが、足の疲労感が重くのしかかり見て回る余裕はなかった。疲れを回復させているためかすぐに空腹を感じるので、カフェに入ってチーズケーキを食べつつのんびりゴールデンカムイを読んでた。27巻も出てたので帰りの移動中に読むには十分すぎる量だ。天候の悪化もあり、飛行機は1時間ほど遅れて空港をでた。遅れたことでお腹も空いてきていたので、飛行機内で食べるお弁当も買ってあった。この日は常にお腹が空いていた気がする。

 飛行機から降り、電車に揺られ、家について落ち着いたときには23時を超えていた。自分のツイートや写真を見返したり、Twitterで小春六花の公式アカウントからリプライもらったり、小樽で手に入れた品々を眺めたり、まだ小樽旅行をしているような気分に浸っていた。満足感、充足感にあふれるのと同時に、終わってしまったなぁという寂しさも疲労感とともに湧き始め、翌日の予定のために準備をしないといけないのだが、なかなか体を動かすことができなかった。

 本当に楽しかった、また行きたい。こんなふうに思える旅行は貴重だ。スタンプラリーを11月中に完遂し、おたる水族館が開いている日程を考えると、今回の旅行の日程しか都合がつかず、かなり突発的で仕事も数日休んだが、本当に行ってよかった。直前に小樽ビール小樽倉庫No.1が臨時休業するという知らせを聞いたときは肝を冷やしたが、最終日に訪問できるということがわり安堵したということもあった。現地に足を伸ばして実際に見聞きして知見を広げ、行った先の歴史や建造物を近くで見て感じて、現地ならではの食べ物も堪能する。旅の醍醐味を全力で味わえた3日間でした。きっかけを作ってくれた小樽スタンプラリーの関係者の皆さんには感謝してもしきれません。今度はスタンプラリーとは関係なく、小樽そのものを主目的に堪能しに行きます。

記念の品の数々

 非常に長くなりましたが、これにて小樽冒険記は幕引きとなります。ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。

小樽冒険記 Part1「小樽スタンプラリー(最初にして最大の難所は地獄坂)」
小樽冒険記 Part2「小樽スタンプラリーを忘れるほど見どころが多い」
小樽冒険記 Part3 「六花ちゃんに怒られたい」
小樽冒険記 Part4 「おたる水族館は広い」
小樽冒険記 Part5「鰊御殿・博物館・BarV」
小樽冒険記 Part6「見どころが尽きない」

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