小樽冒険記 Part1「小樽スタンプラリー(最初にして最大の難所は地獄坂)」

「そうだ小樽へ行こう!」

 小樽潮風高校Project「小樽まちめぐりスタンプラリー」の情報を聞き、北海道に行きたいなぁと旅行のモチベーションも高かったということもあり、2泊3日の小樽旅行を準備・決行した。飛行機の予約をしたのは2週間前というかなり突発的なものだった。

 始発から出発し、11時半ごろに小樽に到着。寒さ対策である程度着込んでたが、晴天に恵まれたこともあってか寒さは感じなかった。むしろ暑い。小樽駅近くの三角市場で早速海鮮を堪能しようと三色丼をたのんだら、ホッケの煮込み、イカ墨のあたりめ、貝の味噌汁もついてテーブルが埋まった。めっさサービス精神旺盛やん。

 たらふく海鮮を堪能したあと、COTARUで電動自転車をレンタルして、まずはスタンプラリーの台紙をもらうために運河プラザに向かう。COTARUでは荷物を預かるサービスもしているので、観光の負担になる荷物を下ろすことができとても便利。駅などのコインロッカーだと更にお金を取られてしまうしホテルまで遠いから不便なのよね。一日電動自転車をレンタルして荷物も預けられて1000円というのはお財布にも優しいと思う。

 自転車を使って移動することがあまりに久々すぎて、不安定な動き出しに定員さんに心配されつつも、なんとか乗り方を身体の記憶から引き出して進む。最初の目的地の運河プラザに到着し、スタンプラリーの台紙を購入して、スタンプラリー開始の合図ともなる最初のスタンプを台紙に打ち込む。冒険の始まりといったワクワク感が溢れ出し、朝イチから活動しているにも関わらず妙にエネルギッシュなテンションになってた。合わせて缶バッチも購入。この缶バッチはスタンプのイラストをカラーにしたものがあしらわれておりとても可愛い。これも全部集めたい。運河プラザ内の展示を見たい気持ちもあるが、まずは時間制限が厳しい小樽商科大学に向かいます。

 小樽商科大学で用意されているスタンプは14時半までという時間制限があり、計画段階からこの大学に何時につけるかというのがひとつの重要なポイントでした。運河プラザを出発した時点で12時半ごろ、GoogleMapで道のりを調べてみると30分かからない程度、これなら余裕を持っていけると思っていた、「地獄坂」をみるまでは。傾斜10%という登り坂が大学までずっと続いていたのだ。いくら電動自転車といえども足に掛かる負荷は大きく、運動不足の身体は5分としないうちに呼吸を乱し肩で息をする。北の大地で寒さを感じるどころか若干汗ばむぐらいに火照ってきていた。歩道を進んでいたのだが、ところどころ舗装がひび割れており細かく振動を繰り返す。大きく振動させるとパンクする可能性もあるため、ひび割れた道の前では減速を余儀なくされ、なかなかスピードを維持できない。体力を振り絞りなんとか大学に到着したときにはスタンプラリー開始のワクワク感は吹き飛び、ただただ坂を登りきったという達成感とともに多大な疲労がどっと身体を重くしていた。スタンプが置いてある「生協」のある施設の場所がわからなかったので、大学内の学生と思われる人に声をかけて教えてもらった。息を切らしながら声をかけたから不安がられ逃げられないかと妙な心配もしたけど道民の学生はとても優しかった。無事に2つ目のスタンプと缶バッチをゲットし、最大の難所をまずは突破。

 次の目的地は小樽駅近くの「都通り商店街」。登った坂をまずは下るだけなんですが、今度はスピードが出すぎてめちゃくちゃ怖い。ブレーキを細かく何度もかけつつ登った坂を一気に下る。火照った身体に吹き抜ける風はとても気持ちよかった。途中「カトリック教会富岡聖堂」という小樽市指定歴史的建造物を見学しによった。小樽市はこういった歴史的建造物が多く点在しているので、スタンプラリーをしながら見て回るというのも今回の旅の目的だった。小樽警察署は歴史的建造物というわけではないが、小樽の町並みに合わせたのか石造りのような見た目をしており、初見では警察署と気づかなかった。地獄坂を下りきり、都通り商店街に入ってみる。人通りはまばらでシャッターを下ろしている店舗も結構ある。賑やかとはお世辞にもいえなかったが、大きな垂れ幕や小春六花がプリントされたスタンプラリーの幟(のぼり)がいくらか立てられていた。商店街の中央辺りに目的のスタンプを見つけ、台紙に押す。商店街内にある「アニメクス」という店舗では購入特典として小春六花と都通商店街100周年記念のコラボイラストクリアファイルというのがあると事前調査で聞いていたので、スタンプラリーのクリアファイルを購入することでコラボクリファイルも同時にゲット。今回のイベントが少しでも都通り商店街の繁栄に寄与したらいいなと願うばかり。

 次に目指すのは都通り商店街から約2キロ離れた「小樽総鎮守 住吉神社」
 小樽スタンプラリーのコラボもと「小樽潮風高校Project」の登場キャラクター、「夏色花梨」がバイトしているという設定があり、ここのスタンプは夏色花梨が巫女衣装をまとっている。実際の巫女さんをみることはできなかったが、大きな鳥居から本殿まで伸びる道のりは、上から注ぐ太陽の日差しもありとても神々しい風貌をしていた。植えられている木々の多くはすでにその葉を落としきり、石畳の外は落ち葉で敷き詰められ、銀杏の香りも所々で感じられた。商店街のもの悲しさを感じる静けさとは異なり、こちらも人の姿は見えないが厳かな雰囲気を感じさせる静けさだった。「清め祓いの神」を祀っているとのことなので、スタンプを押すことと合わせてお賽銭を投げ入れお参りしておいた。これで自分についている良くないものがあれば清め祓われていることだろう。

 長くなってきたのでいったんここで区切る。あとで思い出せるように、できるだけ書いて残しておきたいと思うとどうしても長くなってしまう。忘れないうちに続きも早いうちに書き起こしていきたいと思う。

小樽冒険記 Part1「小樽スタンプラリー(最初にして最大の難所は地獄坂)」
小樽冒険記 Part2「小樽スタンプラリーを忘れるほど見どころが多い」
小樽冒険記 Part3 「六花ちゃんに怒られたい」
小樽冒険記 Part4 「おたる水族館は広い」
小樽冒険記 Part5「鰊御殿・博物館・BarV」
小樽冒険記 Part6「見どころが尽きない」

以下は旅行1日目の出発から住吉神社までの間で撮影した写真

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